トレイルレースのシミュレーション
海外のレース
例えば、UTMB、トルデジアン、レシャップベル、etc...
試走もできないけど、どれくらいで走れるかシミュレーションしておきたいですよね
コースによっては、ポイントごとの距離、登り、下りなど載せてくれているところもあり、それを元に、どれくらいで走れるか予想することもできます
でも、ほとんどのレースは、地図と標高図くらいで、なかなか正確な情報が無いのが実情です。
そこで、今回は、STRAVAを利用したデータ解析の方法を載せておきます
STRAVAが良いのは、探せば、色んな大会のデータがどこかにあるってことです。プレミアム会員になれば、データのGPXファイルをダウンロードできます。
たとえば、この画像はSTRAVAですが、右上のGPXってボタンをおすと、GPXがダウンロードされます。
別にGPXが手に入ればどこから手に入れてもよいですよ
GPXとは、詳しくはしりませんが、緯度、経度、標高などのデータの羅列です。
で、このデータをexcelで解析しましたので、excelまたはテキストデータに変換しましょう。ネットで探せば、こんなサイトがあります
サクッと変換して、Excelで立ち上げてみましょう
こんなデータが入ってます。これが、スタート地点からのルートの羅列で、緯度(latitude)、経度(lngitude)、標高(altitude)のデータがでてきます。
まず、それぞれのポイント間の距離を計算しましょう
自分で考えるのは面倒くさいので、ネットで探してきました
これをExcelに入れると
G列の距離(distance)は上の図のような式になります。
これをザーッとたてにコピペすると、各点間の距離がわかります
同様に、各点間の登りと下り、累積の登りと下りをだしておきます(これは単なるaltitudeの足し算か引き算)一応関数だしておきます
ここで累積の距離Cum. distanceをみてもらうとこの下の表だけでまだ0.84kmしか進んでいないことがわかります。こんな細かいデータはいらないので、全部のデータをこのあたりでコピーして、値だけ、別のSheetにペーストし、1kmごとのデータだけ残していきます(残念ながら手作業でやりました。1kmごとに近い距離以外のデータを消すようなプログラムをつくれば良いのですが...
するとこんな表ができます
距離はだいたい1kmごと。その間の上りと下りがascent とdescent(合計はcum ascent とcum descent)で、今回descent scoreってのを作ってみました。これは下りが1kmにつき100m以内なら1, 100-150mなら0, 150m以上なら-1としています。
これは、100m以内の下りなら、ちょっと速くはしれて、100-150mなら平地と同じ、そして、150m以上なら遅くなるという設定にしました
登りは100m登ると10倍の1km追加で走ると考え計算してみましょう(登り係数(ascent coefficient = 10)
Paceは平地のペースで、6ならkm6分ということです
これで、例えば1列目、1000m走る間に、31.4m登り、14m下る場合は登り下りを換算した距離は
1000+登り係数10*31.4 - 下り係数3*14*decent scoreとなり1272mとなります
これを6分ペースで走ると7.632分かかると計算されます
ペースは全部km6にしましたが、後半に少しずつ遅くしても良いし、自由に変えられます
これはとあるニュージーランドの100マイルレースですが
excelなので、距離とaltitudeで折れ線グラフをかけばこんなふうになり、予想ゴールタイムは1500分、およそ、25時間となりました。昨年の女子1位と同じくらいなので、なかなか正確かなと思います。
走る前のお楽しみに皆様もぜひどうぞ