遙かなるUTMB

トレランにはまってUTMBまで行ってしまった外科医の日々のトレーニングや備忘録

遅発性筋肉痛(DOMS)への対応

小ネタを。。。

マラソンランナーならそれほど悩まされることもない遅発性筋肉痛ですが、トレイルランナーは悩んでいる方多いんじゃないでしょうか?春のレースシーズンなんか、練習したら筋肉痛なんてざらだし、ロングレースに出たらいくら練習していても必ず起こるし。。。

 

ちなみに遅発性筋肉痛はブレーキをかけるような筋肉の使い方(伸長性収縮, excentric contracture)で生じることがわかっていますし、おそらく、筋組織(筋膜や結合組織を含む)の損傷および炎症であることが示唆されていますが、いまだにはっきりとした原因は不明です。

 

今回のテーマ

1. 遅発性筋肉痛は回避できるか?

2. 筋肉痛がある時の練習は?

 

1995年にすでにこんな研究がありまして

筋肉痛出現後にまだ痛いうちにおなじ運動をしてもそれ以上悪化しない(運動の程度によるとは思いますが)といのがありました。

www.ncbi.nlm.nih.gov

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こんな感じで、初回の刺激後に筋肉痛が最大となってそこから日が立つと痛みは減ってきます。そこで同じ運動をしても、もはや痛みは増えなかったというものです。

増えないのは良いけど、痛い間に運動したほうが良いのか、しないほうが良いのか?

早稲田の山口先生がこんな研究をされていました

https://www.waseda.jp/tokorozawa/kg/doc/50_ronbun/2016/5015A040_abs.pdf

要約すると

下の図のように最初の筋肉痛が起きてから痛みにめげずに何回か同様の運動をすると、3週後に同じ運動をした時の筋肉痛が、痛みにめげて安静にしていた場合よりもはるかに抑えられたというものです

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結論 筋肉痛がでて痛くても、めげずに頑張っていれば、そのうち大した筋肉痛が起きなくなるよ!ってことです。

 

菅平スカイライントレイルランレース 2017 45km

一応JSTメンバーとして年一度くらいはスカイレースにでておかないと、ということで比較的長い菅平にエントリーしました。

第10回記念 菅平スカイライン トレイルランレース | 10th Anniversary Sugadaira Skyline Trail Run Race

仕事が終わってから車で移動。遠い。。。

ETCカードが切れていて割引なしの片道8600円。。。痛い。。。

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なんとか受付の5:30にぎりぎり間に合いましたが、ブースも閑散としていました

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ホテルは大会指定のホテルマッキンレー

参加費にホテル代が含まれている良心的な大会。宿の人も理解があってとても良かったです。8時半には就寝

4時半に起きて食堂でもう朝食だしてくれます。

ご飯のかわりに鯖寿司(いつも鯖寿司) おかずもあってちょっと食べ過ぎ感。。。

今日のレースはNaked running band と simple hydration2本+予備のソフトフラスク

Naked bandはnaked running bandから直接かいました

62gと軽量で荷物いっぱい入ります。ナンバーベルトも付いているし。

でもいっぱいに水入れるとsimple hydration揺れるし、何回か落としたな。。。調整が必要なようです。

 

さあ、いよいよ7時スタート

今日はInov8 TERRACLAW250

スタート前に前川さんと。今日は絶対に飛ばさないらしい。。。

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先週のロング練習の疲れ、前日の朝も山行ったし、脚はだいぶ重い。絶対飛ばさないようにと思って3-40番くらいかな。。。ロードの軽い下りを抜けてトレイルに入って行きます。周りは息も絶え絶えの人が多い。これだけ押させても最初の1kmは4:15。それほど抑えているわけではない。抑えるの難しいわ。。。

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最初の4kmまでで約400mほど登る。

少し前に北海道の高村さん(優勝)。少しずつ追いついてきてまあそのうち追いつくなって思いながら走る。こんな感じのトレイル

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こんなことして楽しんでたかどうかわからないけど、下りの林道にでて快調に走ってたら前から戻って来る人が。。。「道あってますか?」ここで少し戻ればよかったものの、「合ってると思いますよ」と自信の返事。どこからきたのかわからない自信。喋りながら走っていくけど、エイドがある7.5kmになってもエイドがない。9.5kmでのエイドがない。これはロストか。。。諦めてもどる

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この赤線のところが余分に走ったところ。地図では黒い矢印

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距離6.6km 39分 累積300mたくさん走った。

戻ってきたら誰もいない。そりゃそうだな。。まだ序盤だもんな。。。

正しいルートは林道から横にそれるトレイルだった。

エイドにつく頃に最下位においついた。エイドは7.5kmだけどもう14.5km走っている。いったいどれくらい抜けるのか。

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まあこのひとたち全員に抜かれたということ。一番うしろからスタートするよりはきつい。。。

このレースは比較的標高が高い。平均1500m

また歩けるところが少ない。最後の根子岳以外は走ろうと思ったらほぼ走れる嫌なコース。

脈拍は145くらいを目標にいくけど、最下位におちたためかちょっと焦り気味で上がってしまう。今日は良い練習にしよう、とか何人ぬけるか挑戦しようとかテーマを変えて落ち着かせる。たいした累積もないので24km地点からの四阿山頂(1900mくらい)に続く登山道まであっという間。でも時計が31kmをさしているのがつらい。

ちょっと疲れて少し歩いたような。降りてくると、Inov8の早川さんにおいついた。彼女もちょっとロストしたとのこと。

根子岳手前のエイドではハーフが混じってきて、もはやなんだかわからなくなる。

根子岳はがれ場の登り。順位がよければ多少走るかもしれないけどまあ歩きかな。酸素も薄いから深呼吸しながら登る。

北アルプスの絶景が凄い

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根子岳からはほぼ下り。頑張って飛ばす。抜けるけどハーフかフルかわからない

女子4位においついた。最後にほんのすこし登る。最後くらい走ろうかと思い、急登を走る。ここで、序盤に会ったveganのT-shirtを着た人においついた。序盤にveganなん?って聞いてしばらく喋った加藤さん。果物ばかり食べてるって。Scott Jurekみたいやなあって言って、強くなった?って聞いたらそうでもないって。。。やっと追いついた。あと1km。スキー場を下るだけ。思いっきり飛ばす。最後の1kmは3'42だった。

ここで女子3位を捉えられた。ゴールは5時間42分。

もしロストしなかったらってのはご法度だけど

もししなかったらさすがに5時間は切れてそうだな。。。

順位的には10-20番程度のタイム。

実際は32?33?忘れてしまった。。。(見たくない。。。)

まあ200人くらいは抜いたんかな。。。

 

今回は短い距離だったから補給も少なめ

自作のクラスタデキストリン30g+ パラチノース5g +塩少々 145kcalを6個

合計約900kcal

自作の大麦クッキーは持っていったけど、ぱさぱさ過ぎてひとつしか食べれんかった

塩カプセルx2  2g

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心拍数のグラフ。最初はエラーだけどその後はそれなりに高い値を保てていて、集中切らさずよく頑張っていると思う。

レース自体は大失敗ではあるけれど、調整なしのレースでまずまずの結果で少し自信がついたかな。

コースロストは2回目だからもうしないようにしっかり反省です。。。

走った距離52km 累積2681m

最後にStravaからこんな感じで抜いていったというグラフ

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出町柳 to 高島 (比叡山系と比良山系をつなぐ)

京都から比良をつなぐルートでそこそこマニアに有名なのは通称「福田ルート」

この福田ルートは鞍馬から出発し、薬王峠から北上し天ヶ岳をとおり、百井に降りる

ロードを通り(自販機あり)ナッチョにとりかかる

なっちょから北に急降下後、皆子山に向かう。そして降りて平から権現にはいり比良山系にはいることができる。

まとめるとこんな感じ

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このコースもすごく魅力的なんだけど

1. 鞍馬まで行くのが面倒、出町柳からいきたい

2. 32.4km 累積2511m ちょっと物足りない

3. 比叡山系とつながっていない

 

というわけで、京都の出町柳から比良縦走して高島までいっちゃおうという企画を温めていました。暑くなる前に決行したいとのことで、行ってまいりました。

本日募集したのは屈強なメンバーのみ

山本山 (OSJ新城ダブル総合6位)

ぱいせん (比叡山50マイル3位、熊野古道2連覇、千羽優勝など)

のぐっちゃん (山男であるが潜在能力は半端なく、練習をしたら日本のトップになれるかもしれない実力)

RYOさんは心の病でDNS

TAKAさんは地元のレースで

そして上山くんは予定がありとのこと

今回は相当厳しいミッションであったため、自分より明らかに速い人ばかりをあつめておこなった。

予定ルートを紹介しておこう

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まず出町柳からバプテスト病院までロード。そこから京都一周トレイルに入り、スキー場跡地、横高、水井を超えて仰木峠に到着。通常はボーイスカウト道などで大原に降りるのが最速だが、あまり趣がないとのことで、梶山(大尾山)まで北上し、そこから大原におりるコースとした。

その後大原のコンビニで休憩後、江文峠の手前から金毘羅山に頭頂、つづいて翠黛山。

そして

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しゃくなげ尾根を通り一度車道に477に出たのち、なっちょ登山口から登り返し。

ナッチョから東に尾根伝いに進み、途中で福田ルートのように北に降りず東のはしの花折峠まで達する。花折峠からは権現山への登り返しがあり、

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その後は比良を高島まで縦走するというコースです。

2つのコースをまとめるとこんな感じ。「なっちょ」で出会い、「ナッチョ」でお別れ、そして平でもいちどランデブーみたいな感じです。左が福田ルート。

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今回の補給ポイントは

1. 比叡山ケーブル駅

2. 大原コンビニ(20km)

3. びわ湖バレー  (40km)

どうしてもの場合に平の水道をかんがえておりました。

2-3がかなり距離とアップダウンがありそうです

そして7時にスタート。ユルユルで行きます

km5'40とか

バプテストから比叡山山頂まではおしゃべりしながらそれなりに頑張ってあっというまに到着。まだまだ元気

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今回のルートはできれば通ったことのない所という設定で、仰木峠で通常のボーイスカウト道でおりずに比叡山系を北上して梶山まで(比叡山インターナショナルのレースと同じコースです)。そして梶山から大原へ。

この下りやばかったです。まずTAKEさん滑ってコケる。バカにしたBUNさん転倒。それをみて大笑いしていたパイセン転倒。もらい事故でのぐっちゃんも転倒

はい転倒だらけ。さらにその後の下りは川を左右に渡りながらの激しいトレイル。

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降りてきたら修学旅行生の団体が美人先生に引率されていました(超美人だったというTAKEさんの情報より)。大原のコンビニに到着して、補給。

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みんな余裕

今からこの金毘羅山と翠黛山に向かう

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江文峠の手前から入りましたが、なかなかの急登。結構つづく、そして金毘羅山からの下り、かなりシングルトラックの難しい下り(激下り)コケるほどではなし。翠黛山からシャクナゲ尾根にかけては今回のトレイルで一番走れるコース

シャクナゲ尾根の途中に鉄塔が

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太陽が眩しくてうまくとれませんでした

シャクナゲ尾根を抜けるとすぐに「なっちょ登り口」

なっちょでTAKEさん先頭を引っ張るも潰れてくる。山頂で先頭を変わる。久しぶりにTAKEさんの泣き言をきけて嬉しい。

なっちょの下りでパイセン転倒

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のぐっちゃんもパンツに穴が。。。

金毘羅からなっちょまでのあまりにものきつさに水切れ。やむおえず平らにおり、野菜販売所でお水をいただく。塩きゅうりを買ってむさぼりくった。

さあ、権現だ。。。いよいよ比良山系

権現の登りも急登。僕が先頭で歩く。このメンバーでは一番遅いから自分のペースで。あらき峠に到着して少し休憩。もう一息。

ここからの登りも相当な急登。ここでのぐっちゃん遅れだす(飲み過ぎだな。。。)

しばらくしてパイセンついてこれなくなる(遊び過ぎだな)TAKEさんと権現山にゴール。あとで聞くとパイセンは荷物にでっかいバックルの入ったベルトとジーパンを入れていた(あほ)。昨日30km+インターバルした(まあ速い人は仕方なし)

のぐっちゃんも前の日にがっつり走ったらしい。気持ちはわかる。僕もどこかに呼ばれるとき、メンバー見てゆっくりそうなら前の日に追い込むしね。

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まあでもこの強いメンバーを置いてきぼりにできたことはなんとなくうれしいものでした。

結局これだけのメンバーを揃えても、権現に到着が15時8分。どうあがいても蓬莱山までがリミットとということになり、悲しくも蓬莱山から志賀駅まで降りてきました

ただ比良の縦走路の景色はやばかった

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志賀駅から電車で京都駅

京都タワービル地下の風呂でさっぱりし

やはり王将で乾杯!

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結局距離51km 累積3600mというコースでしたが、テクニカルな部分が多く、全然進みませんでした。もう少しルートを変更するか、朝4:30出発にしないと無理そうです。

またいつかリベンジしたいなあ!

山本山 賤ヶ岳 余呉湖 西野水道

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山本山滋賀県庁のホームページより)

山本山っていう山があるんですね。。。山本さん?山本やま?

のぐっちゃんのお誘いで行ってきました。ゆるゆるで行きますということでしたので。。。

伊賀の山本さん(TAKEさん)と阪田さん(OSJ新城64優勝!!!)

のぐっちゃん、TAKAさん、そしてはじめてお目にかかる吉岡さん(格闘家)ともうひとり(すみません名前が。。。)

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阪田さんとのぐっちゃん

そして本日のメインゲスト山本さん(TAKEさん)

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どんなコースかというと

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びわ湖の北の端。この小さな湖が余呉湖です

ぜんぶ低山ですが、極上のトレイル遊歩百選にも選ばれているようです

山本山 急登でした。早速ゆるゆる詐欺、阪田さん飛ばす。

そして山頂

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ここから賤ヶ岳をめざします

賤ヶ岳といえば賤ヶ岳の戦い。秀吉が柴田勝家を打ち破った場所。

ナイトトレイルでは出るらしいです。。。

死者の霊を弔って

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賤ヶ岳に到着

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ここからの景色は絶景でした

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びわ湖というよりもはや海!

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湖北の田園風景

そしてここから余呉湖にむけてもうダッシュ。ついていけず。。。

一度ロードに抜け、余呉湖の北端からトレイルに。

ここで山本山がみんなを引っ張る。飛ばすとばす

そして賤ヶ岳の手前の谷への下りも飛ばす。めずらしく転倒。。。。

そして谷から賤ヶ岳までVK

のぐっちゃん、比叡山50マイル試走会 から8kg絞ってきたそうで、めちゃくちゃ速い。。阪田さん、TAKAさん、山本山も速い。。。

ついていけない。。。

賤ヶ岳から山本山にもどる途中で吉岡さんの秘密ポイントへ

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もはや海

そして砂浜には無数の菱の実(まきびし)

そしてなんとここから山本山を貫く西野水道を通って山の反対側に出ます

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この西野水道、湖北で余呉湖の氾濫で苦しんでいた人たちが、手掘りで山を貫通してびわ湖に水路を掘ったもの。確か5年かかって掘ったものです。

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こうやって見ると、山本山から賤ヶ岳までの東側(右側)は雨が降っても山が行き場を阻んでいますね。

西野水道からロードをしばらく行き、またトレイルに復帰。

終了後はあねがわ温泉堪能しました

温泉での食事も最高でした。

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低山だけどアップダウン結構厳しいです。

主催してくれたのぐっちゃん、ありがとうございました。

 

 

DRUK PASS TREK

2年前に仕事でブータンに3ヶ月滞在してました。仕事なのか高地トレーニングなのか?って良く聞かれるけど、首都Thimphuは標高約2400m。写真の向こうの山はDagala trekのルートにあるTALAKA Peak (4300m)。周りは山ばかりでいろんなトレッキングルートがあります。

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昔のことだけど、首都のThimphuから空港のある隣町までのPaloまでのTrekkingに行ってきたのでおつきあいください。

ブータンはネパールの東にある小さな国で、ヒマラヤ山脈の東側に位置します。

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仕事場から北の方を見ると一番近い山があります

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この山もOver4000m。隣町のParoからBhutanまで、最後この山を超えてくる、DRUK PASS TREKというルートがあることを知りました。

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通常は4-6回テント泊で踏破するこのルート

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こんな感じなのですが、いかんせん時間がないし、お金もない(ツアーで行くとめちゃくちゃ高いです)。というわけで、ThimphuからParoまで逆向けに日帰りしちゃおうと思ったのですが、誰に聞いても絶対無理と言われる始末。3月だったのですが、山の上は夜は氷点下10度になるようですので、日帰りできないと結構厳しいです。Thimphuからルートの途中まで何回も下見に行き、ルートもネットの情報を頼りになんとか調べ、決行しました。

一人で行こうと思っていたのですが、仕事で知り合ったClay(60歳)が一緒にいきたいというので、最初の山頂まで一緒に行って、行けると思おうのならついてきな!みたいな感じでスタートです。心配は3月だったので雪がかなり残っている可能性が。。。

街のoutdoor shopで物色するもアイゼンなどは手に入らず。。。まあ下から見た感じではそれほど雪はなさそうです。

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行く前に作った、予定時間。AM4:15出発で15:40到着予定となっています。

標高図はSuuntoの記録ですがこんな感じ

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全長約46km、D3000m、ルートの大半は標高3500m以上のコースです。

TRAILはThimphuのハズレの動物園の近くに入り口があります。仕事場の同僚が朝に送ってくれました。

急なトレイルを延々と登ると

Phajodingというお寺で朝日が登ってきました。

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広大な敷地というか山麓にいくつものお寺があります。その一番たかいお寺で湧き水を補給。水を補給できたのはここと、唯一北の端の赤丸のとこの雪解け水だけでした。

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水をいただいたお寺はこんなところ(別の日の写真)

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お寺を超え、4100mに祠があり、そこから景色が一変します

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森林限界を超えて、広大な景色。日本のアルプスとかともちょっと違う植生で素晴らしい景色です。Clayもついてくるというので、まあいいかと行くことに。しかし4000m超えると、フラットは走れるものの、登りはほとんど走れません。思った以上に時間がかかります。しばらくいくと、ヒマラヤ山脈が目の前に

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右端の白い山はジョモラリという7000m級のブータンで2番めに高い山です。

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Clayと犬たち。Pajhodingで住み着いている犬が1匹、なんと最後までついてきたんですよね。。。トレイルは雪があるものの、それほど深くなく快適に進んでいきます。

 

 写真の右から左にゆるやかに登っていくルートが見えます。奥にはヒマラヤ。

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犬も楽しそう。。。

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湖の畔をとおり

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快適な下りのトレイルを走ってたら、ルートから外れたことに気づき、道なき厳しい登りを登りルートに復帰(GPSの予定ルートに復帰しただけ)

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道なき急登をのぼるClay。すこしずつ遅れ気味に

そしてこのトレイル最大の難所に

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写真の右上から下まで降りてきたのですが、北斜面で雪が1m以上あり、一歩進むごとに、股まで埋まることを繰り返し、わずか300mほど進むのに1時間かかりました。

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ついてきた犬は軽いのか埋まることなく楽しそう。下りはお腹や背中でソリみたいに滑っていきます。

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幻想的な湖を通り。。。

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細い、谷を抜け、、、

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この平原をすすみ、向こうに見える山の左側の峠を抜けると、、、

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一気に3800mまで高度を下げて平原に。。。向こうの山から降りてきました

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平原には湖が。

ここがルートの最北端の湖です。ここから登り返し。

ここで、Clayが泣き言を言い始める。。。Bungoもう走れないよ。。。

60歳でここまでこれたことが驚き。。。ここからはひたすら歩きです

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登り返して見たさっきの湖。絶景です。。。

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ここで湖とお別れ

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だいぶ疲れてきて、今からこれ登るのかよ。。。という贅沢

南斜面に入り、雪はすっかりなくなりました。

この後、疲れとともに、標高を下げ、景色も変わり映えしなくなり、写真もとらなくなり、日がくれてきて真っ暗闇の中、ようやく18時にParoにつきました。

なんとずっと犬が一緒です。Paroの手前で親切な人が車にのせてくれてタクシー乗り場に連れて行ってくれました。犬をどうしたらよいのか後ろ髪惹かれる思いでしたが、やむおえず犬とはおわかれ、犬、、、大丈夫かな?

ParoからThimphuまではタクシーで1時間ちょい。あっというまです。

なんとか一日で行けました。

雪のない季節なら、脚に自信のあるかたは挑戦してください。もし行かれるならGPXデータお渡しします。

後日談:次の日、犬が気になったこともあり、早朝にPajhodingに行きました。犬、かえってました。凄い。約100kmの道のりを走破しています。なんちゅう犬だ。。。

DRUK PASS TREK おつきあいありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

比叡山インターナショナル (2017) 50マイル その③

レースの詳細はこちら

比叡山インターナショナル (2017) 50マイル その① - 遙かなるUTMB

比叡山インターナショナル (2017) 50マイル その② - 遙かなるUTMB

 

今回はレースの反省と見直し

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まあ良く走ったもんです。

まず今回、うまく行かなかったと感じた補給について

補給はそんなにいらないよ

トレイルランニングレースの補給 - 遙かなるUTMB

って書いておきながら。。。。

今回は80km累積5200mと考えると、5000kcalくらいは消費します

3000kcalくらいは食べてみようかと考えました(いつもより多いです)

で、実際に食べたものが次のようなもの

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小さくて申し訳ありませんが、標高図の上に書いているのが水に溶かして摂取したもの、下が食べ物です。

チャレンジャー270kcal x 3

CCDドリンク 170kcal  x 2

ウイダーinゼリー 180kcal x 3

power gel shots 211kcal x 2 + 2つぶ

power gel ウエハース 167kcal x 2

バナナ3本 250kcal

ぶどう2つぶ 10kcal?

honey action 68kcal x 1

合計 2834kcal

ただし50kmまでに2324kcal 

50kmだったら3500kcalとしてもちょっと食べ過ぎかも

実際、胃の膨満感がずっと続き、気持ち悪い感じが続きました。食べ過ぎなのか、摂取したものの浸透圧が高くて胃に残っていたのか、なんともいえませんが、2周目の滝寺でもう食べるのやめようと決めてからだんだん調子が良くなり走れるようになりました。補給本当に難しいですね。

ちょっと前までは喉が渇いたときにはもう遅い!ってみんな言ってましたよね。

最近の研究では、喉が渇いたときに水分をとるので十分というのも出てきています。

食事もお腹が空いたら食べるってのでも良いのかもしれません。そんなにお腹が空いていないのに食べても私はパフォーマンスが上がりませんでした。

 

ペースについて

今回は奥三河のレース展開から学んだことをもとに、随分ゆっくり行ったつもりでした。

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心拍は最初のほうがエラーですが、今回は140を超えないように考え、8時間以降少しおちているものの、概ね終盤まで心拍を保つことができている気がします。

実際スタート直後の大比叡ではおよそ60位くらいで入りました。下りは自分が気持ちのよい速度で走りました。この時、できるだけ衝撃を吸収せずに膝や足首を曲げないように心がけました(着地は前足部からです)。これは関節を動かさないでことで、筋肉の余計な運動をせず、腱で衝撃を吸収させるためです(僕が勝手に考えているだけでエビデンスはありません)。衝撃は大きくなりますが、筋肉の疲れは減るのではと考えています。特に下りは伸張性収縮で衝撃を吸収するため、速筋が優先的に使われます。しっかりと吸収すると、速筋がよく使われるため、グリコーゲンの消費が大きく、また長時間もたない可能性があると思っています。また雨でスリッピーだったので、着地でわざと前方に滑るようにして、衝撃をゆるくすることも心がけました。

 登りは完全に歩き。ゆるい登りは走りますが、心拍が140になったらすぐに歩きました。50-80kmまではやはりだいぶ疲れていて、がんばったもののどれくらいペースが落ちたのかな?と気になってましたが、あとで調べると

せりあい地蔵エイドからゴールまで

1周目 3:07

2周目 3:09とほぼイーブンペースでした。

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ペース的には今回のレース運びはうまく行ったのではないかと思っています。

今回の比叡山50マイルはコースが厳しいためか、前半から飛び出す選手はほとんどおらず、完走した20人の殆どは同じようなペース配分だったことが印象的でした。その中でもトップの土井さんは飛び抜けていますが。。。

3回のレースレポートにお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

比叡山インターナショナル (2017) 50マイル その②

スタートから1周目までは

比叡山インターナショナル (2017) 50マイル その① - 遙かなるUTMB

を御覧ください

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いよいよ後半の一周(緑網掛け)

1周目は6時間45分くらいでエイド到着。ばなな食べったっけ。。。だいぶ疲れて記憶がすこしあやふや。inov8ブースにレースを終えて座っている北原さんが本当に羨ましかった。TAKEさんはすぐに行ってしまった。気を取り直して、根本中堂に。みんなに「もう一周頑張って」と言われる。応援がちょっとつらい(笑)。ゆっくりと走り始める。根本中堂前の坂が走れない。ゴールは無理かなって思う。1周目、TAKEさんとずっと走っていて練習みたいな感じで、 楽しかったけどレースに集中できてない感じがする。ゆっくり走っていくと少しずつ走れるようになった。1周目は積極的に歩いたから、これからはゆっくりでも少し走ろうかと思いながら走りはじめた。このあたりは京都1周トレイルで庭みたいなもの。横高にもう一度降りるコースでなくてよかった。緩やかなアップダウンをゆっくり走っていくとせりあい地蔵のエイドに到着。ライトチェックとか言いながら点灯チェックしてないし。。。意味ないやんとか思いながらエイドに。ぶどう2個もらう。美味しかった。丹羽さんに8位ですよって言われる。いつのまにそんなに抜いたのかは定かではない。ぶどうを食べながらバックパックを背負いつつ写真を撮ってもらった。

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目の前に茂山さん、少し前にTAKEさん。横高山はやっぱりゆっくり歩いた。横高からの下りで茂山さんと少し話する。ゴールできるイメージが無いですとか言ってられた。何も考えずに目の前のトレイルをゆっくり走る。気がつくと水井山。だんだん下りも上りも走れるようになってきた。仰木峠で前と2分差って言われる。たまにTAKEさんが見えるようになってきた。最北端のトレイルにはいり、近づいたって思ったら別のランナーだった。またまた一目見たらわかる水越さん。あっという間に近づき、ちょっと挨拶「おっす」みたいな(笑)して抜いていく。下りはまたつるつる。2周めはさらに荒れている。TAKEさんはこの下り苦手っぽいから追いつくかなって思うけどおいつかない。滝寺でまたお味噌汁を頂いた。今回のレースは今までよりも前半に積極的に補給しすぎた(またデータとして書きますが)食べ過ぎで胃腸の状態がすぐれない感じがした。滝寺から20km程度だから、もうなにも食べないことに決めた。というか、ラスト周回に入って食べたのはぶどう2個と、パワージェルショッツの小粒を2個。この味噌汁が最後。苦しい林道ののぼり、迂回路もスイッチバックのトレイルで厳しい。仰木のエイドまで50kmのランナーを拾いながら走っていく。エイドではしそジュースのみ頂いた。だんだん脚が動くようになる。左膝の鵞足が痛かったり、足の裏が痛いけど、そんなことはどうでも良い。背中を伸ばして、ここで走れていることに感謝して、前を追いかけることに集中する。仰木まで降りて、お墓の横の長い舗装路がしんどかった。歩いたり走ったり。トレイルに入っても走れるところはゆっくりでも走る。茂山さんと水越さんを抜いたから6位のはず。。。スタッフの人が2回目おめでとうとか言ってくれる。長い時間のボラ、本当にありがたい。ここで18:20。スタッフに50マイルは関門19:20ですって言われる。あと1時間しかない。ゴールの関門と勘違いしていた(本当は横川)。ゴールまでまあ1時間はかからないけど、これだけ頑張って関門ギリギリとはひどいレースだなあってその時は真剣に思った。

展望台のロードをぬけて横川へのトレイル。最後の階段は歩くけど、横川に入って、脚に力がみなぎってきた。食べ過ぎだったかな。。。エイド前のトレイルも走って上がれる。50kmの人に、中谷くん(TRAILFESTのほう、総合5位)まで8分って教えてもらった。追いつけるかも。エイドは50kmでたむろしている。水をコップにもらいすぐに出発。脚のバネも回復してどんどん走れる。林道の下りを4分/kmそこそこで飛ばす。追いつけるとしたらここしかない。暗くなってトレイルでは50kmと混じって見分けがつかない。飛ぶように走れる。でもトレイルの入り口までに50マイルの選手はいなかった。

トレイルはひたすら歩き。流石にもう走れなかった。長い2km。延暦寺会館からゴールまでは走った。すごい応援がもらえる。鏑木さんが待っていてくれて、直筆の盾がもらえた。サプライズ。本当に嬉しかった。因縁のTAKEさんとの対決は5分差で負けた。TAKEさんは7位。5位から9位までおよそ8分。総合に入るにはもう少し力が足りない。

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結局9位だったけど、8位で通過したと思っていた丹羽さんに調子悪くなったの?って聞かれて、意味がわからなくっていやあしんどかったですって言ったけど。なんかせりあいで僕の後ろにいた人が先にゴールしてたよって言われた。レース中TAKEさん以外には一人も抜かれていない(最初の50kmの人は除く)エイドもほぼスルーだし。あとから経過記録みたら、自分より後ろのひとがゴールしていることはなかった。実力通りで良かった

その③ レースデータにつづく

比叡山インターナショナル (2017) 50マイル その③ - 遙かなるUTMB

比叡山インターナショナル (2017) 50マイル その①

比叡山50マイルに出てきました。

結果は総合9位 10時間26分38秒

 

当日、車に積めるだけの人をのせて、7:30頃、延暦寺に到着。傘さして延暦寺会館に(あ、傘持って帰るの忘れた。。。)受付もさくっと済まし、50マイルの黄金のゼッケンを身にまとう。外は雨だが、それほど強くはない。

今日は家から出発だったので焼き鯖がなかった。。。(泣)

100人しかいないから適当にならんでも大丈夫。TAKEさんやパイセン、招待選手のストン選手、土井さん、大杉さん、亮太くん、水越さん、山さん、店長、前川さん、榊原さん、餃子さん。。。。速い人ばっかり。

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今日は飛ばさないって決めてたから、最初からゆっくり。いきなり階段登らされた。。。こんなんあったっけ???

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いよいよ大比叡までのトレイル。渋滞している。後ろ見たらおよそ25人くらいしかいなかった。70番かよ。。。。

ゆっくり山頂を抜け、68までの下り。それほどトレイルは荒れておらず快調に下れる。うん?右大腿前面が痛い。。。そういえば1週間前に近藤さんがもっている

STRAVAの大文字分岐〜七福思案処CR

これを攻めて途中で軽い肉離れになったんだった。。。走れるけど、右大腿が重い。走っているうちに気にならなくなることを願う。今日はTAKEさんがあまり飛ばしてくれない。ロテルド比叡までの第1エイドまで一緒。この区間で50Kの選手に何人か抜かれた。先頭は近藤さんと東さん。。。比叡アルプスを走っていた。そのうち、中谷くん(パン屋さんのほう)と上山くんに抜かされ、第2エイド。手前の激坂がスリッピーで超絶楽しかった。超ショートスキー状態。エイドで補給していたらTAKEさんに離されたけど、そのうち追いつき、順調に日吉大社、やっぱり大腿がきになる。基本登りは全歩き。ひたすらゆっくり行く。ケーブル駅手前で最勝寺さんに写真取っていただいた(ありがとうございます)。

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あっという間に延暦寺ケーブル駅。第2エイドの手前で伊藤さんに抜かされた(伊藤さんになんでそんなにゆっくり行くんですか?って聞いたら、練習不足のときは絶対突っ込んだらダメと)

伊藤さんのレース運びは以下を参考に

奥三河パワートレイル2017 その③ - 遙かなるUTMB

これ以降50kmに抜かれることはなかった。今年は50mileに流れてレベルが低かったのかも。第2エイドでinov8の北原さんと写真とかとってたら、またTAKEさんに置いて行かれた。あまり覚えてないけど横高のあたりで追いついたような。横高も全歩き。絶対走らない。このへんで前川さんにおいつく。調子悪そう。(後から聞くとシューズ忘れて人のシューズらしい)

丹羽薫さんにいいペースですねって言ってもらう。まだまだ余裕

横高の頂上までの坂を登り、走り初めたら、両側の下腿がつりかけた。。。こんな遅く行っているのに???奥三河の疲れか???

わずか30kmでこんなしんどいのにあと50kmも走れるんやろうかって、つい弱音を吐くと、TAKEさんに、bunさんでもそんなこと考えるんですか?って驚かれた。いつも考えてます(笑)

脚がつっているのはTAKEさんにバレないように何気ないフリ。これ以降、微妙につりかけたりつったりしながらゴールまで行くことになる。

TAKEさんはエイドであまり補給しないからエイドごとに前に行ってしまう。最北の激下りはつるつるですごかった。TRAILTALON275でも全く歯が立たない。滑っていこうと思うけど、急で距離が長すぎて滑っていくと大怪我しそう。少しトレイルを外れて横から降りるしかなかった。滝寺の私設エイドではがんばふんばの皆さんが温かい味噌汁を用意してくれていた。ほんと美味しかった。ありがとうございました。この辺からすでに胃腸の調子が悪い。。。仰木を超えて、林道でまたTAKEさんに追いついた。ロードは距離が稼げるけどまあきつい。1周目は誰を抜いたかとかあまり記憶にないが、このあたりで木村元さんを抜いた気がする。仰木から横川までもきついところは歩き。約3kmの林道を降りて最後の激坂。ここはトレイルの激坂より終わってからのロードの坂のほうがきつい気がする。そしてスタート地点のエイド。50km終えたInov8の北原さんがブースに座っている。。。羨ましい。バナナを食べて給水して出発。やっと下図の緑の区間を終了。6:48:49。6:40位を目標にしていたからまあまずまず。走る前はここまで押させて2周めをぶっ放すって思ってたけど、そんな気力が残っていない。

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その②につづく

比叡山インターナショナル (2017) 50マイル その② - 遙かなるUTMB

トレイルランニングレースの補給

トレランレースの結果を左右する2大要因  それは

1. ペース

2. 補給

 

今日は補給について私の考えを書いてみたいと思います。

たくさん持っていけば良いじゃないか。。。まあ重くなります。

フルマラソンで走力が変わらないと仮定すると1kg減量すると3-5分速くなるってことが言われています(田中宏暁・福岡大学教授)。荷物は体重と違って走力が同じなのに重量が増える、ということで物をもつほど明らかに遅くなります。さらに平坦なマラソンより、登りのトレイルではさらに大きなディスアドバンテージになることが予測されますよね。

というわけで、必要ぎりぎりで持っていけるのが良いということになります。

ではどれだけ必要か?

良く、レース会場などでどこかのジェルメーカーさんの説明会に行くと、まあそんないい加減な嘘を平気でつくな、、、みたいなことばかり。

例えば

80kmのレースだと、体重60kgで4800kcal程度消費します(まあこれはこんなもんでしょうね、登りは余計に消費するけど歩きがおおいし、下りは少し必要カロリーは減るはず)。身体に蓄えられているグリコーゲン(糖質エネルギー)がおよそ2000kcalなので最低でも2800kcalとらないとゴールまでたどりつけません。だからうちの1袋120kcalのジェルを24個持っていく必要があります。

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80kmのレースで24個って。。。。1kgくらいありますやん。それだけで疲れてしまいます。

これ全然間違ってるんです

必要なエネルギーは基本、距離 x 体重です。ここはあってます。100kmのレースで体重60kgなら6000kcalです。登りは100mでおよそ0.9km走る程度のエネルギーがいるようですが、歩いている場合には走るときの半分くらいしかカロリー消費はしませんので意外にエネルギーは消費しません(登りも全部走る場合は別ですよ。。。今回は補給が重要なロングトレイルの話)。そして下りは随分エネルギーは少なくて済みそうですので、差し引きは難しいですが、最低でも距離 x 体重 必要と思ってもらったら良いと思います。

 

人間は、糖と脂肪をエネルギーとして使います。歩いているときはほとんど脂肪ですが、速度があがるほど糖質エネルギーを使います。糖質と脂肪の消費割合は走り初めは糖質が多いですが、糖質が消費されるに従い、どんどん脂肪の分解が亢進し、最終的には70%程度が脂肪からまかなわれます。脂肪は事実上無尽蔵にありますから、糖質は全エネルギーの40-50%を賄うことになります。一応50%とすると、100kmレースで体重60kgの場合、6000kcalの50%で3000kcalが糖質として必要となります。身体に蓄えられている部分が2000kcalですので、単純には1000kcalで良いことになります。ただ、筋肉以外に、脳や身体の他の部位でも糖が使用されること、全部は使い切ってしまえないこと(脳がブレーキをかけてしまう)からあと1000kcal程度は摂取したほうがよいだろうと考えられます。すなわち2000kcalくらい摂取すれば良いことになります。

(速度によって変わります。遅い人ほど、時間がかかるので基礎代謝量分が増えていきますのでもう少し必要になると思います)

2000kcalならジェルが120kcalとしても10本から15本、後はエイドで補給ということで行けることになります。

ロングトレイルで私が摂取したエネルギー量 

  • 三河パワートレイル70km(D3500)  2000kcal
  • 上州武尊スカイビュートレイル129km (D7500) 3500kcal

上州武尊なんてめっちゃ少ないでしょ。でも3位でした。長いレースほど、速度が落ちるから脂肪の代謝割合が増えるんです。

 

だから、

脂肪が分解できる能力が高いほどロングは強いんです。女性でロング強い人、最後まで速いですよね。女性はもともと脂肪がつきやすく落ちやすい、脂肪の代謝能力に優れているんですよね。

脂肪の代謝能力を高めるには

1. 普段から糖質を極力減らす 

http://www.metabolismjournal.com/article/S0026-0495(15)00334-0/fulltext

おもしろい論文がありますので興味のあるかたはどうぞ

2. 練習で糖質を補給しない。練習前に食事をしない(まあ1と通じるものがありますが)

があると思います。

1.は流行っていたダイエットですね。このダイエットの最大の問題は、水溶性食物繊維摂取量がガタ落ちすることだと思います。水溶性食物繊維については

腸内細菌とランニング 短鎖脂肪酸の働き - 遙かなるUTMB

彼ら(腸内細菌)の餌 - 遙かなるUTMB

こちらもご覧ください。

私も一時やっていたのですが、そのときは食物繊維のことをわかっておらず、ものすごく身体の代謝が下がってしまい、いつも寒く不健康だったことを覚えています。当然レースも結果でませんでした。

2.はどれくらい効果があるのか科学的検証はされていないと思いますが、十分試す価値はあると思います。そして、練習後、やっぱり食べすぎないことですかね。

Born to Run にも食事は貧しくって書いてありますね。。

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レース中に何を食べるか、ジェル?それとも?

これはまた改めて書きたいと思います。

 

瓢箪崩山とブルージュ洛北

三河パワートレイルの疲れをとりにぶらっとトレイル。

はじめて瓢箪崩山に行ってきました。

京都一周トレイルの大原から少し先の江文峠で道路を渡ってすぐから入り口がある。

最初の急登をのぼると、後は意外に走りやすいトレイル。踏み跡もしっかりしていて、かなり人が入っている印象。

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瓢箪崩山に登ろうとしたけど、南側に迂回するルートがあって、そこに行ってしまい登り返して下ったので1周したかのような軌跡になった。

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山頂からは意外な絶景。写真では伝わらないけど、比叡山を仰ぎ見ることができる。

満足して下山してきたら突然パン屋さん。

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www.brugge-rakuhoku.com

 

移動販売をよくしていて、鞍馬駅にも売りに来ている。トレイルに行って鞍馬を通ることが多いから、見つけたらいつも買っていたパン屋さん。

フレンチトーストがめっちゃうまい!

はじめて本店に伺う。おしゃれなお店

汗臭くて入るのをためらってしまう。。ごめんなさい

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f:id:bungo1103:20170505113200p:plainお店のページより拝借

やっぱり美味かった。

はじめてのトレイルは色々発見があって楽しい!

奥三河パワートレイル2017 その③

奥三河パワートレイル2017 その① - 遙かなるUTMB

奥三河パワートレイル2017 その② - 遙かなるUTMB

 

レースデーター

①レース中の補給

食べ物 

1. チャレンジャー280kcal x 2

2. CCDドリンク粉 170kcal x 2

3. スポーツようかん2本 113kcal x 2

4. mag-on 3個 120kcal x 3

5. Honey Action 68kcal x 2

5. エイドで、バナナ1本、いちご数個、五平餅など 200kcalくらいか

6. スタート直前 ウイダーインゼリー 180kcal

7. 塩4g

合計 約2000kcal

movescountによるカロリー消費3800kcal

ちょっと摂取カロリーが少ないか。。。。

 

水分

第1エイド 150ml

第1エイドから第2エイド 500ml + 150ml

第2エイドから第3エイド 500ml + 300ml

レモン水+水 150ml

第3エイドから第4エイド 500ml

第4エイドから第5エイド 500ml

第5エイドからゴール 500ml

合計 約3200ml

 

レース展開

あとから振り返ると、第1エイドのあとのトレイルで少し上がりすぎている。まだ抑えても良かった。後半戦、第3エイドの後から、だいぶ上がっている。勝負どころと考えて頑張っていたけど、まだ先は長く、もうちょっと抑えても良い

結果的に赤矢印、第4エイド出てロードを頑張った時に心拍が上がったあと、急激に低下。ここで野田くんに先行された。そのあと要所では心拍をあげているけれど、全体に低下傾向。

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実際、今回のペース配分がどんなものなのか、1位から22位までの選手で各エイド間にかかった時間の割合をグラフにしてみた。一応、1位の選手の割合を理想的と考えて、その配分からどれくらい差があるかを見たものである。

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上にいくほど、各パートにかかった時間配分が速いことを示している。面白いことに、1位の選手より出だしをゆっくり行っているのは8位の伊藤さんだけだった。私のペース(黄色線)は奇しくも、1位の選手とほぼ同じ時間配分でレースをすすめていることがわかった。ものすごく前半抑えている気がしたけど、1位の選手も全体に走力が上ではあるが、おそらくすごくゆっくりのペースで入っていることがわかる。

逆にほとんどすべての他の選手はスタートから第1エイドまでの速度が異常に速い。おもしろいことに、順位が遅くなるほど、その傾向は強い。そして、第3エイドにかけて速度が落ち、第3エイドから第4エイドはガクッと速度を落としている。少しずつ回復するも、ペースが一定していないことがわかる。

特筆すべきは8位の伊藤さん。かなりゆっくり前半を行って、後半ものすごくあげていることがわかる。伊藤さんは第1エイド72位、第3エイド38位、ゴール8位。

すごく理想的なレース運びだと思う。今回の自分のペースでもかなり抑えていった気がしていたのに、もっと抑えてもよさそうだ。抑えるのは非常に勇気がいるけれど、比叡山では試してみようと思う。

ちなみにタイムと途中経過

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副賞が郵送されてきた。ありがたい。

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奥三河パワートレイル2017 その②

その① の続き  奥三河パワートレイル2017 その① - 遙かなるUTMB

第3エイドから第4エイド

いよいよ、勝負の後半。あと30kmちょい。新城64の後半のときよりも少し楽な感じです。あと30kmと思うと、ちょっと気持ちが楽。上州武尊のラスト30kmのきつさを思い出して、全然余裕と気持ちを入れなしました。

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小松からは少し登って急降下。実際走っているときにはあまり標高図を覚えておらず、全然上りも大したことないやん、、、って思っていました。そいて岩古谷山への登り、かなりの急登でした。どんどん脚に疲労がたまってくる感じです。全然順位もあがらず、スピードもあがらず、やっぱり今日はだめかもと、本当に弱気になった時に、みたことのある後ろ姿が。。。TAKEさんでした。顔が死んでました。。。こんなに早く追いつくとは思ってなかったので意外でしたが、TAKEさんに追いついたことで精神的に元気になりました(ごめんなさい(笑))。

しかし、このあと、信じられないくらいの急登と急降下が連続します。こんなにきついとは夢にも思っていませんでした。ところが、そこにものすごい速さで追いかけてくる人影が。。。静岡の伊藤さん(第一回の奥三河たしか3位)でした。一瞬で抜かれました。レース中で唯一完全にぬかれたのはこのときだけでした。

その後もアップダウンを繰り返していくなかで、何人かパスできた気がします。途中ですごい背の高い選手に話しかけられました。”大槻さんですよね、ちょっとファンです”

ちょっとってなんだよって思いながら、嬉しくなってしばらくご一緒。水が切れたみたいで苦しそうでした。そういえば、この区間、500mlしか持っておらず、こっちも水切れ。レース前にはこの区間は1000ml持っていこうと思っていたのですが、第3エイドで脚が重く、1000も持つ気になれなかったのでした。そしてなんとか第4エイドに到着。20位くらいに順位もあがってきました。そして嬉しいことに第4エイドで野田くんに遭遇。有力選手に会えると気持ちも上がってきます。第4エイドにはおにぎりがあるものの、もはや全く食べる気はおこらず、赤だしをのんで、バナナを食べただけでした。水は500+300mlを補給。でも300mlはすぐにのんじゃいました。

第4エイドから第5エイド

さあ、ゴールまではまだまだですが、野田くんとほぼ同時にエイドを出ました。しばらくロードの登りが続きます。割りと走れる。。。ここは野田くんを引き離しておこうとペースをあげてトレイルに突入しました。

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ところが、野田くんすぐ後ろにいました。さらにもう一人、小川さん(後からお知り合いに)。ここで急に脈拍が低下していることに気づきました。140が保てなくなり、野田くんはぐんぐん離れていきます。小川さんは比較的ペースがちかいものの、やはり先行されました。エネルギー不足を考え、ジェルを2袋摂取。そのままゆっくりなペースでしばらく我慢します。20分ほど経つと、少し心拍が上がるようになり、元気になってきました。ロングトレイルは回復があるから楽しい。絶対回復することが最近はわかってきたので我慢することができます。なにも考えずに走ってたら、急に野田くんに追いつきました。野田くんもいっぱいいっぱいなんだなあって思うけど、自力があるからかならず回復して追いかけてきます。しばらくは小川さんと抜きつ抜かれつの展開になりました。そして、あ、このトレイルみたことが。。。新城64のトレイルに合流です。しばらく行き、小川さんとほぼ同時に第5エイドに到着しました。

第5エイドからゴール

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第5エイドで水分補給をしていると、大槻さんと肩をたたかれました。振り返ると北海道の及川さん。正直、及川さんの存在を少し忘れてました。有力選手に追いついてまた元気がでます。及川さんと、小川さんが先にエイドをでて、30秒くらいして追いかけます。ゆるい林道で二人になんとか追いつきましたが、トレイルに入ってまた少し差が開きました。そして、急なトレイルに入った瞬間、突然及川さんが立ち止まってしまいました。またゴールでと言われましたが、すぐにできたら追いかけますと。やはりトップ選手は精神力がすごい。本当に追いつかれそうで怖いです。また小川さんとしばらく一緒ですが、鳳来寺山の手前の激下りで、もう下りがスピードでないので先に行ってくれと言われました。新城のときと違って、下りも楽に下れる。これ幸いにと小川さんを引き離していよいよ、最後の登り、鳳来寺山です。

標高図をみると、250mくらい。時計の標高をみながらひたすら我慢して進みますが、もうだいぶきつい。その時、前方に人影がみえました。ひと目見たらわかるユニフォーム、水越さんでした。水越さんはロードも速いランナー。トレイルレース1週間後のフルを2:40そこそこで走ってしまう。トレイルでは勝ったり負けたりだけど、こういう強い人に追いつくのはただただ嬉しい。抜かすときは潔くサクッと抜かすのが流儀だと思っているから、あっという間に引き離すように頑張る。脈拍も140台に回復し、とうとう鳳来寺山の頂上にたどり着きました。ここからは地図では小さな登りあと一つ。なんとなくコースも階段や神社など人工物が多くなり、ゴールが近づいてくる匂いがします。そしてとうとう最後の小さな登り、ここでなんと福井さんに追いつきました。実力はかけ離れていますが、調子が悪くなったようで一時的に動けなくなった模様。おいついて嬉しいけど、万全な状態の福井さんに追いついてみたいと思うような、複雑な心境でした。最後の5kmは林道が続きます。幸いにもゆるい走りやすい林道。そして、ロードを暫く走ると、とうとうゴール!。本当にきつかったです。あとから結果をみたら8時間14分から25分まで6人が団子状態。もうちょっとがんばれたんじゃないかって後からは思います。

順位は目標に届かなかったけど、レース展開や実力は出し切れた気がしました。

その③(レースデーター)につづく

奥三河パワートレイル2017 その③ - 遙かなるUTMB

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左から水越さん、TAKEさん、私、福井さん

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Team inov8の蓮田さんと

 

奥三河パワートレイル2017 その①

三河パワートレイル 完走しました。 結果は13位 年代別1位

 

前日、道の駅「もっくる新城」でバイキング

地元の野菜をふんだんにつかったお惣菜を堪能しました

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そのあと足湯につかり疲れをとり、いよいよ受付へ!

受付はゴール地点なんですが、何を勘違いしたか車で行ってしまう。。。

駐車場は15分ほど離れた「ふれあいパークほうらい」でした。

気をとりなおし、駐車場に行き、バスで会場に

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石川さんの説明会に出て、テンションあげていきます。

会場で、声をかけていただいた中井さん。ありがとうございます。

受付が終了して、最大のライバルのTAKEさん、そして1週間前練習でお世話になった、福井さん、峨賛道3位の木村さん、、、、スーパースター望月さんもいた。40代の星、ばったさん、嫌になるほど速い人がいます。

受付でもらった出場選手一覧をざっと見ても、御岳優勝野田くん、奥三河昨年6位の谷川くん、東京の水越さんなど、自分より速い人が20人くらい目について、数えるのやめてしまいました。

天気が急変し、急いで宿に。ゴールから20分くらいのところにある、「さくら別館」

食事付きで8100円とリーズナブル。和室に一人で7時に就寝しました。

今回の新しい試みはマイ枕。おかげで2:30まで快適に寝ることができました。

2:30に起きるのは大変つらかったですが、さっと着替えて、おなじみ「焼き鯖寿司」眠くて写真はありません。レース前はかならず焼き鯖寿司

3時過ぎに「ふれあいパークほうらい」に到着。駐車場は満員。バスにはすぐ乗ることができました。ちょっと寒いです。バスに揺られること1:30。幸いにもウトウトすることができ、心配していた車酔いもありませんでした。5時に茶臼山高原到着。スタートは6:30

ちょっと早くつきすぎ。。。

バスから降りると寒い。。。めっちゃ寒いです。防寒着持ってくるの忘れてました。

建物の中で震えながら時間を過ごし、6時にスタート地点でteam inov8のみんなと記念撮影

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この大会の最大のミッション

1. TRAILTALON275がどれくらい使えるか?

2. 前半絶対に飛ばさない

です。

TRAILTALON275は練習(比叡山50マイル練習会② - 遙かなるUTMB)で1度履いた感触では良い感触でした。しかし、1週間前に37kmの山練はきつすぎました。

脚の重さはとれずにスタート、絶対飛ばさないと何度も心に刻み込みました。

レース序盤

スタートしてすぐはやや下り。あとから確認すると1km 4:40くらいで入っていました。もう少しゆっくりでも良いと思います。。。あれだけ心に刻んだのに。それでも前方にはおよそ80人が。。。みんなどれだけ速いんや。。。こいつら全員あほや!と思いながらゆっくり行きます。自分ではすごくゆっくりなのに、心拍はそこそこあがります。

この前のダイトレでは140もキープできなかったのに、今回は気を抜いたら140超えてきそう。。。調子がよいのか悪いのか全然わからん感じ。

茶臼山はレースでの最高標高点、最初なのにそれなりにきつい。しばらくは気持ちのよいトレイルを下り、そのうちロードにでて下っていきます。第1エイドにはあっというまに到着。50位。。。遅。。。周りにもRunWalkStyleの三浦店長や新城64 8位のやまさんがいます。これくらいゆっくりで大丈夫ですよね?とみんなに聞きながら自重。

エイドでは、バナナを食べて水分を補給(スタート時の1lの水はすぐ全部捨てました)

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今回の秘密兵器はチャレンジャー

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一袋水に溶かすと280kCalの優れもの。パラチノースというゆっくり吸収されるという謳い文句の商品。気になるのはパラチノースグルコースとフルクトースが結合したような形だから分子量が小さい、つまり浸透圧は高いってことです。浸透圧が高いと胃内の滞留時間が長いとおもわれるので、今回は元気な最初に2袋だけ使用しました。

味は美味しいです。

第1エイドから第2エイド

ここからはしばらくトレイルが続きます

細かいアップダウンが続きます。昨年のブログとか読んでもこの辺の記載はあまりありません。標高図では大したことないのに、走っていると結構きつく感じます。飛ばさないと思っていてもみんな速い。。。

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途中で集団ロストしたりしながらも、飛ばさないようにと念じながら第2エイドに。

第2エイドでは多分40位くらいって言われました。やっぱりちょっと焦ってきます。エイドは豪華。ちょっと忘れましたが、いちごやら、五平餅とか。美味しいけど水を補給して2分位で出発です。

もぐもぐ食べながら。。。

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第2エイドから第3エイド

さあ、いよいよ林道中心のくだりパート

もうゆっくりとはいってられない状況になってきました。とはいっても、脈拍があがらない範囲で走ります。がれているところも、inov8にしては厚底のシューズは快適です。集中しなくても良いのが楽でした。できるだけ足に負担が無いように、林道では落ち葉があるところを走るように心がけます。

エイドの手前は急な登り。ちょっと歩きもはいり、とうとう前半最後のエイド、第3エイドです。エイド到着が3時間33分。事前に3時間半くらいと予想したいたので、ゆっくり来た割には良いペースなきがしました。順位は30位。前半終わってまだ30位か。。。。ここからぐんぐん飛ばすって思ってたのですが、ゆっくりでも37km走ってきたら流石に脚もお疲れ気味。とても飛ばせる気にはなりません。やっぱり比叡山の練習がきつかったかなあ、とかもう練習しても速くならないとか弱気の虫が顔をだしてきます。

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さあ、いよいよ奥三河パワートレイルを走った人が口をそろえて「後半勝負」という後半戦に突入です。しかし、ここまで厳しいコースとはこのときは予想もしていなかったのでした。

後半に続く...

奥三河パワートレイル2017 その② - 遙かなるUTMB

 

 

比叡山50マイル練習会②

TJARで有名な男澤さんが

比叡山50mileでるから試走に連れて行ってよ。。。」

   「奥三河近いらから35kmくらいなら。。。」

「ちょっと短いけどOK」

みたいなメッセージ交換があり、男澤さんが京都に遊びに来てくれました。

そして一緒に福井さん(先日のOSJ新城64km総合3位)

嫌な予感。

ダイトレ1週間前の練習会での疲れが取れなかったことが思い出される。。。

でも福井さん、「奥三河でます!」

じゃあ、ゆるゆるで。。。

というわけで、先日の練習会

比叡山50マイル試走会 - 遙かなるUTMB

と同じコースを試走

今日の目的はもう一つ。新しいシューズ

inov8 TRAILTALON275   UTMBでのNo1候補です。

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はいた感触は中足部のフィット感が抜群な感じ。

バブテストからトレイルに入り。。。

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 きれいな山ツツジ。写真取ってたら福井さんに

「フラワー男子ですか?」とツッコミが。。。

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男澤さん先頭に軽快に登る2人。まあこのへんはゆるゆるでした。

ロテルド比叡前で間違った谷に降りる。正解は赤線。。。ここ難しいです

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日吉大社まで降りて、比叡山高校グラウンドから延暦寺まで登り返し。

しばらくは男澤さん先頭にゆっくりペースだったけど、突如福井さんスパート。

男澤さん

「全然無理。。いっぱいいっぱい。先行っていいよ?」

俺「いや、やめておくわ。。。」

5分後 「やっぱりいくわ」 我慢できずに追いかけてしまう。

距離はおよそ50m。なんとか見える程度。

しかし。。。どんどん差は広がり、こっちも流石にそれほどは追い込むのは怖いので自重。。。というか全然スピードが違う。あとで計測したら、グラウンドからケーブル駅まで、昨年のレースのときよりも2分速い。途中までゆっくりだったから随分速く登っている。だけど福井さんはそれ以上。。。

男澤さんが揃って、青龍寺の下り。今度は私が先頭を引っ張って少し飛ばしてみた。うーん、福井さん余裕でついてくるっぽい。福井さん、下り苦手だったりして、、、なんていう妄想は吹っ飛んでしまいました。

そして、ラスボス横高山。最初から福井さんいってしまいました。

軽くピッチをあげて走っていく。もうこれ以上頑張ったら来週疲れがとれない。。。って思いながらも離されるのも腹がたち、ついつい追いかける。

さすがに、前回の練習会ほどは追い込めませんでしたが、前回より1分遅れでせり合い地蔵に到着。ここでも福井さんには随分離されました。

スキー場跡の方に向かい写真撮影

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今日はTecnicaに挟まれてinov8は2位。

TRAILTALONいつもより5mm大きめを選びましたが、甲のあたりのフィット感が良くて、前後に足がずれないため、下りでつま先が痛くなることもありませんでした。

若干ソールが硬い(新品のせいもある)のが気になりましたが、突き上げはほどんどありません。ロングで履いてみないとわからないので、来週の奥三河はこれで行こうと思います。

北白川まで降りて、僕の好きな「あかつき」でラーメン

汚い格好でもうしわけありませんでした。

男澤さん、福井さん 遠いところからありがとうございました。

来週の奥三河、福井さんにはまだまだ追いつけないことを思い知らされましたが、しっかり休養して頑張ります。

北海道遠征

仕事で北海道へ

めちゃくちゃ寒い。。。

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早朝に起きたときは、まだそれほど降ってなかった。

Google mapをみると近くに藻岩山

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残念ながら無理でした。ずぼずぼ入るし、凍っているところはつるつるで。。。

気を取り直して次の日は大倉山

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お、Salomon発見

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そして、最終日

長沼町マオイ名水駐車場に5:30集合といわれ。。。

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北海道の強者3人にもんでもらいました

高村さん 女子では日本トップクラス。世界選手権代表

原田さん マオイの主。ハセツネ団体3位

及川さん 3週インターバルでWestern stateとHard Rock100を完走した強者。入賞の常連。次回TJARを目指しておられます。

 

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町のなかにぽっかり小山。クマはいないそうです。

最初20km弱って聞いていたのに。。。最初から飛ばす飛ばす。登りも全力、下り林道は3'40切っているし。。。

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ロードも登り長い。。。

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終了後、ながぬま温泉へ、その後

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ポトリベーカリーでパンを買って北の大地をみながら食事

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皆様ありがとうございました