遙かなるUTMB

トレランにはまってUTMBまで行ってしまった外科医の日々のトレーニングや備忘録

世界遺産五箇山・道宗道トレイルラン2017

まだ蒜山から1週間しか経ってないのになぜか申し込んでいた道宗道に行ってきました。

第4回 世界遺産 五箇山・道宗道トレイルラン大会 | 10月8日 富山県南砺市 古道「道宗道(どうしゅうみち)」で開催!

ロング、ミドル、ショートとありますが、ロング36kmに挑戦。

当日朝6:00にダカンボースキー場で当日受け付けがあります。

f:id:bungo1103:20171012053803p:plain

富山からは1時間ちょっと。

蒜山から1週間何もしてなかったけど、まだ筋肉痛が残っている状態。でも風邪はだいぶ良くなって、ひょっとしたら結構走れるかなって思ってました。

受付したら、招待選手の男澤さんに久しぶりに会った。

f:id:bungo1103:20171012054155p:plain

そしてinov8のTAKAさん

f:id:bungo1103:20171012054238p:plain

スタートはしばらくロードで、世界遺産五箇山の集落を回ります。

コースは図の赤線のような北に向かうワンウエイコース

f:id:bungo1103:20171012054505p:plain

標高図を見ると、3回山を上って、あとはだらだら降りてくる感じ、累積は2500mくらいで距離の割には結構きついコースっていうイメージです。

走る前は、イメージ的にはダイトレを思い浮かべてました。優勝タイムが4時間くらい。ダイトレは32kmくらいで優勝タイムは3時間20分くらい。ダイトレから40-60分みておけばゴールできそうです。ダイトレはいつも補給なしだから、今回は水とジェル2本(80kcal x 2)だけ持ってスタートです。

シューズはinov8 X-talon 225

レースはの最初はロードでトレイルに入ると結構渋滞するという情報があったので、比較的頑張って走りました。km4'15くらいで走っているのに、前はどんどん離れていき、五箇山の集落では男澤さんに1周の差をつけられる始末。TAKAさんも徐々に離れていっておよそ20番程度でトレイルに入りました。トレイルでは松本大さんがゲストランナーとして応援してくれてます。

さあいよいよトレイル。延々と急登でした。走れるところは全然ありません。やっぱり登りは力が入らず女子1位に抜かれる始末。

f:id:bungo1103:20171012055138p:plain

小倉山まで登るのですが、標高を覚えておらずこれが最後まで困りました。

今回のレースプランは3つの山が終わる20kmまではゆっくりいって、あと飛ばす作戦。にしても上りの遅さには自分でも辟易しました。

抜かされながらも小倉山に到着。いつのまにか男澤さんにも追いついちゃいました。昨日までの雨で結構サーフェスがどろどろで下りはテクニカル。シューズも足にフィットしているせいか、あまり苦労せずに下れるので、こわごわ降りている人たちを尻目にさっさと下ることができました。走行しているうちに第一エイドのたいらスキー場に到着。水をもらって、りんご食べたかな?。順位を聞くと10番くらいじゃないかとのこと。

さあ、2つ目の登り。ここもゆっくりいきます。ふと見ると、抜かしたはずの男澤さんに追いつかれている。結構、トレーニングしているのかなって少し焦る。さらにもうひとりにも追いつかれて抜かれてしまう。今回は3つの山を超えるまでは頑張らないので、焦らないと言い聞かせるも、レース中に平常心を保つのは難しい。

 頂上からはやはりテクニカルな下りが続き、ここでも2人くらいは抜かすことができた。エイド前のくだりがだいぶ急で、よろけながらエイドに入った。エイドはナシが本当に美味しかった。だいぶ疲れた感じがしたので長居したかってけど、まあ水を補給して出発。すぐに、ミドルの人と合流してあっという間に抜かれてしまった。

しばらく後をついていったけど、ちょっとはやくて断念。

ここから3つ目の山になるけれど、まあもう大丈夫だろうと思って、少し脈拍をあげる。結局これが良かったのか悪かったのかは良くわからない。なんとか高清水山を超えるが、ここからというところで、結構細かいアップダウンがあってスピードが出ない。ここから最後のエイドまでで2人ほど抜かした気もするけれど、登りは結局ほとんど走れなかった。最後のエイドについて、ナシを頬張る。めちゃくちゃ美味しくて食べ続けたいけれど、後ろも気になるしスタート。

ミドルの部にたまに追いつかれながらも急な下りの階段にはいったところで、つるっと滑って、しこたまお尻を打撲。妙に腹が立ってきた。

気温がどんどんあがり、だんだん頭がフラフラしてくる。異常に腹が空いてきて、走る気力もなくなっていく。いよいよトレイルをぬけてキャンプ場みたいなところに降りてきた。キャンプ場の水道を飲んで、頭から水をかぶる。めちゃくちゃ暑いはずなのに、少し震えが出たりするから、ちょっと熱中症だな。。。。

ペースはjogペースに落ち、順位もわからずだらだらと街に降りてきた。

趣のある通りを応援を受けながら走るけれど最後は登りできつい。最後はお寺の境内でゴールになる。ゴールするととにかく何か食べたかった。うどんがふるまわれていて貪った。めちゃくちゃうまい。おかわりも頂けたので一瞬で3杯いただいた。ジェル2個はちょっと少なかったなあ。。。

順位は6位。タイムは4時間50分と激遅だった。路面がわるかったせいか、優勝タイムもいつもより15分ほど遅い。

f:id:bungo1103:20171012165847p:plain

優勝はなんとロドリゲス。なんか聞いたことある名前だなって思ったら、先週の蒜山のショートに出ていたのを思い出した。先週はロストして彷徨っていたらしい。オーストラリア人だけど香港に住んでいるらしい。足長くてきれいな奥さん連れていました。

f:id:bungo1103:20171012170118p:plain

左からTAKAさん、ロドリゲス、私。優勝賞品の仏像。

帰りはバスでスタート地点まで送ってくれる

f:id:bungo1103:20171012170303p:plain

こんな応援がある!!!

TAKAさんと「きときと寿し」で富山を満喫し、全然釣れなかったけどエギを投げ、帰路につきました。

 

今回のレースのポイント

補給は少しあったほうが良い。暑い時は塩もいる

20km超えてからもアップダウンがきつく、3つのピークを超えるまでは飛ばしてはいけない。

f:id:bungo1103:20171012172022p:plain

ダイトレと比べたグラフ。緑が今回、黄色がダイトレ。最初のロードがあるし、大きくは距離、累積は変わらないけれどダイトレよりも急登が多い。細かいアップダウンもだいぶ多くダイトレよりは格段に走りにくいコースだった。

遠いことをのぞけばテクニカルなトレイルでまた出たいと思えるレースでした。

 

新庄・蒜山スーパートレイル 2017 その②

その①はこちら

新庄・蒜山スーパートレイル 2017 その① - 遙かなるUTMB

さてレースです。

f:id:bungo1103:20171003202440p:plain

これ見てどお思います??? 距離75kmで累積3190m 少な!

17km A2エイドから47km A2エイドまでほとんどアップダウンないし。。。最初の山をグダグダ超えたら50kmまでほどほど走ったら後は頑張るだけやな、みたいなレースプランを考えておりました。

前日に昨年出場したTAKEさんからメッセージをもらった

前半、後半ともに山パートは累積図以上に結構アップダウンがある感じでした。」

とりあえずなめたらあかんと。。。

レーススタートからA2

朝5時の漆黒のなかでスタートです。星がきれい。3列目くらいでゆっくりスタート。50mほど走った瞬間に足に水がかかる。ふと見ると600mlのフラスクから水が吹き出している。吸口がとれている。急いで指で塞いで、吸口をさがしに戻ります。幸運にも少し戻ったところに落ちていました。そんな簡単にとれるのかと思いながら蓋にさすけれど、スポスポで全然抵抗がありません。とりあえずしかたなく一番下まで突き刺して走り出しました。

100番手くらいまで落ちていたから、そこから頑張って2,30番くらいまであげていくとようやく室谷くんに追いつきました。余裕そう。気温は6度と低く、心拍計は異常値。

しばらくして徐々に標高を上げていった時、室谷くんに「水もれてますよ」って言われた。確かにまたもや吸口が無い。もう探しに戻る気持ちもなく、指で蓋をしながら走ります。

f:id:bungo1103:20171003203930p:plain

結局長い、ストロー状の筒がこのプラスチックの部分にちゃんとはまってなかったようだった。新品のまま確認せずに使ったのがいけなかった。

 

これで使えるボトルは片方の600mlだけになってしまった。暑くならないことを祈り走り続ける。トレイルはかなりの急登で標高図からの想像とは大違いだ。とにかくすべての斜面がかなり急だ。しだいに明るさが増してきて始めのピークに着く頃にはヘッドライトはいらなくなった。体調が悪いせいか、登りはかなりきつく、脈拍がどんどん上がってしまう。登りでは結構抜かれる。相当遅かったのかも。。。ピークからはアップダウンの連続が始まる。かなりの急降下もあり、シングルトラックが10人くらい渋滞している。先も長いしまあゆっくり行こうかと10分くらい我慢していたけど、あまりにも遅いので、すみませんと先に行かせていただいた。先頭付近には室谷くん、声をかけて抜いていく。ゴールまで抜かれませんようにとちょっと願って、進んでいく。10kmほどで第一エイド。水をいただく。先頭から12分差と言われる。ゆっくりきた割にはあまり離れていないし、ちょっと安堵した。ここからも激下りと激登りが続く。全然走るまでは知らなかったけど、景色も最高だった。大山が雄大に見えて、雲海も見える。このあたりで、山本さんっていうかたとポジションが同じくらいで良く話をするようになった。山本さんとはこのあともずっと前後しながらレースをすすめることになる。しばらくすると激下りの後に激登り。その登りで、すごい勢いでひとりの若者が後ろから抜いていった。実は知り合いのOkiさんだったけど、その時はわからず、うわー速、って思っただけだった。三平山の美しい稜線を通り下りに入る。突然、「大槻さん?」って声をかけられて。顔をみるとなんとなく知っている。あー片岡さん。STRAVAで名前だけは知っていたし、近藤さんのブログでアンドラ出てたのを知っていたけれどお会いしたことはなかった。事前に出場者名簿で出てられることは知っていたけど、レース中に会えてすごく嬉しかった。しばらくとりとめのない話をして先に進む。

楽しく走っていたら突然つるって滑ってしまった。いきなり右下腿がつる。右腕に無数の擦り傷と出血。まだ15kmで足がつるなんて。。。。やっぱり走った距離は裏切らないわって思いながら下っていった。下るとA2エイドがある。おにぎりをひとつもらって水を補給していよいよ走れるはずの林道区間だ。

A2からA3

林道区間が始まって、それほど傾斜がないのに、km7とかのペースになってしまう。全然遅いのにしんどくて脈拍も高い。山本さんにもOkiさんにも先行される。下りを利用してなんとか追いつくのがやっと。そうこうしているうちに、白いユニをきたかたにおいつきそうになったところでA3エイドに到着した。

A3から再びのA2エイド

A3エイドで水を補給していたら、少しまえで走っていたのがOkiさんであることをはじめて認識した。全然わからんかったって会話して、Okiさんはもうだめですとか言っている。白いユニの方はエイドはほとんどとまらずに先に行き、山本さんは先にエイドを出発。そしてあとから僕もエイドを後にした。ここからしばらくは延々とロードの登りが続いた。全然スピードが出ないけど、後ろをみてもOkiさんはついて来なかった。白いユニのかたと、山本さんと三つ巴になる。白いユニのかたはなんか見たことあるなあって思っていたら、蔵本さんだった。僕がトレイルを始めた頃から名前は知っていて、OSJのレースなどで活躍されていたかただ。昔からかってに凄い人だなって思っていたから声をかけたら、僕のことも知っていてもらって嬉しかった。苦しいロードが終わると漸く36km、ここから林道に入る。なんとなく下りでスピードがあげれる気がして、ちょっとだけスピードをあげてみたら後ろ2人がついてこなかったので、だいぶ速いけどすこしだけスパート。後から考えたら、体調も悪いし、いっぱいいっぱいで36kmでスパートって意味わからんけど、その時は調子も悪いしどうせだめならみたいな思考でスパートしていた。小さなアップダウンを繰り返して基本下り基調。ここで突然同じ方向に走るフッキーにであう。同じところ同じ方向に走るとこあったっけ?って思いながら、調子どうですかって聞かれて「いまいち」なんて答えた気がする。

フッキーにあったのがどれだけ凄いことかあとから気がついた。

f:id:bungo1103:20171003211510p:plain

フッキーは25kmをすぎとところで、僕は41kmのところだけど、出会える区間は41kmからわずか100m。これは奇跡だわ(笑)

さて、water エイドを超えて右に曲がる。ロードの登りが続くけど、後ろが見えなくなってきているのでひたすら頑張って走る。ただただ我慢して走っているといきなりA2エイドが現れた。Inov8の阿部さんだ。「調子良さそうですね」とか言われる。7位で前は3分て聞かされる。エイドでは揚げ物をすすめられたけど、それは無理やわって思わず言ってしまった。小さなおにぎりをいただく。総合はたしか6位だし、頑張ろうと思うけど、まだ47kmなのにかなりへばっている。

A2からA4

ここからしばらくいくとトレイルに入る。急登で急激に足に力が入らなくなった。両側の内転筋がつりそうになる。前も全然見えない。後ろもだいぶ気になりだした。だいぶ標高を上げた時に、チラって上に人影が見えた。一瞬元気になった時に、かなり近くで後ろから人影が見えて元気がなくなった。山本さんだった。あとから見ると5分くらい引き離してたけど、あっという間に追いつかれた。今日は調子が悪いって途中で山本さんに言っていたから、「今日はやっぱり駄目かも」って弱音をはいたら「3位まで団子らしいですよ」って力強い言葉。6位に入りたいなあっておもっていた時に3位って聞いて「僕も頑張らないと」、とは思うもののなかなか厳しい状況は変わらない。はちみつを補給しながらじわじわ登っていくと、急に前が近くなった。よく見ると相当へばっていてあっという間に追いついた。また7位に戻す。こうやって頑張っていたらまた抜けるかもしれないと思いながら、長く続く急登急降下を繰り返しているうちにミドルの部に追いついた。部門が違っても、追い抜けるとなんとなく気持ちが落ち着く。いつまで続くのかと思っていた小さな登り返しも終わり、やっとトレイルの急降下が始まった時、みたことのある後ろ姿。新藤さんだった。

「新藤さん、やっとおいつきました」って言ったら「遅かったやん」って言われて、MBのことや体調が悪いことなど話をしながらおりていく。新藤さんは膝が調子悪いって言ってたからついてこないかなっておもったら、全然余裕でついてくる。結局2人ともスピードをあげてどんどんミドルの人を抜いていくことになる。そしてA4エイド。ここで5,6位ですって言われる。あれ、いつのまにかひとつ順位が上がっている。知らない間にひとり抜いていたようだ。

A4からゴール

新藤さんとひたすら一緒に走る。新藤さん、全然余裕そうで結構しんどい。ミドルとまたお別れして暫く走るとロードの登りがはじまる。新藤さんは全然走り続ける。前に1人見えてきた。こっちはしんどくて歩きをかましながらなんとかついていってロードの頂上で3人一緒になった。4,5,6位だ。本当に団子だ。山本さんは3位まであがっている。流石だなあって思いながらロードの下りを駆け下りる。降りたところでA5エイド。エイドにあと7.5kmって書いてあった。あと10kmくらいって思っていたからだいぶ嬉しかった。このエイドは補給しないって決めてたから、コップに水だけのんで、補給している二人をおいて先にエイドを飛び出す。追いつける気力がなくなるように出来る限り飛ばした(って言ってもよたよた走っていただけだけど)。ここからは林道の登りが4kmほど続く。途中こまかいアップダウンがあり、延々と登って、71kmで下りに入る。下りに入るまでに追いつかなければ大丈夫って思って逃げに逃げた。林道からの下りは、ガレた嫌な下りだったけど、しばらく降りるとロードに出る。もしかして山本さんに追いつけるかもってかなり飛ばす。ロードの最初の1kmは下りもあって4'10だった。そのあとも4分台をキープしたけど500m程前にチラって見えただけで追いつけなかった。

こんな順位で帰って来れるとはレース中思いもしなかったし、inov8の阿部さんやTAKEさん、室谷くんや新屋さん、みんなのお陰で頑張れた。ゴールしたら3位って言われる。4位のはずだって言ったら、ゲストランナーの小川さんは順位に入っていないとのこと。棚ぼたの3位。まあどんな理由でも3位は嬉しい。

2位は山本さん。2分ちょっとの差。優勝は谷川くん。30分差。調子よくてもなかなか追いつけないくらい離された。谷川くんは若いしどんどん速くなっている。年食うとなかなか若手には追いつけない。

f:id:bungo1103:20171003214645p:plain

f:id:bungo1103:20171003214706p:plain

スーツケースが開かないのでひとりだけ着替えもできず風呂にも入れない。

かんちゃんと新家さんは無事にゴール。

このあとみんなで室谷くんを待って。

f:id:bungo1103:20171003215134p:plain

勝利の笑顔。まだまだ若者にはまけない(笑)

f:id:bungo1103:20171003220255p:plain

スーツケースは奥さんが色々と調べてくれて、米子のイオンにあるお店で開けてもらうことができました(このままの格好でジロジロみられたけど)

蔵本さんと!

f:id:bungo1103:20171004230348p:plain

片岡さんと!

f:id:bungo1103:20171004230426p:plain

 

 

 

あとがき

1. つかれていたためか、賞状と賞品忘れて帰った。メールしたけど返信はなし。ガーン無事にみつかって届けてくれるとのこと。ありがとうございました

2. 米子の回転寿司北海道に行った。異常な旨さ。

3. はちみつは使える

4. 摂取カロリー CCDドリンク 6袋 1000kcal + はちみつ400kcalくらい

5. 標高図はこっちが正しい。縮尺を変えるだけでこれだけ見え方が違う。新庄蒜山なめたらだめです。ちなみに実際の累積は3500mはあります(GPSでも気圧でも)

f:id:bungo1103:20171003215646p:plain

6. 心拍 風邪のせいかいつもより高いのにパワーは出なかった。

f:id:bungo1103:20171003215825p:plain

7. シューズ INOV8 X- talon225 お世辞抜きでこのシューズは良い。昔の赤タロンにかなり近い。履いた感覚も。こんなシューズが残ってるって知らんかった。流石にロングは足の裏が痛くなったけど。

8. Oxsitis 最高

 

新庄蒜山なかなか素晴らしい大会でした。また来年も出たいです。

 

新庄・蒜山スーパートレイル 2017 その①

皆様お久しぶりです。UTMBが終わり、身体と精神の疲れなどでほとんどなにもしないまま、レースがやってきました(笑)

まだMBのあとがきも書いていないのに。。。

MBの後に走ったのは3日、40km

さらに2週間前にひいた風邪が治らないどころか悪化してきてじっとしていても倦怠感がある始末。

そもそもこの大会は岡山と鳥取の間の蒜山高原のあたりで行われますが、次の日に仕事で島根に行くついでに申し込んだ大会。ついでに島根在住の「かんちゃん」そして、知り合いの大学生2人(室谷くんと新家さん)を誘ってしまったこともあり、出ないわけにはいかない大会となってしまったのでした。

場所はこんなところ。

f:id:bungo1103:20171002232240p:plain

前日は湯原温泉湯快リゾートに宿泊。食事は8時からしかあいていませんという無情の宣告をうける。

かんちゃんとわたしと金目鯛

f:id:bungo1103:20171002231608p:plain

学生さん(付き合っているわけではありません、スキー部の2人)

f:id:bungo1103:20171002231645p:plain

室谷くんは風呂で「僕が大槻さんに勝つ可能性も少しはありますかねー」って聞いてくるから、一応「それはないやろ」って言っておいた。

9時前に寝て、僕と室谷くんはロング75kmなので3時半起床。新家さんとかんちゃんは朝食食べてあとから来ることになっている。

起きて、ばなな3本とおにぎり2つ食べて慌てて用意して車に飛び乗る。

今回の秘密兵器は

Oxsitis ACE21

f:id:bungo1103:20171002232809p:plain

しょーやんがMBの会場で買っていてその背負い心地に感動して買ったバックだ。

ボトルはHydrapakのこれ。アホみたいに高い

f:id:bungo1103:20171002233051p:plain

もう一つの秘密兵器はこれ

f:id:bungo1103:20171002233414p:plain

よくハニースティン◯とか高いジェルいっぱい売ってけど、はちみつでええやんっていう話を椛島先生がUTMBでしてたのをなるほどって思って、スーパーで約400円で買ってきた。これだけど150g 450kcal 

ジェルなら4本分くらい、下手したら1200円。

すべての荷物をスーツケースに押し込みガチャってしめてさあ出発。

あ、日焼けどめ塗ってないわと思い、スーツケースを開けようとするも、開かない

どうやってもあかない。焦る。

キーはスーツケースの中だ。携帯以外、全部スーツケース。着替えも。

車のキー閉じ込めは昔はよくあったけど、スーツケースは殆ど無いんじゃないかな。。。

とにかく、どうしようもなく会場に向かう。

会場では新藤さんに会うも、谷川くんはどこかわからなかった。

沖さんもきてるはずだけどわからず。そこに大槻さんっとかわいい声が。

フッキーだ。写真をとる。自撮りの画面が異様に汚い。写真はもっときれいだよね?ってきくと、もっときれいですよって言われてもらった写真はやはり汚かった(笑)

f:id:bungo1103:20171002234128p:plain

スタートが近づき、ゲストランナーはなんと小川壮太さん。体調悪いのにこれは優勝は無理やなってあほなこと考えて笑ってしまう。それよりも完走できたらスーツケースどうやって開けようか、そればっかり考えてしまう。結局レース中何度もそのことを考えてしまった。。。

しかしトラブルはそれだけではなかった。

その②に続く

新庄・蒜山スーパートレイル 2017 その② - 遙かなるUTMB

 

UTMB 2017 ⑤ CHAMPEX-LAC から ゴール

UTMB ①スタート前からスタートまで - 遙かなるUTMB

UTMB ② スタートからLES CONTAMINESまで - 遙かなるUTMB

UTMB ③ LES CONTAMINESからCOURMAYEUR - 遙かなるUTMB

UTMB ④ COURMAYEUR から CHAMPEX-LAC - 遙かなるUTMB

f:id:bungo1103:20170912125751p:plain

CHAMPEX-LAC

流石に2時間休憩していたせいか少し脚が軽くなった。実は2時間いたことは後から知ったのだけど、その時は1時間ちょっと休憩していたつもりだった。シャンペ湖で釣りをしている人たちの横を走って、しばらく延々と林道のくだりを走る。これならTAKEさんを捉えられたりして。。。なんとあほなこと考えていた。あまりにもサーッと抜いてくから「凄いなあ」って言われて、「1時間ねてたからfreshだ」みたいに答えているうちに、登りになった。登りになったらやっぱり速くは進めなかった。下りで颯爽と抜いた人たちに颯爽と抜き返された。ゆっくりでも一歩一歩すすもうと短い歩幅だけど淡々と登るように心がける。標高をあげると寒くなるかもしれないから汗をかかない範囲ですすもうと思う。何回も時計で標高を確認してしまう。100m登るのにすごい時間がかかる気がする。予定では1430mから1884mまでわずか400m登ることになっているけど、登り始めは1330mで実は2040mまで700mの登らされた。山頂付近はやはり吹雪だった。やっとの思いで山頂を超えて少し走ろうと思うけど、やはり嘔気がして、走る気が起きない。地面も雨と雪のせいで田んぼ状態だ。走ったり歩いたりしながら標高をさげ、小さなTRIENTの街に到着した。ひとつ山を超えたらもうあと2つしか残っていない。気持ちはだいぶ楽になったけど、身体は悲鳴をあげている。

 

TRIENT

TRIENTのエイドもアシストが許されている。走る前はラスト3箇所もアシストいるんかいなって思っていたけど、今はラスト3箇所のアシストに救われた形だ。エイドでスープを飲んで、母親がラーメンを作ってくれたけど全然食べれなかった。イスに座ると絶対完走するという決意が揺らいでくる。ここでやめたらすぐに車でシャモニーに戻って温かい布団で眠れるなあって考えてしまう。アホなこと考えている自分に笑ってしまった。あまり長くいても変わらないので、母にもう行くといって、エイドを後にした。

f:id:bungo1103:20170912131540p:plain

エイドを出た途端、冷たい冷気を一気に浴びて猛烈に寒くなった。突然シバリングが起こりだす。インフルエンザで高熱が出る前に歯がガタガタとなり、全身が震えるやつだ。ここでこんなに寒かったら山頂にいけば本当に動けなくなるかもしれない。人に迷惑もかけるし、もう十分がんばったよ。。「やめよう」本当にそう思って、エイドに戻る。母親にばったりあってもう辞めることを伝えた。エイドのお姉さんは「ブラボー」とかいってくれる。「I will stop.」この英語が正しいかわからないけど、「Soup?」って聞き返さ得れる。いやいやスープはもう良いよ、もうやめたいんだっていうと、深刻な顔をされて、しばしの沈黙の後に、ここで言われてもだめだから向こうの教会に行けという。えーもう動きたくないのに教会まで行くのかよっと思って、外にでて教会にむかってゆっくり走り出した。教会に向かう途中、気がついたらシバリングは止まっていた。急に、こんなんでやめたらだめだろうって強く思い始めた。エイドでやめれなかったのは、きっとまだ「やめるな!」っていうお告げなんだ。リタイヤはあっという間に撤回された。また両親にやっぱり行くと告げる。やめるものと思っていた両親はびっくりした顔をしていたけど、何も言われなかった。リタイヤを告げる予定の教会を横目に、しっかりと一歩一歩あるき始めた。

TRIENTからはすぐに急登がはじまる。また2000m超えの急登だ。ここも一歩一歩静かに登ろうと思うけど、本当に力が入らない。ともかくジェルを摂ろうと2袋無理やり食べて登り続ける。しばらくするとなぜか急に少しだけ登れるようになった。意外にはやく山頂についた。やはり吹雪。TRIENTの手前の山でもであった中国人にまた山頂付近で追いついた。この人、追いつかれても決して自分から道をよけない。腹が立ってきて、後ろから身体を横に押して無理やり抜かした。なにか叫んでたけど何言っているかわからない。ここからは本当にぬかるみの下り。やはり下りは気持ち悪くて走れないけどできるだけ早歩きであるき続ける。走ってもヌルヌルで時速10-12kmくらいだろう。歩いても6kmくらいはでているからまあ許容範囲かなあって思う。この坂はキリアンが2011年ラストスパートしたところだなあって思う。どこまで続くのかと思うほど長い下りをおりたけど、まだ中間地点だった。しばらく平坦なコースを軽く走ったり歩いたりしてからまたどろどろの急降下。田んぼをあるき続け、ようやく最後のアシストポイントVALLORCINEに到着だ。もうあと一山、ここまでこれたら完走できる気がしてきた。時間はすでに真夜中になっている。

VALLORCINE

ここのエイドは暖かかった。ストーブがついている。山はあとひとつ、もう死んでもゴールするという気持ちと、やっとゴールできる!っていう気持ちが混じっている。少なくとも、リタイヤしようっていう気持ちはもはや微塵もなかった。時間は既に深夜2時をまわり、こんな時間にアシストしてくれる両親に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。意地でも完走しないといけない。食欲はないけど、さっきジェルをとったらすこしがんばれたのを思い出し、エイドでジェルを3本摂取した。ちょっとベンチで横になる

f:id:bungo1103:20170913213919p:plain

5分ほど横になって起き上がるとやはり寒い。

ストーブでしばらく暖をとり、いよいよゴールに向かって出発だ。

f:id:bungo1103:20170913214157p:plain

予定ではLA FLEGEREまで上がって降りるだけときいている。どんなコースかわからないけど現在地が1270だから1860まで600登れば終わりだ。心配は距離が19kmと長いこと。エイドを出ると川沿いの細い道を進む。延々とゆるい上りが続くけれどなかなか山には入らない。もうずっと早歩きだ。たくさん食べたからどこかで楽になってくれることを期待している。気持ちの中では相当長い距離を歩いてから山に入っていった。さっきの登りはすこしがんばれたのに、今回は気分が悪くて力がはいらない。ゆっくりゆっくり登っていく。最後ののぼりのせいか、後ろから抜かれることが多くなった。ゆっくりと登りながら、標高を確認していく。1600, 1700m...もう少しだ。1720mを過ぎたところで急にくだりになった。どうせ偽ピークでまた1860まですぐ登るんだろうと思っていたけど、全然上りが現れる気配がない。それどころかどんどん激下りになってくる。全然しらない中国人が何だこの斜面って悪態をついている。どんどんおりていき、街の光と道路が見え始めた。あれれ、、、もう終わりなのか。意外に最後は登りが少なくてほっとした。まあでも終われるのはやっぱり嬉しい。1500mまで降りると気持ち悪さがMAXになってとうとうゲーゲー吐き出した。5回くらい発作のように嘔吐がくるけど何も出なかった。ちょっと座っているとフランス人がOK?とか全く心配してそうでない感じで通り過ぎていく。すこし気分が良くなって1460mまでおりて、もうすぐ道路に降りるのかなあって思っていたら、また登り始めた。ちょっと嫌な予感がする。そういえば最後のLA FLEGEREって確かエイドのはず。。。チェックポイントがあったからあまり考えてなかったけどそういえばまだエイドは通っていない。暫く進むと木の看板に左LA FLEGEREって書いてあった。うわ、ここから1860mまで登るんか。。。打ちのめされる。まあそんな簡単にはゴールさせてくれんよね!気を取り直して登り始めた時に。。。

突然、ヘッドライトが3回瞬いた。???電池切れ???慌てて確認するとライトの光量がMAXになっている。疲れていて気づかなかった。急激にライトが暗くなった。たしかNAOのライトは暗くなって2時間しかもたない。予備のアルカリ乾電池は使ったことがなかった。ここで電池の入れ替えをするのもリスクがあると思って、E-lightを取り出し、2つのライトで進むことにするけど、それもいつまで持つかわからない。しばらくすると後ろから人が来た。これはついていくしかない。こんなところで1人なったらやっぱり生命にかかわる。がんばってがしがしついていく。吐いたせいか気分は楽になっている。スピードをあげたら気分が悪くなるかもと恐れながらついていくけど、一向に気分が悪くなることはなかった。なんだやればできるじゃないか。。。自分の心の弱さを呪う。まあ最後にスピードがあげれてよかった。1700mくらいまで、あまりにもピッタリと付いていくのものだから前にいけと譲ってくれた。ライトのバッテリーが切れたことを告げてついていかせてもらうことにした。快くOKしてくれる。広いスキー場に出てきて予定の1860mに達したけど、それらしきエイドは全くなかった。はるか上までライトが続き、ぼやっと光っているところがある。結局2000m近くまで登らされて、やっとLA FLEGEREに到着した。Petzlのサービスが有るかどうかを期待したけど、なかった。すこし休憩して、先導してくれたかたに下りもついてこいと言われる。本当にありがたい。下りはいきなりの急降下から延々と林道の下り。それほど斜度のない斜面を延々と1000m下る。早歩きとjogの間のような速さで進んでいき、標高が1400くらいまで来た時にだいぶ疲れて先に行ってもらった。E-lightと残りのバッテリーでなんとか行けそうだ。。。って思ってたら、NAOはほとんど消えてしまった。さすがにE-lightだけではすこし厳しいなあって思っていたら後ろからゆっくりめでおりてくる人がいる。これは抜かれない速度で前を行くのが良いのではと、スピードをあわせながら下り始めた。さっきまではついていってたから自分の足元はかなり暗くて進みにくかったけど、後ろから照らしてもらうと非常に進みやすい。しばらくずっと同じペースですすみ、林道が広くなったところで、ライトのお礼を言った。全然気づかんかったわって言われたけど、下まで一緒に行ってくれた。本当にとうとうシャモニの街に帰ってきた。もうすでに街は明るくなってきて、2晩が明けようとしている。お気に入りのユニに着替えている人がいる。ほとんど街のひとはいないけど、ひとがいないシャモニの街をゆっくり走る。本当は前の晩になる前に帰ってくるはずだったけど、すごい長い旅になってしまった。暫く行くと、見覚えのあるシルエットが。。。Chikaさんだった。ずっと心配してくれてたんだなあ!感謝しかない。TAKEさんとショーやんも無事にゴールしたって教えてくれた。次の角曲がったら二人がまってるよって言われて嬉しくなって曲がったらだれもいなかった。そのかわり一緒に出場したKABAちゃんの奥さんに出会う。本当に良く帰ってこれた。嬉しさと安堵と感謝と、色々な気持ちが混じり合って目頭が熱くなった。ゴール手前でショーやんが待っていてくれた。嬉しくって思わずハグ(笑)そしてゴールにゆっくり歩いていった。両親が迎えてくれた。帰ってこれたのも本当に両親の力によるものが大きかった。母親と抱き合うのも30年ぶりくらいかもしれない(笑)。父親とは握手して、そして最後にぬかれた、はじめてあった奥村さんと写真撮影。

f:id:bungo1103:20170913221554p:plain

そして両親と

f:id:bungo1103:20170913221710p:plain

最後にChikaさんとしょーやんと

f:id:bungo1103:20170913221824p:plain

残念ながらTakeさんは寝落ちしてたみたいだ(笑)

ゴールではサプライズのプレゼントをもらったり本当に嬉しい瞬間でした。

これだけ密度の高い、長時間をすごし、みんなに感謝して、泣いて、笑って、吐いて。。。一生の思い出をありがとう!!!

 

またあとがき書きます。レース分析も

UTMB 2017 あとがき - 遙かなるUTMB

UTMB 2017 ④ COURMAYEUR から CHAMPEX-LAC

UTMB ①スタート前からスタートまで - 遙かなるUTMB

UTMB ② スタートからLES CONTAMINESまで - 遙かなるUTMB

UTMB ③ LES CONTAMINESからCOURMAYEUR - 遙かなるUTMB

f:id:bungo1103:20170909181548p:plain

COURMAYEUR

中盤のCourmayeurに帰ってきてほっとする。クールマイユールって発音するのかどうかわからないけど、レース前にTAKEさんがクールメイヤーだって主張していたのがもう随分前のような気がした。

f:id:bungo1103:20170909182006p:plain

着替えたところ。。。あとから見ると顔が疲れてるー。知らず知らずのうちに。。。

とりあえずトイレにいったら山盛りの◯◯◯。すっきりした。レース中に行くのははじめてかも。このエイドでも素麺を持ってきてもらって3束食べる。ガスモチンも摂取。塩カプセルも摂取してアミノバイタルも摂取。ちょっと食欲はないけどまだ美味しく食べれた。いよいよ後半。今度のアシストはシャンペ湖だ。今から明るくなるからMilleのアミアミは脱いで、直接ランシャツを着て、INOV8のレインを着た。

外にでるとずいぶん明るくなっている。ふと山をみると、ドーンと山々が迫っている。あまりにもの光景に圧倒された。

f:id:bungo1103:20170909183025p:plain

広角で撮るとわからないけど、もう目の前に山が覆いかぶさってくる感じ。

ここからはしばらくロードの登り。細い道とかがあるけれど、一緒に数人のランナーがいるから迷うことはなかった。ちょっと疲れていてゆるい上りでもあまり走りたくなくなってきた。ちょっと疲れが早いなあって思う。まだ半分行ってないよ。しばらくロードを登るとトレイルに入った。きれいなトレイルで歩いて登る。急に脚が重く感じる。脈拍も120までしか上がらなくなった。うーん。こんなに早く動かないのは予想に反するけどまあ登りはゆっくる行こうと決める。周りもにたようなペースだ。

f:id:bungo1103:20170909183510p:plain

きついけどゆっくり登り続け、頂上に達した時

f:id:bungo1103:20170909183633p:plain

突然目の前にモンブランが飛び込んできた。ちょうど一緒にいたランナーとOh! Mont Blanc!!!って叫ぶ。圧倒的な景色に涙が出てくる。

REFUGE BERONE

山頂はREFUGE BERONEっていうエイドがある。水分を補給してそのまま出発した。順位はいつのまにか170位になった。ここからは微妙なアップダウンがあるも、基本的には走れる区間。左手のモンブランばかり見てしまって、崖から落ちそうになる。気分が高揚して、頭のなかでレースの音楽がぐるぐる鳴り響いている。すごい所を走っている。どんどんスピードが出る。次々とランナーを抜かしていたら、前にしょ~やんが現れた。ちょっと潰れているみたいだ。

f:id:bungo1103:20170909184123p:plain

ここからも調子にのって飛ばしまくってしまった。

REFUGE BONATTI

REFUGE BONATTIのエイドでは157位になった。もうすぐ100番を切れる。そう思って快調に飛ばしていると、天候がだんだん悪くなってくる。少しずつ吹雪いてきて気温がどんどん下がってきた。これからフェレ峠なのに大丈夫かなって思う。フェレ峠のまえに結構降ろされる。快調に下ってたのに、突然脚が動かなくなった。同時に微妙な吐き気。あれ、、あれれれ、、、。よくわからないけどちょっとやばい感じがしてきた。速度を落として次のエイドARNOUVAZに向かう。腹の調子がいまいち悪い。

Arnouvaz

なんとかエイドについてすぐトイレに行った。これでもかっていうくらいの山盛りの◯◯◯。うおー、これで快調になるかもって喜ぶ。エイドでもっと食べればよかったけどパンとスープくらいを摘んで少し休んで外に出た。思いの外寒い。川を渡り(橋がある)、フェレ峠に向かう。登りが全然動かなくなった。動けないなんてレベルじゃなくて、全然脚があがらない。脈拍も頑張っても100を切ってくる。おそすぎてどんどん身体が冷える。まだ1800mなのに吹雪いている。風のない場所を探して、レインの下を履き、上も一枚レインを追加した。快調に抜いてきた集団数人に抜かされる。4000mの山でも登っているかのように脚が重く、すすまない。途中に小さなエイドがあってスープをもらえた。暖かくて生き返る。でも脚は生き返らなかった。たくさんの登山客が登っているけれど、大きな荷物をもった登山客とほぼ一緒の速度。ブラボーとか言って待ってくれているから抜かさなきゃいけないけどきつい。このまま上に行けば行くほど気温が下がり動けなくなったらやばいんじゃないかと真剣に思い始めた。吹雪はどんどん激しくなり、スキーのゴーグルが欲しくなる。手袋はテムレスだが幸いにも手は吹雪でも快適だった。ものすごい時間をかけてフェレ峠に到着した。

Grand Col Ferret

ArnouvazからGrand Col Ferretまで738mの登りを1時間28分もかかっている。1時間に500mしか登っていない計算だ。フェレ峠でゼッケンをチェックされていよいよ長い下りパート。ほんのすこし走れた。あーこれで死ぬことはないなあって思った。ゆっくりゆっくりしか走れない。ちょっとでも登ると歩いてしまう。少しずつ抜かれていく。こんなはずじゃないのにと思いながらどんどん下っていく。2000mを下回ると天気がよくなりどんどん暑くなってきたけど服を脱ぐ元気はもうなくなっていた。La Foulyのエイドがあるはずだけど、いけどもいけども無い。あまり記憶に無いけれど、川に沿ってゆるい下りが続く。だんだんゆるい下りも走れなくなり、歩く時間が多くなていく。やっとLA FOULYのエイドが見えてきた。疲れていて情けなくてブラボーっていう応援が苦しい。

La Fouly

エイドに入ってしばらく休まないと真剣に完走できない気がする。あと60kmある。ふと見ると須賀選手がいた。声をかけると脚が痛くて走れないとのこと。リタイヤしようと思っていますって言われた。リタイヤかー。随分辛いくなっているから隣でリタイアしますって言われるとこっちもリタイヤしたくなってくる。ともかくCHAMPEX-LAXまで一緒に行きましょうと提案した。もはや順位やタイムは狙える状況でないことは明らかだった。よくわからないうちに極限まで疲れ果てている。丹羽さんにも追いつけなかった。速すぎる。ともかく食べないといけないと思う。エイドでスープやパンを無理やり食べる。少しエイドで休もうと思う。シャンペには時間がかかりそうなので、母親にSMSで遅れることを連絡した。どれくらい休んだかわからないけど、どうせ歩いて行くからもう行きましょうと、須賀さんと一緒にエイドを出た。ここからトップトレイルランナーの須賀さんといろんなことを話すことができて楽しかった。ゆるい下りもずっと歩きだからどんどん抜かれる。トンネルを抜けたところでとうとうTAKEさんに追いつかれた。TAKEさんが「あー、須賀さんじゃないですか!僕、須賀さんのこと凄いファンなんですよ!須賀さんて大瀬さんと一緒で潰れても絶対リタイヤしないですよね!」って1人で喋る続けている。須賀さんの顔がちょっとひきつっている気がするけれど、須賀さんはこれでリタイヤできなくなった。

いよいよシャンペまでの登り、結構がっつり400mほど登らされる。僕も全然脚が動かないけれど須賀さんはさらに動かなさそうだった。このまま全歩きでゴールまで行くとすると約44kmが時速2kmで22時間???完走間に合わない???なんて計算をしてしまう。実際には相当へばっていたフェレ峠の登りでも時速3.5kmくらいは行っているから完走はできるはずなんだけど、随分悲観的になってしまう。そして長い長い歩きが終わってなんとかCHAMPEX-LACのエイドに到着した。

CHAMPEX-LAC

到着したけど、僕があまりにも遅かったためか両親はいなかった。椅子に座ってぼっとしながら「ついたよ」ってsmsを入れてみた。疲れすぎていて動く気も起きなかった。数分するときれいなお姉さんが来て、大丈夫って?聞いてくる。次の言葉はなんと「リタイヤしたい?」だった」。エイドではみんながんばれーとかブラボーとか言ってくれるけど、普通じゃリタイヤしたい?とか聞いてくることは絶対にない。よっぽどひどい顔をしてたんだなあって思う。

その時のひどい顔を。これはすでにエイドで2時間休憩後のまだましになった顔だ!

f:id:bungo1103:20170909191157p:plain

エイドで休む決心をした。1時間ほど横になろう。素麺を食べてから、テントに毛布が敷いてあって寝れるところがあった。誰も居ないので独占だ。しかしおそろしく寒い。ストーブの横に陣取って身体を丸めて横になる。全然眠れた気はしないけどすぐに1時間経ったから少しは眠れたのかも。戻ってきたら両親が待っていてくれた。少し食べないとと思いけど、食べるとやはり吐き気がする。母親は僕の顔がひどすぎて、もうやめても良いよって言ってくる。まあそうだろうな、はじめて走る姿をみるのに、こんなボロボロだったらそう思うのも無理はないのかもしれない。気がつけばシャンペについて2時間が経過していた。順位は300台に突入だ。潰れたらあっという間だ。夜になってくるから峠の寒さが怖いけど、須賀さんと約束したし絶対完走しようと思って走ってエイドを飛び出した。

UTMB 2017 ⑤ CHAMPEX-LAC から ゴール - 遙かなるUTMB

 

UTMB 2017 ③ LES CONTAMINESからCOURMAYEUR

UTMB ①スタート前からスタートまで - 遙かなるUTMB

UTMB ② スタートからLES CONTAMINESまで - 遙かなるUTMB

f:id:bungo1103:20170908195100p:plain

レース前に作った標高図と予定表

LES CONTAMINES出発

夜も10時になってひんやりしたLES CONTAMINESの街を抜けていく。こんなに遅いのに応援はとぎれない。暫く行くといよいよ急登がはじまった。2011激走モンブランでヤマケンさんが快調っていって走ってた坂だ。LES CONTAMINESでは実際は433位だった。少しずつ前を捉えて抜いていく。あっという間にU4のLA BALMEのエイドが見えてくる。

LE BALME

テントで作った簡易エイドだけど、始めのエイドは温かいスープ、次に水などが置いてある。タイムは5:23。予定より20分速いけどこの区間は予定より10分遅いってことになる。LES CONTAMINESのエイドの時間があるからこんなものか。なんとなくペースがもやもやと気になった。この時、実際の順位は本当に400番くらいなのかまだ疑問だったので、エイドのチェックでだいたい何番くらいか聞いてみたら"Almost 400"という明確な答え。やっぱりMBは違うなあって素直に驚いた。決して遅くないと思うのに意味わからんわ。。。実際にはLA BALMEのエイドでは370位だったからおよそ60人抜いた計算になる(殆どはエイドで抜かしている)。

ここからはいよいよはじめての2500m超えになる。体感気温-9度ってほんまかいなって内心ちょっと楽しみな気持ち登っていく。暫く行くと、かなりの急登になってきた。岩が多いしがれている。上に登るに連れて雪が降り始め風がきつくなっていく。視界が悪く、たまにどちらに行くのかわからなくなる。「激走モンブラン」ではライトがズラって連なっていたけど、実際はポツポツしか見えない。本当に400番なのか?もっと順位は上じゃないのか?って思うくらいだ。上の方にライトが見えて山の頂上が見える。もう少しだ。REFUGE DE LA なんとかなんとかっていう名前の頂上だが、この寒い中係の人がゼッケンをピッてしてくれる。時間は6時間45分が経過していた。780m登るのに1時間20分のかかっている。やはり酸素が薄いのもある気がする。予定の6:57よりは速いけどどんどん貯金は食いつぶされている。ここで実際の順位は333位となっていた。

REFUGE DE LA CROIX DU BONHOMME

頂上からは結構な激下りだ。左右に振られながらどんどん下るコースだけど、吹雪と霧で視界が悪い。ライトもセーブしてるから光量が足りなくて速くはおりれない。丹羽さんが走る時は600lumenのライトをつけますって言ってたのが思い出された。バッテリーの寿命が気になってライトを明るくできない。重さとか関係なしにバッテリーは予備のを持っていくべきだったと真剣に思った。まあなんとか激下りを降りると緩やかな下りに変わり、エイドのライトが見えてきた。

LES CHAPIEUX

エイドに入っていきなり荷物チェック。電話とサバイバルブランケット。何回チェックするねって思ったけど、後から考えると、この後の天候を考えるとこの2つがないと本当にやばいことになる恐れがあった。

Les Chapieuxについたのは7:23予定では7:28。ほぼ予定通り。なんとなくホッとした。

温かいスープをのんでパンを食べる。こっちのパンは美味しい。日本のエイドにあるパンは不味すぎてだいたい食べれない。今から1000m以上登るセーニュ峠だ。激走モンブランでも雪が積もっていた。鏑木さんが明るくなって小刻みに走っていた場所だ。同じ場所に行けるとおもうだけでもなんか嬉しくなる。

標高をあげていくとやはり吹雪になった。まだ元気だから寒いとは思わないけど、レイン2枚重ねとMilleのあみあみを着てきてよかった。小刻みなアップダウンがあってなかなかセーニュ峠にはつかない。結局頂上までとても走れるような斜面じゃなかった。やっぱり鏑木さんや世界のトップは凄い。セーニュ峠には9:28で到着。予定では9:13だから大きく遅くなった。視界も悪いけど、標高が高くなり、早く登れないのが原因だと思う。

COL DE LA SEIGNE

セーニュからの下りは激走モンブランでもあったようにそれほど急ではなかった。あまり記憶はないがだらだらと下り、次のエイドはコンバル湖。晴れてたら凄い綺麗なところだ。

f:id:bungo1103:20170908202936p:plain

googleから

なんとなく湖の横を通っている気がしてエイドに到着した。実際には真っ暗でわからない

LAC COMBAL

小さなエイドに入って今までとガラッと雰囲気が変わってびっくりした。そこにいる選手になんか緊張感が漂っている。ゼッケンもエリートゼッケンばかりになってきた。結構順位が上がっているのかなって嬉しくなる。やっと俺もエリートの仲間入りだなんて鼻が伸びてくる。あー調子乗りだなあ。。。こうなったらどんどん順位をあげたくなる。休憩もそこそこにパンをさっと食べてエイドを出る。セーニュ峠の次のピークが天候の悪化でなくなったため、こここまで9:58。予定では10:13だったから、また少し巻き返した。このエイドで285位になった。

ここからまた500mのど登りARRETE DU MONT-FAVREというピークを通過する。このあたりは申し訳なけどあまり記憶にはない。たいしてしんどくもなく淡々と歩いていた気がする。ピークには247位で通過していた。

ここからCOURMAYEURまで長い下りが1500m始まる。このあたりでおいついた女性がどうやら24位だった。丹羽さんはきっとTOP10なのにまだ24位か。。。全然丹羽さんにおいつかない。予定ではCOURMAYEURくらいで丹羽さんに追いつこうと思っていた。 下りは全然走れる。腹筋も痛くない。おんたけ終わって腹筋も鍛えてきた。かなり降りたと思って小さなエイドが出てきた。もうCOURMAYEUR?と思ったけど、その手前の小さなエイド、COL CHEROUITだった。ここで日本人のかたにあった。しばらく丹羽さんと一緒に走っていたらしい。丹羽さんに近づいている気がする。ここからは本当に激下りだったものすごい下りを思わず飛ばしてしまた(もっとゆっくり行けばよかったけど)どんどん抜いてすごい勢いで降りてきてCOURMAYEURについたときには夜が空けてきた。エイドについたら丹羽さんがいるんじゃないかなあって期待する。11:58でエイドに到着。予定では11:56だから全く予定通り。順位も216位に上ってきた。大きなエイドの中に入っていくと人が少なく母が待っていてくれた。

UTMB ④ COURMAYEUR から CHAMPEX-LAC - 遙かなるUTMB

 

UTMB 2017 ② スタートからLES CONTAMINESまで

UTMB ①スタート前からスタートまで - 遙かなるUTMB

f:id:bungo1103:20170906233156p:plain

いよいよ出発。流石に前の方だからあまり混雑はないけどゆっくりのペースでスタート。200mも行くと走りやすくなる。両側にはこれでもかというほどの人垣でものすごい応援をくれる。気持ちよくなりながらも飛ばさないように気をつける。時計がウルトラトラックモードだから正確な速度がわからない。。。Sunntoつけてるけど現時点ではEpsomの時計のほうが良いかもとかアホな事考えなから走った。街をでて

f:id:bungo1103:20170906232856p:plain

フラットなトレイルに入った。なんとChikaさんが応援してくれている。ChikaさんはMont Blankに登りにきていてたまたま一緒になった。暑くなってきて、Inov8の薄いレインを脱いだところ。このあと僅かなアップダウンを繰り返してあっという間に第一チェックポイント(水エイド)に到着した。予定では53分だったけど、43分で到着。ちょっと速いので少しスピードを落とすつもりにした。

いよいよ始めの登り。これが以外に急登だった。全部歩けばよいのに、ポールを使ってちょっと小走りにしたりする。脈拍は135あたりを目標にしている。いきなり"inov8"ってよばれた。何事かと思ったら途中で全選手のシューズの種類を調べていた。HOKAが多かったかな。。。

f:id:bungo1103:20170908193752p:plain

はじめは写真取る余裕あったのになあ。。。(笑)

急登を登っていくうちに暗くなり、下りはライトを点灯。激下りを無事に降りて次のエイド、Saint-Gervasに到着した。小さな子供までもがいっぱい応援してくれる"アレアレ(allez-allez)"って。エイドには約3時間でつくはずだったけど、2:32で到着。うーん速すぎる、どこが速すぎるのかわからないけど。のぼりがんばりすぎかなあって反省する。エイドではどんなものがあるかしばし観察。スープは意外に美味しい。パンもうまい。ハムも挟んでみた。バナナ食べてビスケットもたべて出発した。ここからはLES CONTAMINESまでだらだらとした登りがある。Takeさんに追いついてしばらく一緒にいたけど、いつのまにか1人になっていた。野田くんにもおいついたけど、野田くんはいつのまにか先に行ってしまった。ペースをあげないように気をつけながらたんたんと走る。もうポールは出しっぱなしになった。面倒でそう簡単にはしまう気にならない。結構な登りを歩いて昇るとLES CONTAMINESに到着した。はじめてのアシスタントが可能なエイド。外で父と出会う。中では母が待っているはず。キョロキョロしながらアシストのテントをみると、すぐに会うことができた。そうめんを事前に茹でてもらったのを食べる。うまい!まだ胃腸も調子良い。念のためガスモチンを飲む。ここから夜間冷えてくるし、2500mを通過するのでアンダーにMilleのあみあみを着ることにした。到着は3:58。予定では4:24。この区間はほぼ予定通りのタイムとなった。これくらいのペースでいけば大丈夫だと思う。順位を聞くと400番くらいだよっと。400番?一瞬聞き違えたのか母が間違ってるのかと思った。前に400人もいるとは。。。国内レースでは絶対にないことだ。母は呑気にカメラで写真を撮っているけど、もう行かなくては。。。じゃあクールマイユールでと約束して出発した。

UTMB ③ LES CONTAMINESからCOURMAYEUR - 遙かなるUTMB

 

 

UTMB 2017 ①スタート前からスタートまで

時差ボケのせいで朝の3時半に眼が覚める。なんとか5時半までうとうとして起き出す。朝食を食べて(ポップコーンとパン)ダラダラ過ごす。

f:id:bungo1103:20170906215000p:plain

昨日に上のようなSMS。その後連絡はなく、CCCは正規コースで行われるようだ。LIVEでCCCのスタートをTAKEさんとショーやんと見る。音楽が流れ盛り上がってスタート。トップはアホほど速い。フェレ峠からの長い下り、トップは平均時速17.6kmくらい。何じゃそれ?意味がわからん

昼はサラダとパスタを手作り。麺が多すぎてうまく味が絡まなかったけど、みんな食べてくれた。しばらくすると2通目のSMSが

なになに?スタートが30分遅れると。ふむふむ、Pyramides (標高2500で凄い岩場)と最後の2400mのピーク(Tete aux Vents)が省略されて、Flegereに登っておりるだけということらしい。体感気温-9度ってだいぶやばいんと違うんか???なんか楽なコースになるのは残念やなあなんて呑気なこと考えていた。

昼飯食べてごろごろするけど、興奮しているのか全然眠れん。睡眠不足ではあるけど、まあ仕方ない。14時には興奮してきて、着替えだす。ウエアをどうするかだいぶ悩む。最終的にモンベルのダウンEX1000は置いていくことにした。その代わり、レインを2枚使用することとした。この選択は良かったんじゃないかと思っている。ダウンはリタイヤするときには良いかもしれないけど、濡れるとつかえないんじゃないかな。

今回はレース1週間前に突然両親が見に来ると言い出した。こんな機会はもうないし、じゃあアシストをお願いしようということになり、夕方の4時半に待ち合わせ。デポバッグを指定場所に運び、いよいよスタート地点に向かう。野田くんにも出会った。

f:id:bungo1103:20170906220514p:plain

まだ1時間半もあるのに、スタート付近は選手でごった返している。なんとかスタートから40mくらいの位置を確保。両親とはここでお別れ、一足先にContaminesの行っているとのこと。

ここでいきなり荷物チェック。3桁以内の番号はランダムにチェックしていると。全部の必携をチェックされて、ゼッケンの横にシールを貼られた。

f:id:bungo1103:20170906224131p:plain

チェックも終わり、エリートたちがやってくるたびに大盛り上がり。

f:id:bungo1103:20170906220306p:plain

Takeさん、しょーやん、そしてわたし。そして何度も聞いていたConqest of paradiseの音楽が流れ

www.youtube.com

f:id:bungo1103:20170906220610p:plain

興奮が最高潮に達した時にスタート。隣でTakeさんが叫んでいる。

UTMB ② スタートからLES CONTAMINESまで - 遙かなるUTMBに続く

 

 

 

UTMB2017 受付

KMLアムステルダムで乗り継ぎジュネーブに。途中でメッシのそっくりさんにあったけど写真は撮れなかった。ジュネーブではMountain Drop-offというトランスポートの会社でシャモニにつきました。もう夜の9時半、気温は20度程度、天気は曇り。

 天気予報では明日から雨、雷雨、レース中も雨の予報。ちょうどTDSのゴールでものすごい盛り上がり。

f:id:bungo1103:20170901035433p:plain

しばらくして、TAKEさんと一緒にアパートに行きました。泊まったのはApartment Majestic Iというゴールからすぐ近くの好立地で、年末に予約してました。

その日はさっとシャワーを浴びて、ベッドイン。

翌朝は時差ボケで5時半には起きてました。

朝から有名なL'Aiguille du Midiに行くために駅に走っていきました。っていってもアパートから300mくらい。晴れてたらこんな感じ

f:id:bungo1103:20170901040003p:plain

f:id:bungo1103:20170901035730p:plain

でも今日は、雨と強風でロープウエイが運休

というわけで、Takeさんとスタートからしばらくを試走してきました。

f:id:bungo1103:20170901040237p:plain

水量が増えた川。レース大丈夫だろうか。。。

f:id:bungo1103:20170901040344p:plain

元気をだして、あの人に送るひゃっほい。

7kmほど走り、受付に行きました。

f:id:bungo1103:20170901040519p:plain

お、名前があった!

受付で4種類、必携品のチェックがランダムにある

僕は、レイン、ライト2個と予備電池、携帯電話(ローミングまで確認)、そしてニット帽。

f:id:bungo1103:20170901040628p:plain

腕に赤いリボンをつけられて、バックパックにタグをつけられてあっというまに受付は終わりました。

アパートでみんなが集まって

f:id:bungo1103:20170901040850p:plain

と、ぐだぐだしてたら、UTMBからSMSが

気温が下がりすぎているのでレースのコース変更があるかCCCはPM1時に、UTMBは明日の朝7時までに決定と。

最低気温の予測が6度とかだから、山の上は0度くらいのようで、ちょっとビビってます。幸いにもOCCはそのままで行くみたい。UTMBもそのままで行って欲しい!!

夕食の買い物に行った時に、なんと、なんと世界のジェフ・ブラウニングとばったり(UTMF3位、HURT100優勝、Hard Rock + Western State複合記録保持者)。残念ながらキリアンにはあえず。

f:id:bungo1103:20170901042927p:plain

夕方には世界の丹羽さんと記念撮影

f:id:bungo1103:20170901041230p:plain

明日、天気が回復することを祈って

おやすみなさい!

と思ってたらTakeさんがすでに爆睡中

f:id:bungo1103:20170901043814p:plain

 

 

ウルトラのペース

フルマラソンの世界記録はほぼイーブンペース、場合によってはネガティッブスプリットです。でもウルトラ、それも100kmを超えるようなウルトラのペースはどのように走るのが速いのかはよくわかっていません。

 

日本を代表するウルトラマラソンの第一人者 原良和選手の24時間走のデータがありました

f:id:bungo1103:20170828132341p:plain

若干の落ち込みはあるものの24時間だいたいイーブンペースです

また今年、大江戸小江戸204kmで優勝した高橋さんのペースは

前半90km 8:56  ペース 5分57秒

後半114km 11:51 ペース6分14秒

なんとほぼイーブン

データ的にはロードのウルトラはイーブンペースが成績がよいのではという仮説が建てられそうです。

 

ではトレイルではどうでしょうか

UTMB2016で優勝したPommeret Ludovic選手

おおまかに前半 83km 後半 88kmとわけてみます

累積も前半5333 後半4553mとほぼ同じ程度 累積を考えるとほぼ中間地点といったあたりです。

前半 10:57

後半 11:03

なんとぼぼイーブン

ちなみに16位の小原選手では

前半 11:16 後半 13:23 でした

 

2011年キリアン選手

前半9:30 後半10:00 ほぼイーブン

2013年優勝のXavier選手

前半9:32 後半10:02 やはりほぼイーブン

2009年3位の鏑木選手

前半 11:11 後半11:37 やはりイーブン

この時の鏑木選手の心拍数がpolarのホームページに載っていました

https://www.polar.com/ja/about_polar/news/110223_Kaburagi

f:id:bungo1103:20170828135550p:plain

結構前半飛ばしているけど、本格的な山岳に入ってからは一定のペースできています。

結局トレイルもイーブンペースが速そうです

 

ちなみに私の時間配分予定

前半13:10

後半13:05

こんなうまくいかないと思うけど、26時間くらいで走るつもりならこのペース配分で正しいきがします。

ペース配分の詳細は

UTMBタイムチャート - 遙かなるUTMB

を参考にしてください。明後日出発です。

では!

 

 

ポールの有効性

f:id:bungo1103:20170809085530p:plain

トレッキングポールといえば登山では、ほぼ?、かなり?の必需品だと思います。アルプスとか行きたいけど1回しか行ったことがないので、みんなが持っているのか知りません。でもトレイルレースでは使用禁止のレースが殆どで、使えるのはOSJ ONTAKEとか上州武尊とか一部のレースだけです。

で、UTMBではポールが使えるわけです。

でも優勝候補のキリアンは使ってません。普段使ってないのに使ったほうが良いのか使わないほうが良いのか迷うところです。

だいたい弱い腕の力でどれくらい役に立つのかわからないし。。。

というわけで、机の上に体重計を置いて、ポールに見立てた、塩ビパイプを山を登る時にかけるくらいの力で押してみました

f:id:bungo1103:20170826223736p:plain

片手で約3-6kgくらいになります。力をいれないと2kgくらい。軽く両手で地面を押せば、6-10kgくらいは体重が軽くなったのと同じ効果がありそうです。これはだいぶ大きい。体重が58kgなら50kgくらいに減量したのと同じような効果があるということですね。段差が大きかったり、斜度が大きい時は特に有効な気がします。

またポールの良いところは、下りで完全に休めるっていうところですね。まるでロードバイクみたい。トレイルでは、脚は登りも下りも両方やすめないですもんね。

普段から使って上半身を鍛えておけばさらに役立つツールかもしれません。

デメリットはその重量と収納のしにくさでしょうか。。。

 

なにはともあれ、UTMBはポールを使って頑張ってきます!!!

 

出雲北山縦走

前回、途中で時間切れとなった、出雲北山縦走(中国自然歩道)

中国自然歩道 出雲大社 - 遙かなるUTMB

 

週末島根にいったついでに再挑戦。

気温は39度 島根史上最高気温

東京からの飛行機が遅れて、さらに迎えにきてくれる予定のKanちゃんが遅れて、スタートは17時に。先月より日が短いはず。

異常な熱さの中、Kanちゃんと旅伏山目指して登ります。ペットボトルの水500mlとライトと200円を持参。山の中はちょっと涼しい。それでもサウナみたいな暑さでふらふらのKanちゃんは頂上でお別れ。

f:id:bungo1103:20170808183035p:plain

ペットボトルを飲み干し、ゴミはKanちゃんに託し、出雲大社の東の弥山に向かってスピードをあげる。

f:id:bungo1103:20170808183431p:plain

鼻高山まではあっという間についた。ここで18時。気持ちよく下ってたら痛恨のコースミス。登り返して細かいアップダウンを繰り返す。天ヶ峰、大黒山、鈴谷峠を超えて極楽山。鼻高山からはあまり人が入らないようで、狭いシングルトラックが続く。蜘蛛の巣だらけでストレスがたまる。この山域はサーフェスが硬いのに砂状で滑りやすい。斜度が急になると怖くて走れない。すり減ったシューズではなかなか厳しかった。鼻突峠を超えて、最後の急登。突然視界がひらける。

f:id:bungo1103:20170808184153p:plain

夕焼けに広がる海岸線。弥山の祠でお祈りをして、あとは下るだけ。急激に日がおちて真っ暗になった。ヘッドライトを最大にして下る。かなりの急降下。1kmで280mあまり。滑るのでゆっくり。暗闇のなかで街におり、コンビニに。脱水でふらふら。

14kmを2時間半もかかった。累積は1250mあまり。

200円で買えるものを悩んだ挙句、500mlのリンゴジュースにした。Kanちゃんに電話して迎えにきてもらった。

f:id:bungo1103:20170808184735p:plain

低山なのに細かいupdownが続く走りごたえのあるコース。

ゴールした頃には気温もさがり30度になった。

出雲駅前のらんぷの湯に行ってきた。茶色の温泉。島根では珍しい濁り温泉。

f:id:bungo1103:20170808185225p:plain

るるぶ.comより

Kanちゃんありがとうございました。

 

 

山科一周(山一)からの勝手にUTMC

ONTAKE100完走したCHIKAさんや蓮田さんらと昨年挑戦した勝手にUTMC

Ultra Trail Mount CHOP

京都にはMount CHOPという歴史ある草大会があります

KyotoMountChop – 京都の山を駆け抜ける

コースは毎年変わりますが、どこ通るねっていうようなマイナールートが目白押し。

それをつなげたUltra trailを勝手に作成して走ってしまおうという企画を昨年の夏に行いました。

f:id:bungo1103:20170803224426p:plain

累積はおよそ4000m 距離95kmほど

醍醐スタート 音羽山から大文字、比叡山延暦寺から坂本、そして比叡山を登り返し大原に、金毘羅さんからシャクナゲ尾根、ナッチョから百井、花背峠までいき、飯盛山まで足を運び帰ってくるという超ドMコース

昼の2時過ぎに出発した昨年は約42kmの大原で全員力尽き完走できなかったこの企画。今年も挑戦してきました

今年はさらにパワーアップ。昨年のコースとは別に、出町柳から醍醐まで走るロングコース120kmを新設。

醍醐スタート組と出町スタート組が同時に7時に出発し、出町組が大原までに追いつけるかというレースもかねています

ちなみに大原まで 少なめコースで42km 多い目コースで67kmです。

f:id:bungo1103:20170803225155p:plain多い目コースは左から室谷くん、餃子さん、Yukiさん、ぎらぎらぎんさん、おんたけ100完走した薄井くん、そして私。

ぎんさんはSTRAVAでしりあい、今回初対面。あったこともないのに来ていただきありがとうございました。

写真は、大文字を超え、将軍塚、まだまだ元気

一方少なめコース組はこんな感じ

左から田代さん、ちかさん、上にいって平山さん、山脇さん、右にいき中井さん、そいて池田さん

f:id:bungo1103:20170803225728p:plain

 

長め組は、京都一周トレイルを逆走し、清水山に。このあたりでYukiさんがアップアップ、そして室谷くんいきなり捻挫。早々に二人離脱。

4人となり、稲荷山に到着。暑い、暑すぎる。わかっちゃいるけど。

f:id:bungo1103:20170803230357p:plain

稲荷山をこえ、名神を超えて、大岩山に

f:id:bungo1103:20170803230043p:plain

水場をみつけては水浴び、こんなんで追いつけるのか?

そして4時間20分もかかり醍醐駅に到着。

4時間20分差って!!!!

追いかけなくてはならないのに、醍醐寺からののぼり、もう走ることはできません。しばらくすると、少なめ組は大文字に到着との報告が、結構速い。

音羽山を超えて、びわ湖を眺め、やっとのことで大文字に

途中ぎんさんがはちに刺されるアクシデントも

大文字にて、3時間30分ほどの遅れ、1時間しかつめられず

f:id:bungo1103:20170803230509p:plain

大文字の手前から薄井くん左膝の痛みが出現

そして大文字から降りた時、薄井くん離脱、さらにぎんさん、いきなり離脱宣言。

とうとう餃子さんと2人に。

ここからは比叡山。比叡アルプスからロテルド比叡。二人ともだいぶ疲れぎみ。

疲れすぎて最後の写真

f:id:bungo1103:20170803230810p:plain

この時点で2.5時間差、少しずつつめていきます。

ここから無動寺にいき、坂本にむけておりるも、紀貫之のお墓まで登り返し、そしてそこから日吉大社への急登を下る。

すごい下りの斜面を飛ばしていると、右足を出した時になにかにひっかかって前にでない、「やばい、岩だらけの斜面が目に入る、頭をうてば死ぬかも、、、」とっさに横回転、あたまに衝撃が来ないことだけをいのりながら3回転、なんとか止まりました。奇跡的にほとんど怪我はなし。しかし、相当な転倒に精神的ショックが大きく、全然走れなくなりました。

なんとか日吉大社に到着したとき、少し組は延暦寺横川に到着しているとの情報が、これは追いつかない。。。

補給をして、しばらくロードを北に。このあたりは道がよくわからない。

横川へののぼり、暗くなりライトを装着。しばしば道に迷う。GPSたよりになんとか横川到着。このあたりで餃子さん、膝痛でほとんど走れなくなる。

餃子さん、大原で離脱宣言、私も14時間暑い中を走り続け、あと12時間も山のなかをさまよう自信がなくなり、離脱かどうするか心の葛藤がつづきます。

横川から仰木峠まで谷超え、いやらしいほど段差の大きな階段。

ひたすら歩き、相当遅れて大原到着、結局遅い組から1.5-2時間あまり遅く到着しました。もはやこれ以上つづける精神力と体力は残っておらず、長い組は2人とも離脱宣言。

今年の挑戦は途中離脱で終わりました。

少なめ組もこのあとモチベーションがさがり、随分ショートカットして終了したとのこと。私は夜に家のベッドで寝れることをひたする幸せに思いながらゆっくり熟睡し、朝に少なめ組と王将で合流したのでした。

次回はコースを逆向けに、そして時間帯を考えてリベンジ予定です。

f:id:bungo1103:20170803231851p:plain

出町から大原 67km 累積4080m

f:id:bungo1103:20170803232033p:plain

 

UTMB 装備

UTMBまで約1ヶ月

そろそろ装備の準備をしなくてはいけない

少しずつ決定したものからここに書いていきます

*は必携品

 

シューズ

Inov8 TRAILTALON275

Inov8 TRAILROC270

両方持っていって少し走ってみて決めようと思います。

特徴は(私見です)

重心 TRAILTALON 高い TRAILROC 低い   ROC優勢

重量 TRAILTALON 5g重い TRAILROC 5g軽い  ほぼ同じ

前後差 TRAILTALON 8mm TRAILROC 4mm   好み次第

突き上げ TRAILTALON ほぼ無し TRAILROC 少し有り  TALON優勢

GRIP TRAILTALON 高い TRAILROC 高い   TALONわずかに優勢か?

f:id:bungo1103:20170801222141p:plain

f:id:bungo1103:20170801222205p:plain

 

Underwear 早い話パンツ

f:id:bungo1103:20170801222754p:plain

これは包帯パンツに決定。股擦れしない(ONTAKEでも証明ずみ)

 

ショーツ

モンベル U.L. ウインドショーツ 62g   特徴は軽量、汗でぬれても重くならない、ポケットが前2つのみ。ポケットの中に小さなインナーポケットが2個あり、ジェルくらいなら入る

 

パタゴニア メンズストライダープロショーツ 110g 特徴はやや重い。汗にぬれるともう少し重くなる。収納には便利。インナー付き、使うならインナーは取り去るかも。。。重いので今回は却下

f:id:bungo1103:20170801223214p:plain

 

ソックス

finetrack スキンメッシュソックス24g + CEP ultralight 47g

f:id:bungo1103:20170801224123p:plain

f:id:bungo1103:20170801224105p:plain

シャツ

finetrack スキンメッシュ (暑くない時使用)

f:id:bungo1103:20170801224438p:plain

シャツはinov8

 

ポール  Mountain King TRAIL BRAZE 126g x 2

f:id:bungo1103:20170809085530p:plain

エストバッグ naked 68g

Naked running bandの後ろにレイン上を携帯できる。さらにポールを簡単にとりつけられるバンジーコードを取り付けた。

68g+レイン210g+ポール252g = 530gもあるが、それほど重さは感じない

f:id:bungo1103:20170808225832j:plain

ザック salomon s-lab 5l 130g

バンダナ*

ニットキャップ*

防水手袋*

知ってました?SHOWAのテムレス。30gで500円

TJAR御用達、TAKEさんに教えていただきました

コストパフィーマンスは最高、見かけとつけ心地はまあ値段どおりか

透湿性あり

f:id:bungo1103:20170803211400p:plain

レイン上*

トレントフライヤージャケット (モンベル)210g (寒い時)

inov8 / AT/C ULTRASHELL HZ U 125g (暑い時)

レイン下*

バーサライトパンツ 90g

ベースレイヤー(110g以上)とウインドプルーフジャケット*

モンベル プラズマ1000ダウンジャケット130g

モンベル EXライトウインドジャケット 45g

タイツ*

SKINS RY400リカバリー 120g

携帯電話*

iPhone6 129g

携帯用コップ*

sea to summit 45g

f:id:bungo1103:20170803212627p:plain

ライト2個+予備電池*

Petzl nao 195g + 予備電池(アルカリ2本)24g

Petzl e-light 27g + 予備電池 3g

サバイバルブランケット (140 x 200cm)* 56g

ホイッスル (ザック付属)* 

テーピングテープ (100 cm x 6 cm)*

カメラ Yocam 55g

f:id:bungo1103:20170810213813p:plain

YoCam: The World's Most Versatile Waterproof Life Camera

軽いし、防水(水の中でもOK)

画質は良くはないが、記録には十分

塩カプセル 1個1g

f:id:bungo1103:20170814204209p:plain

塩をそのまま摂取すると、胃内の浸透圧が高くなり胃からの排出速度が低下しそうなので、腸で溶けると謳っているカプセルで塩分摂取。どれくらい摂取すべきかは難しいところできちっとしたことはわかっていない。が、汗を1lかくと塩分は2-5g程度失われる。

 

 

結局 

腰で持つもの

Naked running band 68g

レイン125g

ポール252g

ライトnao195g

= 640g

 

 

背中に背負うもの

Salomon S-lab5 130g

ライト予備など54g

skinsタイツ120g

バーサライト90g

手袋30g

カメラ55g

カップ45g

ベースレイヤーx2 175g

ニットキャップ80g?

サバイバルブランケット56g

iPhone129g

=964g

水と食料無しで合計約1600g

ポールを手に持てば約1350g

 

 

 

 

OSJ ONTAKE (おんたけ) 100マイル 2017 その③

今回のレースは思ったように最後まで頑張れなかったから、分析の記事をあまり書きたくない。。。けどこういう時ほど、なんでうまく行かなかったのか考えないと行けないのかも。。

OSJ ONTAKE (おんたけ) 100マイル 2017 その① - 遙かなるUTMB

OSJ ONTAKE (おんたけ) 100マイル 2017 その② - 遙かなるUTMB

とりあえず,ペース配分から

f:id:bungo1103:20170721004142p:plain

10kmごとのデーター

心拍数をみてもひどいもんです。80kmからだだ下がり。130kmからは心拍計を外したので値は意味がないですが。実際に10kmずつかかった時間がduration(分)

登りと下りがあって、おんたけでは下りが走れるので、登りは100m登ると900m追加。下りは100m下がると200m引き算、という風にして平地換算したのがflat distance。まああっているのかどうか難しいですか。そしてflat distanceに対する1kmあたりのペースが赤字の値。

最初の10kmは4分40秒くらいのペース、だんだん落ちて、5分台に入り、80kmからは完全に6分をオーバーしている。そして120kmからは7分オーバー。やはりおちかたがひどすぎるのでは思う。試しに、この計算で全部km6分で走ると30分ほど速くなる計算となる。平地換算すると182km程度の長さになったからさすがにkm6では走れると思う。

でも最初の入りは割と速いけど、そこからはそれほど無理していない感じのタイムでもある。

ではどうして後半これだけ遅くなたのか。表をよく見ると、Descentが大きい(下りが多い)区間でタイムが悪くなっているのがわかる。実際、下りは腹痛で走れなかった。走っている時は、胃腸の具合が悪いのかと思っていたけど、終わって、よくよく身体を触ると腹筋(腹直筋、腹斜筋)にきつい痛みがある。下りで内臓の動きを抑えるためにか、自然に腹筋が使われるけど、それが筋肉の痛みでできなくなっていた可能性が高い。初心者がマラソンで大腿の前面がいたくなって走れなくなるのと同じなんだろう。

たしかに、体幹トレーニングは全くしてなかった。UTMBまでがんばってやろうと思う。

Strava flybyから 黒線が私、他の色がいろんな人

すごい前半飛ばして100kmのドロップバックから落ちた方、色々だが、120kmくらいから青の人に急激に差をつめらえている。一時は1時間以上の差が22分程に。また黄緑の人とも最終の差は変化がない。後半あげてくるスタイルの自分としてはかなりつらいレース展開だった。

f:id:bungo1103:20170721010122p:plain

補給について

食事は100kmまでにクッキー10個食べたおよそ750kcal

自作クラスタデキストリン飲料 220kcal x 7 1500kcal

エイドのばなな 3本くらいか 200kcal

100km以降

ジェル アミノバイタル 200kcal

雑多たジェル4本 480kcal

素面 50kcal

合計で 3180kcal

ちょっと足らない気もする 消費カロリーはおよそ10000kcal程度

よっぽど脂肪を燃やしてももう少し摂取したほうがよいような気もする

 

飲水について

ソフトフラスクは500 x 9 = 4500ml

天然エイドやエイドでコップから飲んだ料が150ml x 20くらいか 3000ml

合計7500ml

ただ発汗が多い気がしたから1時間に800ml発汗したと仮定すると

800 x 19 = 15200ml 失った塩分量は少なくとも45g

摂取した塩分は10g

途中ワイン色尿になった時点でかなりしっかり飲水して少し休むべきだったのかもしれない。このあたりの計算は汗の量がはっきりわからないのでなんとも言えないが。。。

 

最後に

ちょっと舐めていたONTAKE 100マイル。これでこんだけきつかったらUTMBどうなるんだろうって考えてしまう。本当にペースや補給を気をつけてっていう総合力が試されるレースだと思う。。。だからちょっとくらい脚が遅くても楽しめるんだけどね!