UTMB 2017 あとがき
UTMBが終わって1ヶ月半がたとうとしています。流石にもう随分過去の出来事になってしまって日常が戻ってきています。
完走はできたけど、結果はついてこなかった。
結果にはやっぱり満足しています。精一杯頑張ったと思います。でもなんでこんなに走れなかったのかは、よく考えておきたいです。まあ考えてもわかりませんけど。
いくつかあげると
1. 長い飛行機での移動と時差による疲れ
2. 急な気候の違い
3. 寒かったこと
4. 高度の影響
このあたりでしょうか。。。
1.はもう仕方ないです。もうちょっと休みがとれたらって思いますけど、社会人である以上これは難しいところです。2日前に入るのが限界でした。時差ボケも難しいですね。やっぱりよく寝れてなかったです。レースの前の日に軽く走りに行った時に、なんでこんなに脚が重いんだろうと思いました。ピーキングはもはやわかりません。直近2週間はこれまで以上に走らないように心がけてたので疲れはなかったと思っています。
2. これもどうしようもないですね
3. これは辛かったです。昔から寒いときのレースは苦手で暑いほうが得意です。どうも寒い時に熱産生があまりうまくできない気がします。
4. 平均高度(1623m)、最高高度(2541m)ともに結構高かったですね。わかっていたけど、高地順応できれば結果は変わると思います。低地と同じペースで考えたらだめでしたね。
結局どれも仕方ないことしか思いつきませんでした。
装備
シューズ inov8 Trailtalon275 良かったです
Naked running belt 長時間腹部が締めつけられるのは良くなかったかも
Salomon ザック S-lab 5l 走っているときの揺れは結構あります。容量が小さいので、ウエストバックなしでは無理かも
テムレス 最高でした。来れなかったら結構辛かったかも。軽くて薄いのに保温性も抜群でした
レース振り返り
上りと下りのスピードです。単位はm/min
12だったら1時間に720m上昇の速度ってことです。
90kmのフェレ峠でやっぱりガクって落ちました。特筆すべきは登りはすごい落ちても8m/minくらいまでってこと。前半が速くても12だから2/3くらいにしかなってません。これは意外だった。800mの高度差を登る時に、前半の速さなら66分のところが100分てこと。24分しかかわらない。それに比べて下りは前半は25mくらいで降りていたのが、後半は10くらい。これで800m降りると考えると、前半なら32分が、後半なら80分。その差48分、これは大きい。ロングレースは登りよりも下りが重要なんじゃないだろうか。下りが走れなくなると大きくタイムが落ちる。これはおんたけ100でも実証されたことだけど。。。
下りが走れるかどうか、、、結局長く走り込むしか今のところ解決策は見えてこない。。。レースでは下りを如何に飛ばさないかが重要かもしれない。飛ばせば飛ばすほど、ブレーキが大きくなり、筋肉の破壊が進んでしまう。実際、クールマイユールに降りるところで楽しくてめちゃくちゃ飛ばしてしまった。下りの速さも-29mと最高になっている。これが結構足にきたのかもしれない。。。
心拍数
グラフを見ると7時間くらいから少し落ち始めている。これはレースの興奮が冷めて落ち着いてレースを進めていた感じの時。そして16時間くらいから急なさがり。これは急にあしに来た時。全体を振り返れば、前半やっぱり飛ばしすぎたんだろうなっていう結論にしかならない。22-24時間は寝ていた(横になっていた)そこから急に元気になるも長くは続かなかった。27時間からは心拍計をつけているのが嫌になり外してしまった。僕の場合、長くなってもせめて100を保てれば良さそうな感じだ。今後の課題としよう。
身体へのダメージ
まあふとしたことから続けて採血する機会がありました。
これです
UTMB約10日後でALT(GPT)が跳ね上がってます。ASTは下がっているので、おそらく肝障害と思われます。長距離のレースでは肝障害が起こることが報告されているので、今回はだいぶ過酷だったんだなあと。。。。レース直後は4桁行ってるかもしれませんね。普通なら急性肝炎で入院ですね。
これも1週間さらにたった9/27にはまずまずの値にまで下がってきています。
で75kmの蒜山を走ったところ、今回は直後(3日後)にAST(GOT)有意な肝酵素の上昇がありました。おそらく、ALTも上がっているけれど、多くは筋肉由来のものだと思います。その後五箇山35kmを走りましたが、10/16の検査では正常値でした。35kmくらいなら大丈夫だけど100マイルは相当身体に悪い!!!!
何回も出たら慣れてくるのかどうかはわかりませんが、まあ長距離レースは徹夜だし、免疫系はだだ下がりだし、健康には相当悪そうですね。
振り返りはこれくらいにしようと思います。おつきあいありがとうございました。
UTMB 2017 ①スタート前からスタートまで - 遙かなるUTMB
UTMB 2017 ② スタートからLES CONTAMINESまで - 遙かなるUTMB
UTMB 2017 ③ LES CONTAMINESからCOURMAYEUR - 遙かなるUTMB
UTMB 2017 ④ COURMAYEUR から CHAMPEX-LAC - 遙かなるUTMB
UTMB 2017 ⑤ CHAMPEX-LAC から ゴール - 遙かなるUTMB