遙かなるUTMB

トレランにはまってUTMBまで行ってしまった外科医の日々のトレーニングや備忘録

隠岐の島ウルトラマラソン 50km

本当は100kmに出たかったレース。ネット接続がちょっと遅くなっただけでもう100kmは終了。。。というわけで50km

でも50kmは50kmでしんどかった

 

www.town.okinoshima.shimane.jp

隠岐の島は島根の北にある島で、島根から見える!むかし後鳥羽上皇が流刑にされた島。手漕ぎの舟でいくのは厳しすぎるくらい遠い島です。

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右の大きい丸い島が島後といって、人口10000人以上の島。ここがレースの場所です。

このレースの問題点は何と言っても行き帰りと宿泊です。これはJTBからツアー形式になっていて、行きの高速船、宿泊、帰りの臨時フェリーと手配してくれます。

行きの高速船は最終が16:20集合 京都を昼前に出て、新幹線で岡山、岡山から伯備線で米子、米子から松江のかんちゃんに迎えてにきてもらって七類港まで車で約50分です。なかなか遠い。

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高速船はものすごく速くおよそ1時間で隠岐につきました。

海の上を浮いているのでものすごく快適です。ちなみに帰りのフェリーは7時20分集合で七類に到着が11時過ぎという、ゆったり工程です

隠岐につくと、会場と宿をむすぶ巡回バスが走り回っていてすごく便利。まず会場で受けつけをすると、すでに前夜祭が始まっていました。楽しみにしていた食事はすっかりなくなっており、隠岐そばだけいただくことができました。そして民宿羽衣荘に。

名前はちょっと心配になる感じでしたが、すごく綺麗な民宿で食事も美味しく最高でした。写真は羽衣荘から

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50kmのスタートは朝11:30なので、ゆっくりワールドカップサッカーをみてゆっくり起きる。外に出たら、町内放送みたいなのが流れていて、100km先頭の大河原さんが48kmと通過しましたって聞こえてきた。天気は快晴。暑くなりそう。

10時半頃に民宿までバスが迎えにきてくれます。一度、ゴール地点に向かってスタートまで。よく見ると羽衣荘あたりが80km地点。ここから意外とアップダウンがあるなあってバスに乗りながら思ってました。バスには島根医大の学生さんもたくさん出場するみたいで、「どれくらいのペースではいるん?」「4:30くらいにするわ」なんて聞こえてきて。。。そんな速いんか?ってつっこみたくなりました(笑)

スタート地点は100kmの50km地点です。

 

レース

先頭はもちろん川内選手。11:30スタート。鬼のように走っていかれました。ものの3分で視界から消えました。去年のタイムをみると、先頭は3時間20分とか。これはちょっとだいぶ速い。そして3位がだいたい3:45くらい。これは平均ペースで行くと4分30秒になります。4:30ていうと大したことないなあってなるんだけど、updownが結構あって、おまけに暑くて、おまけに50kmということで、一応最初の10kmは45分くらいで行こうと決めてスタートしました。周りを見渡すと、入賞常連の山根さん以外にも、⭕️⭕️大学って書いた、ランシャツのひとや、速い雰囲気を醸し出している若者も。

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一つ一つの登りは大したことないけど結構ずっとアップダウンが続きます。スタートしていきなり50mほど登らされる。4分30ペースで走る5人くらいの集団ができている。なるほど、みんなこの辺りを狙ってきている感じか。。。先ほどの若者と、女性が一人。登りは意識してゆっくり行くと、みんな先に行ってしまった。やっと登りが終わり、下りにはいる。楽な速度で走っていると、全員を抜いてしまった。時計をみると3'50くらいで走っている。まあいいかと思い、平坦になってきたところで4'30ペースに戻す。次第にみんなが追いついてきてまた全員に抜かれる。その後はなんとなく同じようなペースで10kmまでは集団で行きました。

道端からはとぎれることのない応援が続きます。なんか恥ずかしいくらい応援される。

10kmは45分10秒くらいで通過。お、予定どおり。あと40kmだしここから少しずつ上げていってupdowいれて平均4:30にもっていく作戦。

10kmからいきなり急登が始まった。確か3つあるよな、、、って思ってたら、すぐに終わってくだりになった。いつも山で練習しているから余裕に感じるなあって喜んでいたけど、やっぱりそんなに甘いわけではなく、急登3つはここからだった。いずれも100mくらい登り。角度的にはおよそ10%程度の登りだけど、ロードレースと考えるとかなりきつい登りになる。登りになるとまたまたみんな先に行ってしまった。女性のランナーも速い。結構きつくなったころに頂上について今度はくだり。調子よく降っているとラップが3'40とかになっている。あれ、時計がおかしくなったかなあって思うけど、やっぱり興奮して速くなってしまっているようだ。また全員抜いて、つづく2つ目の坂に突入する。真ん中くらいでまた数人に抜かれた。女性ランナーは同じくらいに山頂に到着した。そしてくだり、また3'45くらいで走ってみんなを置き去りにしていく。ふと後ろをみると女性ランナーが。速!。「くだり速いですね」とかいう会話をかわした気がする。ここで20km。くだりぶっ飛ばしたにもかかわらずこの10kmは48分ちょいかかっていた。まあ結構登ったから仕方ない。そして3つ目の坂。ここまでくると、だれに抜かれることもなくなった。女性ランナーも置いていく。3つ目の坂のくだりもぶっ放して、25km地点。半分まできた。なんと1時間55分超えている。2倍しても3時間50分。これはどんな頑張っても3時間50分だし、下手したら4時間切るのも難しいことに気づく。気温はじりじり上がっていき、エイドごとに頭から水をかぶる。食べ物があるエイドでではバナナをもらったり、スイカを食べたりして少しは補給する。

この辺りからは100kmのランナーにはおいつくけど50kmのランナーは前も後ろも全くいなくなってしまった。100kmのランナーに声をかけて抜いていく。あいかわらず応援が心地よい。25kmから35kmまでは比較的平坦なことと、前半抑えていることもあり、少しスピードをあげて4'20ペースにする。これからすこしずつ上げていこうとか虫のいいことを考えていたけれど、35kmくらいになってペースの維持がきつくなってきた。

泊まっていた羽衣荘の前を通過して海沿いに進む。まだ15km弱あるし、すこしペースを落としてなんとか4'30を刻むようにがんばる。最初は3分台で飛ばしていたくだりもいつのまにあ4分ちょっとがやっとのペースになってきて39km地点まできた時に、前方で結構はやいペースのランナーを発見。これは!って目をこらすと50kmのゼッケンだった。何位かは全然わからないけど、とうとうひとり捕まえた。50mくらいまで近づいた時に、後ろを2度振り返られた。気づかれた。でも振り返ったということはペースが落ちて来てるんだろうなあって思う。登りがおわり、くだりに入ってペースを上げて、一気にとらえる。お疲れさまです!って声をかけると「おう」って返してもらった。山根さんだった。坂がおわり、エイドで水をかぶり先をいそぐ。曲がり角でちらっとみると50mくらいは離れている。ふりかえると疲れていると思われるから、振り返らないようにして、必死で引き離した。2kmほど走り42kmくらいから隠岐空港に向かう登りにはいる。ちょっとがんばったせいかとうとう脚が意思どおりに動かなくなってきた。必死で脚をもちあげる。100kmのランナーを抜く時もあまりスピードが変わらなくなってきた。やっと空港についてもう下りだと思ったら、もう一つ登りがある。必死で脚を動かしてようやくあとはくだりだけ。あと3km程度。くだりも4'20くらいかかるまで落ちてきたけど、ガマンして降っていたらまた脚がすこし動くようになった。また前に速いランナーを発見。町中に入り、大きな橋を渡る頃には結構脚が回復して前を追う。今度は100kmのランナーだった。そしていよいよゴール前。最後はちょとした登り。ゴール前で放送が聞こえて来る。京都からきた大槻さん、ゴールですって。何位かも全然わからないけど一応ガッツポーズしてゴールした。タイムもそういえば気にしてなかったけど3'51'45くらい。結局ほぼイーブンで走れた。記録証をもらうと、総合4位、年齢別2位。。。。惜しかった。3位とは2分差。4分後に女子1位がゴール。坂でずっとせっていたあの女性。あとで知りましたが毎年優勝している吉村さんというかた。

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そのあとかんちゃんも見事に完走

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走ったコース

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そして心拍

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あんまり練習してないなかでは無難に走れた感じがしました

ちなみに川内選手は2時間54分くらい。およそ1時間差。さすがです。

来年は100km出てみたいなあ!