遙かなるUTMB

トレランにはまってUTMBまで行ってしまった外科医の日々のトレーニングや備忘録

滋賀一周ラウンドトレイル Stage 4

前日の夜7:29に余呉駅に到着。駅周辺は真っ暗でタクシーとか交通機関はなかった。きよしさんに迎えにきてもらい、本日の宿舎、「ウッディパル余呉」に到着。ラッキーなことにしょーやんと2人部屋だった。食堂で、しょーやんと夕食を食べる。何人かの選手が食堂にいたけれど、1日目を走ってすぐに帰ってきたから全然知り合いになっていなくて、疎外感を感じる。しょーやんもまだあまりみんなと話していないということだった。夕食は山食音(山食音 | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING)が提供で本当に美味しい。Stage3が35kmと短かったから、明日は48kmくらいと少し長くなったけど、長浜の高山キャンプ場まで行くコース(青い部分は)使われなくなり、八草峠で終了となった。翌日のステージも八草峠からスタートだ。

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しょーやんは足の裏が痛いといっている。見せてもらうと、土踏まずの部分が両足とも擦れてはれている。持ってきたテープをはって9時半ころには就寝した。

翌日は5時頃おきる。朝はおにぎりと夕食の残りが振る舞われて、レースに戻ってこれたことでワクワクしている自分がいる。

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AYAさん撮影 今日も雨だ

そして6時にレースがスタートした。はじめは国境スキー場の前の国道をしばらく北上する。3日も走っているのにしょーやんは普通に走っている。今の所、総合トップだけど、第2位のチームONKNは毎日メンバーを変えて戦ってくる。今日は安東さん。スタートでいろいろ話をして、今6時間差だからとかいう話をしていたら、大地さんから「突っ込め」といわれましたとのこと。言葉通り、すごい速さで彼は走っていく。みるみる姿は見えなくなり。トレイルに入った頃には姿はなかった。送電線の整備路らしき道を進んでいく。脈拍は130を超えている。しょーやんに速すぎるよって声をかけて少しスピードを落とした。道は少しわかりにくいけれど、2人ともsuuntoの時計にルートを入れていてそれを見ながら進む。しょーやんは僅かなトレイルを探すのが速い。しばらくいくと、安東さんが道に迷っているのに出くわした。しばらく一緒に行くことになる。山をおりると、新道野のウオーターエイドに到着。水分を補給して出発する。小雨が降り続いている。ここからは本格的な余呉トレイル、三方が岳とか行市山を超えていく

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しばらくすると、安東さんはLineで大地くんから飛び出すように司令をうけたといって前に出ていった。道はそれほど明瞭でなく、しょーやんと2人で喋りながら進む。林道には大量の倒木があり、非常に通りにくい。結構な急登でも足跡があまりないことに気づくようになった。たまに足跡があるけれど、しょーやんはこれは鹿ですという。たしかに2本の線がある。そのうち先頭のしょーやんが蜘蛛の巣が多いと言い出した。やっぱり安東さんはまたロストかもしれない。。。柳ヶ瀬のエイドの手前で後ろから安東さんが現れて、「迷ってました」と笑っている。また一緒になって、柳ケ瀬のエイドにトップで到着した。

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公式fb

エイドではきよしさんが待っていてくれて、わたしておいたカップ麺を食べる。

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先に2人でエイドをぬけて安東さんは少し遅れてくる。気がついたら道を間違っていた。安東さんも間違っている。また一緒になって道を戻って正しい道に戻る。ここから神社にはいり、いきなり神社の裏山に突入。めちゃくちゃ急で、両手もつかわないと登れない。すこしルートをそれながらも登っていくが地図上ではこんな凄い登り!

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なんとか新谷山を越えていく。しょーやんは足が痛くて下りのスピードが落ちてきた。登りも少しゆっくりになっているけれど、安東さんはロストを恐れてか、前に行こうとはしない。みどりがめちゃくちゃきれい!

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余呉の菅並のエイドを3人で出て、また安東さんをけしかけてしまった。安東さんもじゃあ行きますと林道を突っ走って行く。あっという間に見えなくなったときに、ルートを間違えていることに気づく。安東さんはもう見えない。あわてて戻ると、林道の脇にトレイルへの急登のルートを発見。またしても安東さんを謀らずも出し抜いてしまった。ここからは横山岳への急登がはじまる。高度200mから1100mまで登る。この登りがわずか3kmくらいしかないというすごい傾斜だ。

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900mくらいまで来たときに、なんと安東さんに追いつかれた。2人とももう追いつかれるとは思っていなかったので、少しショックをうける。安東さんは強い。横山岳につくと下りはよく使われている普通の登山道だった。しょーやんのペースはかなりゆっくりだけど、安東さんは前にでることはなかった。くだってロードを八草峠まで登ることになる。安東さんがまえに出ないから下ってロードにでたら、八草峠まで競争しようという話になる。一番になったら「八草王」の称号がもらえる。

安東さんは遅いペースでも本当に前に出てこなかった。さすがにロストし過ぎで怖くなってるのかもしれない。ロードに出て、じゃあ行きますと安東さん。凄い良い走りをしていてあっという間に見えなくなる。ぼくらも後ろから追いかける。この区間がどれくらいあるのか事前にちゃんとみてなくて、地図で確認すると、8km程度で450m登ることになっている。2人で氷ノ山の最後やと意見が一致する。しょーやんがかなりきつそうに見えるから歩く?と聞くけど絶対歩きませんと。しばらく走っていると前から車が。。スタッフの車だった。一旦通り過ぎて後ろからまたやってきた。道を開けると前でマラソンの中継車みたいに撮影が始まった。車の速度が良い感じで撮影されていることもあり、走り続けなければいけなくなって、リズムが出てくる。撮影は2kmほど続き、2人は走り続けた

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AYAさん撮影

やがて車は先頭の安東さんのほうに移動し、また2人だけとなった。しばらく走っていたけど、傾斜が急になり、とうとうしょーやんは歩き始めた。地図アプリであと2kmくらいって教える。適当に教えていたら、とうとうしょーやんはgoogle mapであとどれくらいか自分で調べだした。きつい峠走を終えて、とうとうゴールに到着。スタッフの車が4台ほど止まり、テントが設営されている。八草王は安東さんの名前となった。4分差をつけられてゴール。4分ならがんばったと思う。ゴールでカップ麺をごちそうになり、あまりの美味しさに感動していたら、吉岡さんがサポートとして車で迎えに来てくれた。後続もぞくぞくとゴールしてくる。3番手はランボーズ縦走部の池田さん、そしてそのあとチーム10分くらいの久津間さん。みんな強い。ゴール地点からキャンプ場まで1時間もかかる。荷物をキャンプ場まで取りに行ってから吉岡さんと姉川温泉に入り、すっかりリフレッシュして夕食となった。しょーやんの足は最後にがんばったためかかなり悪化している。

明日からはいよいよ伊吹山を超えていく

 

摂取 はちみつ250g

エイドでカップ麺1つ 300kcal

滋賀一周ラウンドトレイル Stage 5 - 遙かなるUTMB