遙かなるUTMB

トレランにはまってUTMBまで行ってしまった外科医の日々のトレーニングや備忘録

比叡山インターナショナル (2017) 50マイル その③

レースの詳細はこちら

比叡山インターナショナル (2017) 50マイル その① - 遙かなるUTMB

比叡山インターナショナル (2017) 50マイル その② - 遙かなるUTMB

 

今回はレースの反省と見直し

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まあ良く走ったもんです。

まず今回、うまく行かなかったと感じた補給について

補給はそんなにいらないよ

トレイルランニングレースの補給 - 遙かなるUTMB

って書いておきながら。。。。

今回は80km累積5200mと考えると、5000kcalくらいは消費します

3000kcalくらいは食べてみようかと考えました(いつもより多いです)

で、実際に食べたものが次のようなもの

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小さくて申し訳ありませんが、標高図の上に書いているのが水に溶かして摂取したもの、下が食べ物です。

チャレンジャー270kcal x 3

CCDドリンク 170kcal  x 2

ウイダーinゼリー 180kcal x 3

power gel shots 211kcal x 2 + 2つぶ

power gel ウエハース 167kcal x 2

バナナ3本 250kcal

ぶどう2つぶ 10kcal?

honey action 68kcal x 1

合計 2834kcal

ただし50kmまでに2324kcal 

50kmだったら3500kcalとしてもちょっと食べ過ぎかも

実際、胃の膨満感がずっと続き、気持ち悪い感じが続きました。食べ過ぎなのか、摂取したものの浸透圧が高くて胃に残っていたのか、なんともいえませんが、2周目の滝寺でもう食べるのやめようと決めてからだんだん調子が良くなり走れるようになりました。補給本当に難しいですね。

ちょっと前までは喉が渇いたときにはもう遅い!ってみんな言ってましたよね。

最近の研究では、喉が渇いたときに水分をとるので十分というのも出てきています。

食事もお腹が空いたら食べるってのでも良いのかもしれません。そんなにお腹が空いていないのに食べても私はパフォーマンスが上がりませんでした。

 

ペースについて

今回は奥三河のレース展開から学んだことをもとに、随分ゆっくり行ったつもりでした。

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心拍は最初のほうがエラーですが、今回は140を超えないように考え、8時間以降少しおちているものの、概ね終盤まで心拍を保つことができている気がします。

実際スタート直後の大比叡ではおよそ60位くらいで入りました。下りは自分が気持ちのよい速度で走りました。この時、できるだけ衝撃を吸収せずに膝や足首を曲げないように心がけました(着地は前足部からです)。これは関節を動かさないでことで、筋肉の余計な運動をせず、腱で衝撃を吸収させるためです(僕が勝手に考えているだけでエビデンスはありません)。衝撃は大きくなりますが、筋肉の疲れは減るのではと考えています。特に下りは伸張性収縮で衝撃を吸収するため、速筋が優先的に使われます。しっかりと吸収すると、速筋がよく使われるため、グリコーゲンの消費が大きく、また長時間もたない可能性があると思っています。また雨でスリッピーだったので、着地でわざと前方に滑るようにして、衝撃をゆるくすることも心がけました。

 登りは完全に歩き。ゆるい登りは走りますが、心拍が140になったらすぐに歩きました。50-80kmまではやはりだいぶ疲れていて、がんばったもののどれくらいペースが落ちたのかな?と気になってましたが、あとで調べると

せりあい地蔵エイドからゴールまで

1周目 3:07

2周目 3:09とほぼイーブンペースでした。

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ペース的には今回のレース運びはうまく行ったのではないかと思っています。

今回の比叡山50マイルはコースが厳しいためか、前半から飛び出す選手はほとんどおらず、完走した20人の殆どは同じようなペース配分だったことが印象的でした。その中でもトップの土井さんは飛び抜けていますが。。。

3回のレースレポートにお付き合いいただきありがとうございました。