遙かなるUTMB

トレランにはまってUTMBまで行ってしまった外科医の日々のトレーニングや備忘録

UTMB 2017 ④ COURMAYEUR から CHAMPEX-LAC

UTMB ①スタート前からスタートまで - 遙かなるUTMB

UTMB ② スタートからLES CONTAMINESまで - 遙かなるUTMB

UTMB ③ LES CONTAMINESからCOURMAYEUR - 遙かなるUTMB

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COURMAYEUR

中盤のCourmayeurに帰ってきてほっとする。クールマイユールって発音するのかどうかわからないけど、レース前にTAKEさんがクールメイヤーだって主張していたのがもう随分前のような気がした。

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着替えたところ。。。あとから見ると顔が疲れてるー。知らず知らずのうちに。。。

とりあえずトイレにいったら山盛りの◯◯◯。すっきりした。レース中に行くのははじめてかも。このエイドでも素麺を持ってきてもらって3束食べる。ガスモチンも摂取。塩カプセルも摂取してアミノバイタルも摂取。ちょっと食欲はないけどまだ美味しく食べれた。いよいよ後半。今度のアシストはシャンペ湖だ。今から明るくなるからMilleのアミアミは脱いで、直接ランシャツを着て、INOV8のレインを着た。

外にでるとずいぶん明るくなっている。ふと山をみると、ドーンと山々が迫っている。あまりにもの光景に圧倒された。

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広角で撮るとわからないけど、もう目の前に山が覆いかぶさってくる感じ。

ここからはしばらくロードの登り。細い道とかがあるけれど、一緒に数人のランナーがいるから迷うことはなかった。ちょっと疲れていてゆるい上りでもあまり走りたくなくなってきた。ちょっと疲れが早いなあって思う。まだ半分行ってないよ。しばらくロードを登るとトレイルに入った。きれいなトレイルで歩いて登る。急に脚が重く感じる。脈拍も120までしか上がらなくなった。うーん。こんなに早く動かないのは予想に反するけどまあ登りはゆっくる行こうと決める。周りもにたようなペースだ。

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きついけどゆっくり登り続け、頂上に達した時

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突然目の前にモンブランが飛び込んできた。ちょうど一緒にいたランナーとOh! Mont Blanc!!!って叫ぶ。圧倒的な景色に涙が出てくる。

REFUGE BERONE

山頂はREFUGE BERONEっていうエイドがある。水分を補給してそのまま出発した。順位はいつのまにか170位になった。ここからは微妙なアップダウンがあるも、基本的には走れる区間。左手のモンブランばかり見てしまって、崖から落ちそうになる。気分が高揚して、頭のなかでレースの音楽がぐるぐる鳴り響いている。すごい所を走っている。どんどんスピードが出る。次々とランナーを抜かしていたら、前にしょ~やんが現れた。ちょっと潰れているみたいだ。

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ここからも調子にのって飛ばしまくってしまった。

REFUGE BONATTI

REFUGE BONATTIのエイドでは157位になった。もうすぐ100番を切れる。そう思って快調に飛ばしていると、天候がだんだん悪くなってくる。少しずつ吹雪いてきて気温がどんどん下がってきた。これからフェレ峠なのに大丈夫かなって思う。フェレ峠のまえに結構降ろされる。快調に下ってたのに、突然脚が動かなくなった。同時に微妙な吐き気。あれ、、あれれれ、、、。よくわからないけどちょっとやばい感じがしてきた。速度を落として次のエイドARNOUVAZに向かう。腹の調子がいまいち悪い。

Arnouvaz

なんとかエイドについてすぐトイレに行った。これでもかっていうくらいの山盛りの◯◯◯。うおー、これで快調になるかもって喜ぶ。エイドでもっと食べればよかったけどパンとスープくらいを摘んで少し休んで外に出た。思いの外寒い。川を渡り(橋がある)、フェレ峠に向かう。登りが全然動かなくなった。動けないなんてレベルじゃなくて、全然脚があがらない。脈拍も頑張っても100を切ってくる。おそすぎてどんどん身体が冷える。まだ1800mなのに吹雪いている。風のない場所を探して、レインの下を履き、上も一枚レインを追加した。快調に抜いてきた集団数人に抜かされる。4000mの山でも登っているかのように脚が重く、すすまない。途中に小さなエイドがあってスープをもらえた。暖かくて生き返る。でも脚は生き返らなかった。たくさんの登山客が登っているけれど、大きな荷物をもった登山客とほぼ一緒の速度。ブラボーとか言って待ってくれているから抜かさなきゃいけないけどきつい。このまま上に行けば行くほど気温が下がり動けなくなったらやばいんじゃないかと真剣に思い始めた。吹雪はどんどん激しくなり、スキーのゴーグルが欲しくなる。手袋はテムレスだが幸いにも手は吹雪でも快適だった。ものすごい時間をかけてフェレ峠に到着した。

Grand Col Ferret

ArnouvazからGrand Col Ferretまで738mの登りを1時間28分もかかっている。1時間に500mしか登っていない計算だ。フェレ峠でゼッケンをチェックされていよいよ長い下りパート。ほんのすこし走れた。あーこれで死ぬことはないなあって思った。ゆっくりゆっくりしか走れない。ちょっとでも登ると歩いてしまう。少しずつ抜かれていく。こんなはずじゃないのにと思いながらどんどん下っていく。2000mを下回ると天気がよくなりどんどん暑くなってきたけど服を脱ぐ元気はもうなくなっていた。La Foulyのエイドがあるはずだけど、いけどもいけども無い。あまり記憶に無いけれど、川に沿ってゆるい下りが続く。だんだんゆるい下りも走れなくなり、歩く時間が多くなていく。やっとLA FOULYのエイドが見えてきた。疲れていて情けなくてブラボーっていう応援が苦しい。

La Fouly

エイドに入ってしばらく休まないと真剣に完走できない気がする。あと60kmある。ふと見ると須賀選手がいた。声をかけると脚が痛くて走れないとのこと。リタイヤしようと思っていますって言われた。リタイヤかー。随分辛いくなっているから隣でリタイアしますって言われるとこっちもリタイヤしたくなってくる。ともかくCHAMPEX-LAXまで一緒に行きましょうと提案した。もはや順位やタイムは狙える状況でないことは明らかだった。よくわからないうちに極限まで疲れ果てている。丹羽さんにも追いつけなかった。速すぎる。ともかく食べないといけないと思う。エイドでスープやパンを無理やり食べる。少しエイドで休もうと思う。シャンペには時間がかかりそうなので、母親にSMSで遅れることを連絡した。どれくらい休んだかわからないけど、どうせ歩いて行くからもう行きましょうと、須賀さんと一緒にエイドを出た。ここからトップトレイルランナーの須賀さんといろんなことを話すことができて楽しかった。ゆるい下りもずっと歩きだからどんどん抜かれる。トンネルを抜けたところでとうとうTAKEさんに追いつかれた。TAKEさんが「あー、須賀さんじゃないですか!僕、須賀さんのこと凄いファンなんですよ!須賀さんて大瀬さんと一緒で潰れても絶対リタイヤしないですよね!」って1人で喋る続けている。須賀さんの顔がちょっとひきつっている気がするけれど、須賀さんはこれでリタイヤできなくなった。

いよいよシャンペまでの登り、結構がっつり400mほど登らされる。僕も全然脚が動かないけれど須賀さんはさらに動かなさそうだった。このまま全歩きでゴールまで行くとすると約44kmが時速2kmで22時間???完走間に合わない???なんて計算をしてしまう。実際には相当へばっていたフェレ峠の登りでも時速3.5kmくらいは行っているから完走はできるはずなんだけど、随分悲観的になってしまう。そして長い長い歩きが終わってなんとかCHAMPEX-LACのエイドに到着した。

CHAMPEX-LAC

到着したけど、僕があまりにも遅かったためか両親はいなかった。椅子に座ってぼっとしながら「ついたよ」ってsmsを入れてみた。疲れすぎていて動く気も起きなかった。数分するときれいなお姉さんが来て、大丈夫って?聞いてくる。次の言葉はなんと「リタイヤしたい?」だった」。エイドではみんながんばれーとかブラボーとか言ってくれるけど、普通じゃリタイヤしたい?とか聞いてくることは絶対にない。よっぽどひどい顔をしてたんだなあって思う。

その時のひどい顔を。これはすでにエイドで2時間休憩後のまだましになった顔だ!

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エイドで休む決心をした。1時間ほど横になろう。素麺を食べてから、テントに毛布が敷いてあって寝れるところがあった。誰も居ないので独占だ。しかしおそろしく寒い。ストーブの横に陣取って身体を丸めて横になる。全然眠れた気はしないけどすぐに1時間経ったから少しは眠れたのかも。戻ってきたら両親が待っていてくれた。少し食べないとと思いけど、食べるとやはり吐き気がする。母親は僕の顔がひどすぎて、もうやめても良いよって言ってくる。まあそうだろうな、はじめて走る姿をみるのに、こんなボロボロだったらそう思うのも無理はないのかもしれない。気がつけばシャンペについて2時間が経過していた。順位は300台に突入だ。潰れたらあっという間だ。夜になってくるから峠の寒さが怖いけど、須賀さんと約束したし絶対完走しようと思って走ってエイドを飛び出した。

UTMB 2017 ⑤ CHAMPEX-LAC から ゴール - 遙かなるUTMB

 

UTMB 2017 ③ LES CONTAMINESからCOURMAYEUR

UTMB ①スタート前からスタートまで - 遙かなるUTMB

UTMB ② スタートからLES CONTAMINESまで - 遙かなるUTMB

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レース前に作った標高図と予定表

LES CONTAMINES出発

夜も10時になってひんやりしたLES CONTAMINESの街を抜けていく。こんなに遅いのに応援はとぎれない。暫く行くといよいよ急登がはじまった。2011激走モンブランでヤマケンさんが快調っていって走ってた坂だ。LES CONTAMINESでは実際は433位だった。少しずつ前を捉えて抜いていく。あっという間にU4のLA BALMEのエイドが見えてくる。

LE BALME

テントで作った簡易エイドだけど、始めのエイドは温かいスープ、次に水などが置いてある。タイムは5:23。予定より20分速いけどこの区間は予定より10分遅いってことになる。LES CONTAMINESのエイドの時間があるからこんなものか。なんとなくペースがもやもやと気になった。この時、実際の順位は本当に400番くらいなのかまだ疑問だったので、エイドのチェックでだいたい何番くらいか聞いてみたら"Almost 400"という明確な答え。やっぱりMBは違うなあって素直に驚いた。決して遅くないと思うのに意味わからんわ。。。実際にはLA BALMEのエイドでは370位だったからおよそ60人抜いた計算になる(殆どはエイドで抜かしている)。

ここからはいよいよはじめての2500m超えになる。体感気温-9度ってほんまかいなって内心ちょっと楽しみな気持ち登っていく。暫く行くと、かなりの急登になってきた。岩が多いしがれている。上に登るに連れて雪が降り始め風がきつくなっていく。視界が悪く、たまにどちらに行くのかわからなくなる。「激走モンブラン」ではライトがズラって連なっていたけど、実際はポツポツしか見えない。本当に400番なのか?もっと順位は上じゃないのか?って思うくらいだ。上の方にライトが見えて山の頂上が見える。もう少しだ。REFUGE DE LA なんとかなんとかっていう名前の頂上だが、この寒い中係の人がゼッケンをピッてしてくれる。時間は6時間45分が経過していた。780m登るのに1時間20分のかかっている。やはり酸素が薄いのもある気がする。予定の6:57よりは速いけどどんどん貯金は食いつぶされている。ここで実際の順位は333位となっていた。

REFUGE DE LA CROIX DU BONHOMME

頂上からは結構な激下りだ。左右に振られながらどんどん下るコースだけど、吹雪と霧で視界が悪い。ライトもセーブしてるから光量が足りなくて速くはおりれない。丹羽さんが走る時は600lumenのライトをつけますって言ってたのが思い出された。バッテリーの寿命が気になってライトを明るくできない。重さとか関係なしにバッテリーは予備のを持っていくべきだったと真剣に思った。まあなんとか激下りを降りると緩やかな下りに変わり、エイドのライトが見えてきた。

LES CHAPIEUX

エイドに入っていきなり荷物チェック。電話とサバイバルブランケット。何回チェックするねって思ったけど、後から考えると、この後の天候を考えるとこの2つがないと本当にやばいことになる恐れがあった。

Les Chapieuxについたのは7:23予定では7:28。ほぼ予定通り。なんとなくホッとした。

温かいスープをのんでパンを食べる。こっちのパンは美味しい。日本のエイドにあるパンは不味すぎてだいたい食べれない。今から1000m以上登るセーニュ峠だ。激走モンブランでも雪が積もっていた。鏑木さんが明るくなって小刻みに走っていた場所だ。同じ場所に行けるとおもうだけでもなんか嬉しくなる。

標高をあげていくとやはり吹雪になった。まだ元気だから寒いとは思わないけど、レイン2枚重ねとMilleのあみあみを着てきてよかった。小刻みなアップダウンがあってなかなかセーニュ峠にはつかない。結局頂上までとても走れるような斜面じゃなかった。やっぱり鏑木さんや世界のトップは凄い。セーニュ峠には9:28で到着。予定では9:13だから大きく遅くなった。視界も悪いけど、標高が高くなり、早く登れないのが原因だと思う。

COL DE LA SEIGNE

セーニュからの下りは激走モンブランでもあったようにそれほど急ではなかった。あまり記憶はないがだらだらと下り、次のエイドはコンバル湖。晴れてたら凄い綺麗なところだ。

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googleから

なんとなく湖の横を通っている気がしてエイドに到着した。実際には真っ暗でわからない

LAC COMBAL

小さなエイドに入って今までとガラッと雰囲気が変わってびっくりした。そこにいる選手になんか緊張感が漂っている。ゼッケンもエリートゼッケンばかりになってきた。結構順位が上がっているのかなって嬉しくなる。やっと俺もエリートの仲間入りだなんて鼻が伸びてくる。あー調子乗りだなあ。。。こうなったらどんどん順位をあげたくなる。休憩もそこそこにパンをさっと食べてエイドを出る。セーニュ峠の次のピークが天候の悪化でなくなったため、こここまで9:58。予定では10:13だったから、また少し巻き返した。このエイドで285位になった。

ここからまた500mのど登りARRETE DU MONT-FAVREというピークを通過する。このあたりは申し訳なけどあまり記憶にはない。たいしてしんどくもなく淡々と歩いていた気がする。ピークには247位で通過していた。

ここからCOURMAYEURまで長い下りが1500m始まる。このあたりでおいついた女性がどうやら24位だった。丹羽さんはきっとTOP10なのにまだ24位か。。。全然丹羽さんにおいつかない。予定ではCOURMAYEURくらいで丹羽さんに追いつこうと思っていた。 下りは全然走れる。腹筋も痛くない。おんたけ終わって腹筋も鍛えてきた。かなり降りたと思って小さなエイドが出てきた。もうCOURMAYEUR?と思ったけど、その手前の小さなエイド、COL CHEROUITだった。ここで日本人のかたにあった。しばらく丹羽さんと一緒に走っていたらしい。丹羽さんに近づいている気がする。ここからは本当に激下りだったものすごい下りを思わず飛ばしてしまた(もっとゆっくり行けばよかったけど)どんどん抜いてすごい勢いで降りてきてCOURMAYEURについたときには夜が空けてきた。エイドについたら丹羽さんがいるんじゃないかなあって期待する。11:58でエイドに到着。予定では11:56だから全く予定通り。順位も216位に上ってきた。大きなエイドの中に入っていくと人が少なく母が待っていてくれた。

UTMB ④ COURMAYEUR から CHAMPEX-LAC - 遙かなるUTMB

 

UTMB 2017 ② スタートからLES CONTAMINESまで

UTMB ①スタート前からスタートまで - 遙かなるUTMB

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いよいよ出発。流石に前の方だからあまり混雑はないけどゆっくりのペースでスタート。200mも行くと走りやすくなる。両側にはこれでもかというほどの人垣でものすごい応援をくれる。気持ちよくなりながらも飛ばさないように気をつける。時計がウルトラトラックモードだから正確な速度がわからない。。。Sunntoつけてるけど現時点ではEpsomの時計のほうが良いかもとかアホな事考えなから走った。街をでて

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フラットなトレイルに入った。なんとChikaさんが応援してくれている。ChikaさんはMont Blankに登りにきていてたまたま一緒になった。暑くなってきて、Inov8の薄いレインを脱いだところ。このあと僅かなアップダウンを繰り返してあっという間に第一チェックポイント(水エイド)に到着した。予定では53分だったけど、43分で到着。ちょっと速いので少しスピードを落とすつもりにした。

いよいよ始めの登り。これが以外に急登だった。全部歩けばよいのに、ポールを使ってちょっと小走りにしたりする。脈拍は135あたりを目標にしている。いきなり"inov8"ってよばれた。何事かと思ったら途中で全選手のシューズの種類を調べていた。HOKAが多かったかな。。。

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はじめは写真取る余裕あったのになあ。。。(笑)

急登を登っていくうちに暗くなり、下りはライトを点灯。激下りを無事に降りて次のエイド、Saint-Gervasに到着した。小さな子供までもがいっぱい応援してくれる"アレアレ(allez-allez)"って。エイドには約3時間でつくはずだったけど、2:32で到着。うーん速すぎる、どこが速すぎるのかわからないけど。のぼりがんばりすぎかなあって反省する。エイドではどんなものがあるかしばし観察。スープは意外に美味しい。パンもうまい。ハムも挟んでみた。バナナ食べてビスケットもたべて出発した。ここからはLES CONTAMINESまでだらだらとした登りがある。Takeさんに追いついてしばらく一緒にいたけど、いつのまにか1人になっていた。野田くんにもおいついたけど、野田くんはいつのまにか先に行ってしまった。ペースをあげないように気をつけながらたんたんと走る。もうポールは出しっぱなしになった。面倒でそう簡単にはしまう気にならない。結構な登りを歩いて昇るとLES CONTAMINESに到着した。はじめてのアシスタントが可能なエイド。外で父と出会う。中では母が待っているはず。キョロキョロしながらアシストのテントをみると、すぐに会うことができた。そうめんを事前に茹でてもらったのを食べる。うまい!まだ胃腸も調子良い。念のためガスモチンを飲む。ここから夜間冷えてくるし、2500mを通過するのでアンダーにMilleのあみあみを着ることにした。到着は3:58。予定では4:24。この区間はほぼ予定通りのタイムとなった。これくらいのペースでいけば大丈夫だと思う。順位を聞くと400番くらいだよっと。400番?一瞬聞き違えたのか母が間違ってるのかと思った。前に400人もいるとは。。。国内レースでは絶対にないことだ。母は呑気にカメラで写真を撮っているけど、もう行かなくては。。。じゃあクールマイユールでと約束して出発した。

UTMB ③ LES CONTAMINESからCOURMAYEUR - 遙かなるUTMB

 

 

UTMB 2017 ①スタート前からスタートまで

時差ボケのせいで朝の3時半に眼が覚める。なんとか5時半までうとうとして起き出す。朝食を食べて(ポップコーンとパン)ダラダラ過ごす。

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昨日に上のようなSMS。その後連絡はなく、CCCは正規コースで行われるようだ。LIVEでCCCのスタートをTAKEさんとショーやんと見る。音楽が流れ盛り上がってスタート。トップはアホほど速い。フェレ峠からの長い下り、トップは平均時速17.6kmくらい。何じゃそれ?意味がわからん

昼はサラダとパスタを手作り。麺が多すぎてうまく味が絡まなかったけど、みんな食べてくれた。しばらくすると2通目のSMSが

なになに?スタートが30分遅れると。ふむふむ、Pyramides (標高2500で凄い岩場)と最後の2400mのピーク(Tete aux Vents)が省略されて、Flegereに登っておりるだけということらしい。体感気温-9度ってだいぶやばいんと違うんか???なんか楽なコースになるのは残念やなあなんて呑気なこと考えていた。

昼飯食べてごろごろするけど、興奮しているのか全然眠れん。睡眠不足ではあるけど、まあ仕方ない。14時には興奮してきて、着替えだす。ウエアをどうするかだいぶ悩む。最終的にモンベルのダウンEX1000は置いていくことにした。その代わり、レインを2枚使用することとした。この選択は良かったんじゃないかと思っている。ダウンはリタイヤするときには良いかもしれないけど、濡れるとつかえないんじゃないかな。

今回はレース1週間前に突然両親が見に来ると言い出した。こんな機会はもうないし、じゃあアシストをお願いしようということになり、夕方の4時半に待ち合わせ。デポバッグを指定場所に運び、いよいよスタート地点に向かう。野田くんにも出会った。

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まだ1時間半もあるのに、スタート付近は選手でごった返している。なんとかスタートから40mくらいの位置を確保。両親とはここでお別れ、一足先にContaminesの行っているとのこと。

ここでいきなり荷物チェック。3桁以内の番号はランダムにチェックしていると。全部の必携をチェックされて、ゼッケンの横にシールを貼られた。

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チェックも終わり、エリートたちがやってくるたびに大盛り上がり。

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Takeさん、しょーやん、そしてわたし。そして何度も聞いていたConqest of paradiseの音楽が流れ

www.youtube.com

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興奮が最高潮に達した時にスタート。隣でTakeさんが叫んでいる。

UTMB ② スタートからLES CONTAMINESまで - 遙かなるUTMBに続く

 

 

 

UTMB2017 受付

KMLアムステルダムで乗り継ぎジュネーブに。途中でメッシのそっくりさんにあったけど写真は撮れなかった。ジュネーブではMountain Drop-offというトランスポートの会社でシャモニにつきました。もう夜の9時半、気温は20度程度、天気は曇り。

 天気予報では明日から雨、雷雨、レース中も雨の予報。ちょうどTDSのゴールでものすごい盛り上がり。

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しばらくして、TAKEさんと一緒にアパートに行きました。泊まったのはApartment Majestic Iというゴールからすぐ近くの好立地で、年末に予約してました。

その日はさっとシャワーを浴びて、ベッドイン。

翌朝は時差ボケで5時半には起きてました。

朝から有名なL'Aiguille du Midiに行くために駅に走っていきました。っていってもアパートから300mくらい。晴れてたらこんな感じ

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でも今日は、雨と強風でロープウエイが運休

というわけで、Takeさんとスタートからしばらくを試走してきました。

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水量が増えた川。レース大丈夫だろうか。。。

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元気をだして、あの人に送るひゃっほい。

7kmほど走り、受付に行きました。

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お、名前があった!

受付で4種類、必携品のチェックがランダムにある

僕は、レイン、ライト2個と予備電池、携帯電話(ローミングまで確認)、そしてニット帽。

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腕に赤いリボンをつけられて、バックパックにタグをつけられてあっというまに受付は終わりました。

アパートでみんなが集まって

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と、ぐだぐだしてたら、UTMBからSMSが

気温が下がりすぎているのでレースのコース変更があるかCCCはPM1時に、UTMBは明日の朝7時までに決定と。

最低気温の予測が6度とかだから、山の上は0度くらいのようで、ちょっとビビってます。幸いにもOCCはそのままで行くみたい。UTMBもそのままで行って欲しい!!

夕食の買い物に行った時に、なんと、なんと世界のジェフ・ブラウニングとばったり(UTMF3位、HURT100優勝、Hard Rock + Western State複合記録保持者)。残念ながらキリアンにはあえず。

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夕方には世界の丹羽さんと記念撮影

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明日、天気が回復することを祈って

おやすみなさい!

と思ってたらTakeさんがすでに爆睡中

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ウルトラのペース

フルマラソンの世界記録はほぼイーブンペース、場合によってはネガティッブスプリットです。でもウルトラ、それも100kmを超えるようなウルトラのペースはどのように走るのが速いのかはよくわかっていません。

 

日本を代表するウルトラマラソンの第一人者 原良和選手の24時間走のデータがありました

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若干の落ち込みはあるものの24時間だいたいイーブンペースです

また今年、大江戸小江戸204kmで優勝した高橋さんのペースは

前半90km 8:56  ペース 5分57秒

後半114km 11:51 ペース6分14秒

なんとほぼイーブン

データ的にはロードのウルトラはイーブンペースが成績がよいのではという仮説が建てられそうです。

 

ではトレイルではどうでしょうか

UTMB2016で優勝したPommeret Ludovic選手

おおまかに前半 83km 後半 88kmとわけてみます

累積も前半5333 後半4553mとほぼ同じ程度 累積を考えるとほぼ中間地点といったあたりです。

前半 10:57

後半 11:03

なんとぼぼイーブン

ちなみに16位の小原選手では

前半 11:16 後半 13:23 でした

 

2011年キリアン選手

前半9:30 後半10:00 ほぼイーブン

2013年優勝のXavier選手

前半9:32 後半10:02 やはりほぼイーブン

2009年3位の鏑木選手

前半 11:11 後半11:37 やはりイーブン

この時の鏑木選手の心拍数がpolarのホームページに載っていました

https://www.polar.com/ja/about_polar/news/110223_Kaburagi

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結構前半飛ばしているけど、本格的な山岳に入ってからは一定のペースできています。

結局トレイルもイーブンペースが速そうです

 

ちなみに私の時間配分予定

前半13:10

後半13:05

こんなうまくいかないと思うけど、26時間くらいで走るつもりならこのペース配分で正しいきがします。

ペース配分の詳細は

UTMBタイムチャート - 遙かなるUTMB

を参考にしてください。明後日出発です。

では!

 

 

ポールの有効性

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トレッキングポールといえば登山では、ほぼ?、かなり?の必需品だと思います。アルプスとか行きたいけど1回しか行ったことがないので、みんなが持っているのか知りません。でもトレイルレースでは使用禁止のレースが殆どで、使えるのはOSJ ONTAKEとか上州武尊とか一部のレースだけです。

で、UTMBではポールが使えるわけです。

でも優勝候補のキリアンは使ってません。普段使ってないのに使ったほうが良いのか使わないほうが良いのか迷うところです。

だいたい弱い腕の力でどれくらい役に立つのかわからないし。。。

というわけで、机の上に体重計を置いて、ポールに見立てた、塩ビパイプを山を登る時にかけるくらいの力で押してみました

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片手で約3-6kgくらいになります。力をいれないと2kgくらい。軽く両手で地面を押せば、6-10kgくらいは体重が軽くなったのと同じ効果がありそうです。これはだいぶ大きい。体重が58kgなら50kgくらいに減量したのと同じような効果があるということですね。段差が大きかったり、斜度が大きい時は特に有効な気がします。

またポールの良いところは、下りで完全に休めるっていうところですね。まるでロードバイクみたい。トレイルでは、脚は登りも下りも両方やすめないですもんね。

普段から使って上半身を鍛えておけばさらに役立つツールかもしれません。

デメリットはその重量と収納のしにくさでしょうか。。。

 

なにはともあれ、UTMBはポールを使って頑張ってきます!!!

 

出雲北山縦走

前回、途中で時間切れとなった、出雲北山縦走(中国自然歩道)

中国自然歩道 出雲大社 - 遙かなるUTMB

 

週末島根にいったついでに再挑戦。

気温は39度 島根史上最高気温

東京からの飛行機が遅れて、さらに迎えにきてくれる予定のKanちゃんが遅れて、スタートは17時に。先月より日が短いはず。

異常な熱さの中、Kanちゃんと旅伏山目指して登ります。ペットボトルの水500mlとライトと200円を持参。山の中はちょっと涼しい。それでもサウナみたいな暑さでふらふらのKanちゃんは頂上でお別れ。

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ペットボトルを飲み干し、ゴミはKanちゃんに託し、出雲大社の東の弥山に向かってスピードをあげる。

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鼻高山まではあっという間についた。ここで18時。気持ちよく下ってたら痛恨のコースミス。登り返して細かいアップダウンを繰り返す。天ヶ峰、大黒山、鈴谷峠を超えて極楽山。鼻高山からはあまり人が入らないようで、狭いシングルトラックが続く。蜘蛛の巣だらけでストレスがたまる。この山域はサーフェスが硬いのに砂状で滑りやすい。斜度が急になると怖くて走れない。すり減ったシューズではなかなか厳しかった。鼻突峠を超えて、最後の急登。突然視界がひらける。

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夕焼けに広がる海岸線。弥山の祠でお祈りをして、あとは下るだけ。急激に日がおちて真っ暗になった。ヘッドライトを最大にして下る。かなりの急降下。1kmで280mあまり。滑るのでゆっくり。暗闇のなかで街におり、コンビニに。脱水でふらふら。

14kmを2時間半もかかった。累積は1250mあまり。

200円で買えるものを悩んだ挙句、500mlのリンゴジュースにした。Kanちゃんに電話して迎えにきてもらった。

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低山なのに細かいupdownが続く走りごたえのあるコース。

ゴールした頃には気温もさがり30度になった。

出雲駅前のらんぷの湯に行ってきた。茶色の温泉。島根では珍しい濁り温泉。

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るるぶ.comより

Kanちゃんありがとうございました。

 

 

山科一周(山一)からの勝手にUTMC

ONTAKE100完走したCHIKAさんや蓮田さんらと昨年挑戦した勝手にUTMC

Ultra Trail Mount CHOP

京都にはMount CHOPという歴史ある草大会があります

KyotoMountChop – 京都の山を駆け抜ける

コースは毎年変わりますが、どこ通るねっていうようなマイナールートが目白押し。

それをつなげたUltra trailを勝手に作成して走ってしまおうという企画を昨年の夏に行いました。

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累積はおよそ4000m 距離95kmほど

醍醐スタート 音羽山から大文字、比叡山延暦寺から坂本、そして比叡山を登り返し大原に、金毘羅さんからシャクナゲ尾根、ナッチョから百井、花背峠までいき、飯盛山まで足を運び帰ってくるという超ドMコース

昼の2時過ぎに出発した昨年は約42kmの大原で全員力尽き完走できなかったこの企画。今年も挑戦してきました

今年はさらにパワーアップ。昨年のコースとは別に、出町柳から醍醐まで走るロングコース120kmを新設。

醍醐スタート組と出町スタート組が同時に7時に出発し、出町組が大原までに追いつけるかというレースもかねています

ちなみに大原まで 少なめコースで42km 多い目コースで67kmです。

f:id:bungo1103:20170803225155p:plain多い目コースは左から室谷くん、餃子さん、Yukiさん、ぎらぎらぎんさん、おんたけ100完走した薄井くん、そして私。

ぎんさんはSTRAVAでしりあい、今回初対面。あったこともないのに来ていただきありがとうございました。

写真は、大文字を超え、将軍塚、まだまだ元気

一方少なめコース組はこんな感じ

左から田代さん、ちかさん、上にいって平山さん、山脇さん、右にいき中井さん、そいて池田さん

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長め組は、京都一周トレイルを逆走し、清水山に。このあたりでYukiさんがアップアップ、そして室谷くんいきなり捻挫。早々に二人離脱。

4人となり、稲荷山に到着。暑い、暑すぎる。わかっちゃいるけど。

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稲荷山をこえ、名神を超えて、大岩山に

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水場をみつけては水浴び、こんなんで追いつけるのか?

そして4時間20分もかかり醍醐駅に到着。

4時間20分差って!!!!

追いかけなくてはならないのに、醍醐寺からののぼり、もう走ることはできません。しばらくすると、少なめ組は大文字に到着との報告が、結構速い。

音羽山を超えて、びわ湖を眺め、やっとのことで大文字に

途中ぎんさんがはちに刺されるアクシデントも

大文字にて、3時間30分ほどの遅れ、1時間しかつめられず

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大文字の手前から薄井くん左膝の痛みが出現

そして大文字から降りた時、薄井くん離脱、さらにぎんさん、いきなり離脱宣言。

とうとう餃子さんと2人に。

ここからは比叡山。比叡アルプスからロテルド比叡。二人ともだいぶ疲れぎみ。

疲れすぎて最後の写真

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この時点で2.5時間差、少しずつつめていきます。

ここから無動寺にいき、坂本にむけておりるも、紀貫之のお墓まで登り返し、そしてそこから日吉大社への急登を下る。

すごい下りの斜面を飛ばしていると、右足を出した時になにかにひっかかって前にでない、「やばい、岩だらけの斜面が目に入る、頭をうてば死ぬかも、、、」とっさに横回転、あたまに衝撃が来ないことだけをいのりながら3回転、なんとか止まりました。奇跡的にほとんど怪我はなし。しかし、相当な転倒に精神的ショックが大きく、全然走れなくなりました。

なんとか日吉大社に到着したとき、少し組は延暦寺横川に到着しているとの情報が、これは追いつかない。。。

補給をして、しばらくロードを北に。このあたりは道がよくわからない。

横川へののぼり、暗くなりライトを装着。しばしば道に迷う。GPSたよりになんとか横川到着。このあたりで餃子さん、膝痛でほとんど走れなくなる。

餃子さん、大原で離脱宣言、私も14時間暑い中を走り続け、あと12時間も山のなかをさまよう自信がなくなり、離脱かどうするか心の葛藤がつづきます。

横川から仰木峠まで谷超え、いやらしいほど段差の大きな階段。

ひたすら歩き、相当遅れて大原到着、結局遅い組から1.5-2時間あまり遅く到着しました。もはやこれ以上つづける精神力と体力は残っておらず、長い組は2人とも離脱宣言。

今年の挑戦は途中離脱で終わりました。

少なめ組もこのあとモチベーションがさがり、随分ショートカットして終了したとのこと。私は夜に家のベッドで寝れることをひたする幸せに思いながらゆっくり熟睡し、朝に少なめ組と王将で合流したのでした。

次回はコースを逆向けに、そして時間帯を考えてリベンジ予定です。

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出町から大原 67km 累積4080m

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UTMB 装備

UTMBまで約1ヶ月

そろそろ装備の準備をしなくてはいけない

少しずつ決定したものからここに書いていきます

*は必携品

 

シューズ

Inov8 TRAILTALON275

Inov8 TRAILROC270

両方持っていって少し走ってみて決めようと思います。

特徴は(私見です)

重心 TRAILTALON 高い TRAILROC 低い   ROC優勢

重量 TRAILTALON 5g重い TRAILROC 5g軽い  ほぼ同じ

前後差 TRAILTALON 8mm TRAILROC 4mm   好み次第

突き上げ TRAILTALON ほぼ無し TRAILROC 少し有り  TALON優勢

GRIP TRAILTALON 高い TRAILROC 高い   TALONわずかに優勢か?

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Underwear 早い話パンツ

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これは包帯パンツに決定。股擦れしない(ONTAKEでも証明ずみ)

 

ショーツ

モンベル U.L. ウインドショーツ 62g   特徴は軽量、汗でぬれても重くならない、ポケットが前2つのみ。ポケットの中に小さなインナーポケットが2個あり、ジェルくらいなら入る

 

パタゴニア メンズストライダープロショーツ 110g 特徴はやや重い。汗にぬれるともう少し重くなる。収納には便利。インナー付き、使うならインナーは取り去るかも。。。重いので今回は却下

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ソックス

finetrack スキンメッシュソックス24g + CEP ultralight 47g

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シャツ

finetrack スキンメッシュ (暑くない時使用)

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シャツはinov8

 

ポール  Mountain King TRAIL BRAZE 126g x 2

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エストバッグ naked 68g

Naked running bandの後ろにレイン上を携帯できる。さらにポールを簡単にとりつけられるバンジーコードを取り付けた。

68g+レイン210g+ポール252g = 530gもあるが、それほど重さは感じない

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ザック salomon s-lab 5l 130g

バンダナ*

ニットキャップ*

防水手袋*

知ってました?SHOWAのテムレス。30gで500円

TJAR御用達、TAKEさんに教えていただきました

コストパフィーマンスは最高、見かけとつけ心地はまあ値段どおりか

透湿性あり

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レイン上*

トレントフライヤージャケット (モンベル)210g (寒い時)

inov8 / AT/C ULTRASHELL HZ U 125g (暑い時)

レイン下*

バーサライトパンツ 90g

ベースレイヤー(110g以上)とウインドプルーフジャケット*

モンベル プラズマ1000ダウンジャケット130g

モンベル EXライトウインドジャケット 45g

タイツ*

SKINS RY400リカバリー 120g

携帯電話*

iPhone6 129g

携帯用コップ*

sea to summit 45g

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ライト2個+予備電池*

Petzl nao 195g + 予備電池(アルカリ2本)24g

Petzl e-light 27g + 予備電池 3g

サバイバルブランケット (140 x 200cm)* 56g

ホイッスル (ザック付属)* 

テーピングテープ (100 cm x 6 cm)*

カメラ Yocam 55g

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YoCam: The World's Most Versatile Waterproof Life Camera

軽いし、防水(水の中でもOK)

画質は良くはないが、記録には十分

塩カプセル 1個1g

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塩をそのまま摂取すると、胃内の浸透圧が高くなり胃からの排出速度が低下しそうなので、腸で溶けると謳っているカプセルで塩分摂取。どれくらい摂取すべきかは難しいところできちっとしたことはわかっていない。が、汗を1lかくと塩分は2-5g程度失われる。

 

 

結局 

腰で持つもの

Naked running band 68g

レイン125g

ポール252g

ライトnao195g

= 640g

 

 

背中に背負うもの

Salomon S-lab5 130g

ライト予備など54g

skinsタイツ120g

バーサライト90g

手袋30g

カメラ55g

カップ45g

ベースレイヤーx2 175g

ニットキャップ80g?

サバイバルブランケット56g

iPhone129g

=964g

水と食料無しで合計約1600g

ポールを手に持てば約1350g

 

 

 

 

OSJ ONTAKE (おんたけ) 100マイル 2017 その③

今回のレースは思ったように最後まで頑張れなかったから、分析の記事をあまり書きたくない。。。けどこういう時ほど、なんでうまく行かなかったのか考えないと行けないのかも。。

OSJ ONTAKE (おんたけ) 100マイル 2017 その① - 遙かなるUTMB

OSJ ONTAKE (おんたけ) 100マイル 2017 その② - 遙かなるUTMB

とりあえず,ペース配分から

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10kmごとのデーター

心拍数をみてもひどいもんです。80kmからだだ下がり。130kmからは心拍計を外したので値は意味がないですが。実際に10kmずつかかった時間がduration(分)

登りと下りがあって、おんたけでは下りが走れるので、登りは100m登ると900m追加。下りは100m下がると200m引き算、という風にして平地換算したのがflat distance。まああっているのかどうか難しいですか。そしてflat distanceに対する1kmあたりのペースが赤字の値。

最初の10kmは4分40秒くらいのペース、だんだん落ちて、5分台に入り、80kmからは完全に6分をオーバーしている。そして120kmからは7分オーバー。やはりおちかたがひどすぎるのでは思う。試しに、この計算で全部km6分で走ると30分ほど速くなる計算となる。平地換算すると182km程度の長さになったからさすがにkm6では走れると思う。

でも最初の入りは割と速いけど、そこからはそれほど無理していない感じのタイムでもある。

ではどうして後半これだけ遅くなたのか。表をよく見ると、Descentが大きい(下りが多い)区間でタイムが悪くなっているのがわかる。実際、下りは腹痛で走れなかった。走っている時は、胃腸の具合が悪いのかと思っていたけど、終わって、よくよく身体を触ると腹筋(腹直筋、腹斜筋)にきつい痛みがある。下りで内臓の動きを抑えるためにか、自然に腹筋が使われるけど、それが筋肉の痛みでできなくなっていた可能性が高い。初心者がマラソンで大腿の前面がいたくなって走れなくなるのと同じなんだろう。

たしかに、体幹トレーニングは全くしてなかった。UTMBまでがんばってやろうと思う。

Strava flybyから 黒線が私、他の色がいろんな人

すごい前半飛ばして100kmのドロップバックから落ちた方、色々だが、120kmくらいから青の人に急激に差をつめらえている。一時は1時間以上の差が22分程に。また黄緑の人とも最終の差は変化がない。後半あげてくるスタイルの自分としてはかなりつらいレース展開だった。

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補給について

食事は100kmまでにクッキー10個食べたおよそ750kcal

自作クラスタデキストリン飲料 220kcal x 7 1500kcal

エイドのばなな 3本くらいか 200kcal

100km以降

ジェル アミノバイタル 200kcal

雑多たジェル4本 480kcal

素面 50kcal

合計で 3180kcal

ちょっと足らない気もする 消費カロリーはおよそ10000kcal程度

よっぽど脂肪を燃やしてももう少し摂取したほうがよいような気もする

 

飲水について

ソフトフラスクは500 x 9 = 4500ml

天然エイドやエイドでコップから飲んだ料が150ml x 20くらいか 3000ml

合計7500ml

ただ発汗が多い気がしたから1時間に800ml発汗したと仮定すると

800 x 19 = 15200ml 失った塩分量は少なくとも45g

摂取した塩分は10g

途中ワイン色尿になった時点でかなりしっかり飲水して少し休むべきだったのかもしれない。このあたりの計算は汗の量がはっきりわからないのでなんとも言えないが。。。

 

最後に

ちょっと舐めていたONTAKE 100マイル。これでこんだけきつかったらUTMBどうなるんだろうって考えてしまう。本当にペースや補給を気をつけてっていう総合力が試されるレースだと思う。。。だからちょっとくらい脚が遅くても楽しめるんだけどね!

 

OSJ ONTAKE (おんたけ) 100マイル 2017 その②

前半は

OSJ ONTAKE (おんたけ) 100マイル 2017 その① - 遙かなるUTMB

さあ後半51km。今回ははじめての新コースで距離は若干短めって聞いていた。

この赤い部分が後半パート

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外池さんよりはやくエイドを出て、お腹がこなれるまで歩く。数分歩くとあっというまに外池さんに追いつかれた。「強いですね」って声をかける。しばらく話して、先にいかれた。登りはそれほど差はないけど下りが速い。。。というかこっちがおそすぎ。しばらく細かいアップダウン後に、長い下り。100kmの2人組と一緒になる。しばらく話しをする。登りで抜いて下りで先にいかれる。決して速くはないのに。そしてとうとう最後の大エイド。

110km 1:21:26  かなり落ちてきた。

大エイドでは素面をいただいた。出汁がうまい!そして頭から水をかぶってひやしてもらう。ここから新コースですよって教えてもらう。次の少エイドまで30km以上ありますと。天然エイドありますか?ってきいたらわからないとのことで、水を1000ml補給。

ジェルも1本摂取してエイドを後にした。

エイドをでるとしばらくの登り。微妙な傾斜でついつい歩く。150m程だろうか、登りきってそこから下りになった。標高図をはっきり覚えてなかったけど、かなり降りるはず。

120km 1:14:24 

ここからは100kmの人たちと離れてだれとも合わない。前にも後ろにも人っ子一人みえない。川沿いの林道を延々と下り続ける。幸いにも傾斜がきつくないためか割りと走ることができた。

130km 1:05:34 意外に盛り返したけど、下りばっかりだちゃんと走れたら50-55分くらいのはず

林道は途中から一般車も走っていて、凄い滝のところに遭遇した

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中部森林管理局のホームページより

この滝を越えて暫く行くと小さなエイドがあった。水をいただき、きついと文句をいうと、「きついのは気のせいですよ」となだめられた。ガツンと登って終わりだからと。。。

現在標高750m どこまで登るのか忘れたけど地図ではだいぶ登ることになっている。

登り始めの林道は傾斜が緩やかだった。が、もう走れない。ゆるいところを走れないと追いつかれるから焦るけどずっとゆるい。暫く行くと幸いにも少し急になって、まあ歩いても良いかと自分を慰める。相変わらずすごい汗だが、体表面は冷たい。少し意識もおかしい。尿が全然でないから低Naになってもよいから水分をどんどんとったほうが良いのか、塩を摂取したほうがよいのか頭が働かなくなってきた。この辺でリタイアすべきかと思い出す。林道の曲がり角に人が数人みえて作業している。近づいたら誰もいなかった。幻覚なのか?それともたまたまそうみえたのか?って思う。ともかく水分摂取は絶対だなと思い、水がわいているところでひたすら水を飲みまくる。塩も1g摂取した。ひたすらあるき続けてふと上をみると、激しく高いところにガードレールが見える。え。。。まさかあそこまで。。。何も考えずにあるき続ける。たまにほんのすこし走りも交えて。

140km 1:51:48  2時間を切っていて安心した

とうとうガードレールの場所に到達。本当にここまで上がらされた。最終的には1500mまで到達。750mも登ったことになる。頂上で係の人がいてくれた。後は30分ほど下ったらエイドだからって言われる。やっと登りが終わったけど、下りはちょっと走ったらやはり腹痛で走れなくなった。歩いては小走りを繰り返し、水を見つけてはむせび飲む。とうとう小エイドに到着。だいぶ嬉しくなった。ここで通過者のゼッケンとタイムのテーブルをみせてもらった。6位の外池さんとは12分ほどの差、思ったほどついていなくてびっくり。みんな辛いんだろうね。1位と3位はゼッケンが20番台。Ryoさんと五十嵐さんだ。まさかRyoさんが優勝???1位のゼッケンが大きかったので、1位は五十嵐さんで3位がRyoさんだと推測する。きになって係の人にパンフレットを借りて名前を確認。Ryoさんが3位だった。すごすぎる。。。優勝だったら手が届かなさすぎてまだ3位でよかったと思ってしまった(本当に嫌なやつ。Ryoさんごめんなさい)。

ここからは100kmの人たちと抜きつ抜かれつ。もう平地でも腹痛でうまく走れなかった。18時間台では走れそうだ。後ろがきになるも、もはや気にする順位でもない。

150km 1:10:20 

最後の1kmからの坂はまた歩いてしまった。最後の500mはゆっくり走る。まあ良く帰ってこれた。。。Ryoさん、ミフィオ、碓井くん兄弟、内田さんたちが待っていてくれていた。Ryoさんに3位おめでとう!っていう。めっちゃ悔しいけどタイム聞いて唖然とした。17時間ちょっとって。。。1.5時間くらい離れている。1時間くらいは縮められそうだけど。。。Ryoさんはほんまに速くなっている。来年はそろそろリベンジしないと。。。

ゴール 18:44:16

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100km完走したChikaさんと

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その③に続く

OSJ ONTAKE (おんたけ) 100マイル 2017 その③ - 遙かなるUTMB

 

OSJ ONTAKE (おんたけ) 100マイル 2017 その①

OSJ ONTAKE 2017 - 100 mile 参加してきました

結果は 18時間44分16秒 7位 (/158)

POWER SPORTS | パワースポーツ「OSJ ONTAKE100 Presented by PowerBar(旧大会名:OSJおんたけウルトラトレイル100K)」

走力はいまいちながら、昨年棚ぼた的に5位入賞した縁起の良い大会

UTMBに望むにあたり、マイルを一度は経験すべきじゃないかということで人生初マイル。

正直、総合表彰行けるんじゃないかって思ってました。。。去年優勝の大瀬さんも出てないし。。。時間的には上州武尊くらいだし、まあ累積もそれほどなさそうだし。。。なんて妄想を膨らませておりました。そしてライバル対決、ひゃっほい太郎ことRyoさんとの対決も楽しみです。かれの練習量は半端なく、1人で夜8時から100マイルの予行演習なんかしているし。。。。

 

当日、午前中仕事。お昼から車で、一路、松原スポーツ公園に

名神高速から中央自動車道、中津川ICで降りて、国道19号線です

およそ4時間で到着。到着時には18時前ぎりぎり。

受付は知り合いに頼んでいたので、ゼッケンをもらって用意開始です。

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今回の秘密兵器は前回の菅平からバージョンアップしたココア入り自家製大麦クッキー。少なくとも100kmまではこれで行こうという魂胆です。ジェルより遥かに軽いのに高カロリー、さらに多分低GI。

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1時間に1個ずつ食べる予定

装備一覧は

シューズ Inov8 TRAIL TALON 275

ソックスCEP

パンツ 包帯パンツ+モンベルウインドショーツ

バックパック Salomon S-lab 5l

Naked running band 

モンベル トレントフライヤージャケット + バーサライトパンツ

Petzl Nao + 予備電池 + Petzl e-light

エマージェンシーシート、救急セット、熊鈴

飲料1000ml (自作クラスタデキストリンドリンク)

クッキー12個

塩カプセル12個 (12g)

 

スタート1時間前に カフェインカプセル2個 (400mg) 眠くならないようにと思って、コーヒー2杯分くらいのカフェインを摂ろうと思って間違って2個飲んでしまった。1個で良かった。。。1個100mgと思ってた。カフェインめったに採らないけど、今回誤って摂取しすぎて大変なことになってしまいます。まあ後ほど。。。

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左からミフィオ(ロードのウルトラはめっぽう強い)、上にKabaちゃん(練習全くしなくても100mile走れる超人、1ヶ月の走行距離はいつも100km以下)、そして、永遠のライバルと思っていたRyoさん(ひゃっほい太郎)、私、KAI兄さん(ウルトラの鬼)

いよいよレース前、知り合いにいっぱい会って、御嶽山にお祈りして、さあはじめてのマイル頑張るぞーって感じです。

 

前半戦

今回のレースははじめての100マイルということもあって、100kmで余裕があることを目標に望みました。心拍数も135まででおさえて行こうと思っていました。

スタートしてすぐはロードの下り。50番くらいを走っている感じです。横にはRyoさん、暫く行くとRyoさんは少し先に行ってしまいました。ゆっくりと言い聞かせながら走っていると、横からKabaちゃんが、、、「めっちゃ押させているね」と。そんなにおさせているわけではないけど、ゆっくりめ。左を見ると速そうな人が、よく見ると五十嵐さん。結局優勝。登りに入って五十嵐さんはすっと前にいってしまい、Kabaちゃんはすっと後ろに下がっていきました。

 林道に入って気温はそれほど高くないのになぜかどんどん汗がでる。興奮しているのか?調子悪いのか???。あとから考えると、カフェイン400mgのせいじゃなかろうかと思っています。カフェインは発汗作用があるらしく400mgはちょっととりすぎなんだろうな。。。失敗しました。異常な発汗がつづくのにエイドは40km以上の先です。延々と林道をのぼり

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この赤区間がループ区間。結構がっつり降りて登らされました。

2回めの同じ区間の登りで、なんか後ろから巨大な音が迫る。ふとみると巨大な重機が。今頃仕事なんだろうか???よくわからず横によけるが一向に抜いてくれない。歩くわけにもいかず登りを走り続ける。昨年の100kmも歩かなかったからこのコースで歩くことに罪悪感があった。脈拍が135を超えて140になっている。自分のなかでルール変更。登りは140までにする。こんなことをしては行けないんだけど。。。

しばらく登ると道の真中に巨大な岩が。そういえば一回目でも横を通り抜けたな。。。これをどかしに来たのか。。。山中に炸裂するかのような音で重機が岩にぶつかる。あとから聞くと、このあと重機は崖から落ちたらしい。。。恐ろしい(乗っている人は無事だったと)ともかくこの時は、重機の追跡を逃れてだいぶ安心した。走っては行けないルールは変更されず、ゆっくりでも走り続けている。あいからず凄い汗。

ともかく塩を補給しておこうと1ー1.5時間に一度程度塩カプセルを取るようにする

10km 1:09:45

20km 57:38

30km 1:10:36

40km 1:01:35

やっと小エイド。水を500ml補給。だいぶ汗かいたけど、体重が軽くなって良かったくらいに思っていた。

すぐにエイドを出て、一度下り、登りきったらはじめての関門とエイド

赤線のところ。ここでエイドの人に順位を聞くと10番くらいじゃないですかと言われた。順位的には結構良いペースだけど

50km 1:13:58

タイムは5:52もかかっている

去年のタイムでは総合に入ろうと思うと5:30くらいが目安だった。。。そんなに早いペースではないのに、結構疲れている。汗もかきすぎて調子悪い

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エイドでバナナを6切れくらい食べる。トイレに行く。尿の色は大丈夫だった。

ここで、マイルの選手2人と一緒になる。一人は3位争いをしていたけど落ちてきたと。

だいたい3人一緒にエイドを出た。エイド後は約20kmの第2ループ。しばらくというかずっと下り。2人ともあっという間に見えなくなった。徹夜しているときのだるさがあって(徹夜だけど)そんなに速く走れる気がしない。マイペースで一人旅、延々と降りる。1500mくらいから1000mくらいまでどれだけ長いのかというほど下りがあって、暗いトンネルが3つくらい続く区間にやってきた。ここで一人追いついた。少し行くと登り返しが始まった。まだ走れるけど、このまま最後まで走るのは無理だなってやっとここで気が付き、歩いてもよいルールに変更した。ちょっと歩いて、また走って。。。暫く行くと、また1人追いついた。さらに少し行くと、3位争いをしていたって方に追いついて、言葉を交わす。そのまま先行して暫く行くと、ループが終了して、元の道に復帰。100kmの選手と、とうとう合流。たぶん12-14時間くらいでゴールする人たち。普通に走ればどんどん抜ける。なんか俺マイルだぜみたいな気分になって(嫌な奴)カッコつけて走っていたからだいぶ消耗したかもしれない、第2関門についたときにはヘトヘトになっていた。

60km 1:07:11

70km 1:12:28

ここで、100kmに出ている田辺さんに出会う。久しぶりにあって話し込んでしまった。バナナを食べねば、、と思い頑張って食べるけど胃腸の調子が悪く無理やり食べている感じ。トイレに行くとワイン色尿。。。これはまずい。超脱水でミオグロビン尿ってことだ。医者に見つかったら絶対ドクターストップかかるなあ。。。って思う。とりあえず、水をがぶ飲み。塩も摂取。まあなんとかなるだろうって思いながらそれほど休まずに出発。あとから考えると、エイドでもう少しずつでもきちっと休んだほうがタイムは良くなったんじゃないかと思うけど、レース中はそんな思考が働いていない。

ここからはだらだらとアップダウンを繰り返すものの、基本的に走れる区間。ゆっくり走っているうちに夜があけてきた。明るくなってくると精神的にも辛さが減ってくる。なんか超クールなことをしている気分。世の中徹夜で100マイルも走っているやつはそんなにいないだろう。。。俺って幸せ、、って思える。昨年のことを思い出す。この橋のところで、あまりにも苦しっくって、「絶対完走できる。絶対できる」って誰もいないと思って叫んでたら、後ろから大丈夫ですか?って2位になった木曽さんに声かけられたなあって思い出した。

80km 1:12:15 下りなのに走れていない

下りがだんだん走れなくなってきた。なんか腹が痛い。そういえな去年も痛くなったなあって思い出す。胃腸がいたがっているのか何が痛いのかよくわからないけど、下りを走ると痛い。ひどくなると止まって歩いてしまう。随分ペースが落ちた頃、「大槻さんですか」って声かけられた。見知らぬ人。「橋本翼の父親です」と言われた。「あー翼くんのお父さんですか。若!」って思わず叫んだ。翼くんは何回かレースで一緒になっている。最近は腰の調子が悪くて困っていたので、相談にのっていたりした。しばらくお父さんと並走する。話すと随分楽になってペースが上がるけど、それも1kmくらいしか続かなかった。やはり腹痛がひどくなり先にいってもらう。この後も平坦なところでも走ったり歩いたりで次々と100kmのランナーに抜かれていく。そしてとうとう100マイルのランナーに抜かれた。何位かわからないけど、まだ半分しか来てないのにどうやってゴールまで行くのか途方にくれる。

木の切り株がいっぱいある大きな池(湖)を見ながら走っていると、切り株が牛に見えてくる。ここから徐々に高度をあげて103kmのドロップバックにむかう。

90km 1:09:13  

しばらくすると登りのせいか体調はだんだん良くなってきた。割りと走れるようになり、ぬかれたマイルの人を追う。100kmの人たちはまた抜けるようになってきた。エイドまで3.5kmの看板がある。絶対距離とあってない。これは嘘やなって思いながらひたすら我慢。結構ゆっくりでも走りながら峠を超えて下った先を少し登るとやっとドロップバックのエイドを発見した。橋本くんのお父さんに追いついた。そして抜かれたマイルランナーにも追いついた。外池翔太郎さん、名前は知っていた。確か100kmロードめっちゃ速い人だな。。。って思い出した(7時間半くらい)。エイドで水をたらふく飲んで、バナナを食べて、ドロップバックを受け取る。立ってられなくてブルーシートに横になってしまった。消耗が激しい。あと51km。これはあかんやろって思う。80kmくらいからはクッキーなんか全然食べれなくなった。ドロップに入れておいたジェルを2つほど飲み干した。ジェルならいけそう。あと51kmだしジェルを4つほどポケットに入れた。もっと休めばよいのに、数分でエイドを後にした。尿は相変わらずほとんど出ないし、色もかわらない。完全に急性腎不全だなあ。。。って思う。順位を聞いたら7位って言われた。

100km 1'22'28 ずいぶん落ちた。

その②に続く

OSJ ONTAKE (おんたけ) 100マイル 2017 その② - 遙かなるUTMB

 

 

 

中国自然歩道 出雲大社

島根(松江)で仕事があったので、日曜日の夕方島根入り。出雲空港に16:10着。後輩のかんちゃんが迎えに来てくれて、そのままトレイルに直行しました。かんちゃんとは、昔一緒に働いていて、ロードで良く一緒に練習したなかです。

せっかく松江に行くので、ネット検索すると空港から目と鼻の先にトレイルが!

中国自然歩道

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航空写真の左上の山を東から西に出雲大社まで縦走できそうです。

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スタート地点は金山。駐車場完備。案内板完備。写真なくてすみません。4時45分になり慌ててスタート。ライトと携帯だけ持参。

シングルトラックだけどすごく整備されていて、人も入っている感じ。急登だけど気持ちいい!

かんちゃんも頑張ってついてくると思ったらすぐにダウン。練習不足っぽい。ゆっくりと最初のピークに到着

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尾根伝いにどんどん進む。日本海を眺め

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平田の田園風景

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気持ちの良いトレイルがつづくも

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かんちゃんがへばってきたのと、時間切れで出雲大社までは到達できずに途中下車

こんな感じでロードを戻って終了となりました

これで15km 

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低山だけどアップダウンが厳しく累積750m

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次回は出雲大社まで行きたいなあ。。。

 

リベンジ編

出雲北山縦走 - 遙かなるUTMB

遅発性筋肉痛(DOMS)への対応

小ネタを。。。

マラソンランナーならそれほど悩まされることもない遅発性筋肉痛ですが、トレイルランナーは悩んでいる方多いんじゃないでしょうか?春のレースシーズンなんか、練習したら筋肉痛なんてざらだし、ロングレースに出たらいくら練習していても必ず起こるし。。。

 

ちなみに遅発性筋肉痛はブレーキをかけるような筋肉の使い方(伸長性収縮, excentric contracture)で生じることがわかっていますし、おそらく、筋組織(筋膜や結合組織を含む)の損傷および炎症であることが示唆されていますが、いまだにはっきりとした原因は不明です。

 

今回のテーマ

1. 遅発性筋肉痛は回避できるか?

2. 筋肉痛がある時の練習は?

 

1995年にすでにこんな研究がありまして

筋肉痛出現後にまだ痛いうちにおなじ運動をしてもそれ以上悪化しない(運動の程度によるとは思いますが)といのがありました。

www.ncbi.nlm.nih.gov

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こんな感じで、初回の刺激後に筋肉痛が最大となってそこから日が立つと痛みは減ってきます。そこで同じ運動をしても、もはや痛みは増えなかったというものです。

増えないのは良いけど、痛い間に運動したほうが良いのか、しないほうが良いのか?

早稲田の山口先生がこんな研究をされていました

https://www.waseda.jp/tokorozawa/kg/doc/50_ronbun/2016/5015A040_abs.pdf

要約すると

下の図のように最初の筋肉痛が起きてから痛みにめげずに何回か同様の運動をすると、3週後に同じ運動をした時の筋肉痛が、痛みにめげて安静にしていた場合よりもはるかに抑えられたというものです

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結論 筋肉痛がでて痛くても、めげずに頑張っていれば、そのうち大した筋肉痛が起きなくなるよ!ってことです。