遙かなるUTMB

トレランにはまってUTMBまで行ってしまった外科医の日々のトレーニングや備忘録

奥信濃100 (2022) その1

信濃100走ってきました!

okushinano100.com

Nagi peaks(Nagi Peaks Tough Trail Challenge(那岐ピークスタフトレイルチャレンジ) - 遙かなるUTMB)

が終わって、さらに左足が痛くなり、知り合いの先生に衝撃波治療をしてもらいました。

なんで奥信濃100に出ることになったかというと、

bungo1103.hatenablog.com

2019年のFairy trailで完敗した女子優勝の板垣成美さんと話していた時に、「もう勝たれへんわ」と言ったところ、「じゃあ勝負しましょうか」ということで、成美さんがでる奥信濃100に申し込むことにしたのでした。

 

木曜日くらいにやっとNagiの筋肉痛が取れてきてなんとか間に合うかどうかみたいな感じで金曜日の朝に出発。サンダーバード、新幹線、レンタカーと乗り継ぎ飯山駅から20分くらいの木島平スキー場の到着です。

お店もいっぱい出てるし、

素敵なスタートとゴールゲート。いきなりこのスキー場登るんかと思うとすこし憂鬱。

ライトと、レインのチェックがあって、受付をしてホテルへ。今回は宿泊とるのが遅くて、北志賀のゆうリゾートさんにとまりました。ちょっと高いですが、レンタカーでいくと1日5000割引がありました。今回、いつも履いていたパルサーのラグも無くなってきたので、新しいパルサーSGを頼んでいたのですが、ギリギリ間に合って宿泊先に送ってもらいました。で、どきどきして履いてみると、左足がめちゃくちゃ痛い。履いているだけで痛くてとても走ることなんてできないです。うわー一気にテンションダダ下がりです。とりあえず、持ってきていたセンスプロを履いて、目の前のスキー場を少し走ってみました。身体は重く、1km130mほどの登りが10分もかかる始末、さらに息も上がってるし。

景色は綺麗なんですけどね。なんかもう、シューズのこともあって、すっかり打ちのめされた気分でホテルに帰りました。どきどきしていたのに、スタート前からドヨーンとしていて、こんなんじゃ絶対成美さんに勝たれへんわって感じでした。

 

夕食は焼きサバ寿司とコンビニのサラダとお味噌汁です。素晴らしい温泉に入って、8時頃には就寝。いつもはどきどきして眠れいないのに、やる気を失ってどきどきもなくなりかなり良く眠れました。朝は3時45分に起床。まず焼き鯖寿司をまた食べて、お味噌汁を飲んで、レースのウエアに着替えて、車に乗り込みました。出発してしばらくして、27kmのドロップに置く荷物を忘れてきたことに気がつきました。また車で引き返して、荷物を取って、到着するともう駐車場はいっぱいで、スタートから800mくらい離れたところに案内されました。使い古しのパルサーをはくと、やっぱり足が痛い。全然足治ってないし。センスプロにするか悩んだ末、痛いだけやしとパルサーを履くことにしました。スタート地点まで急がないともう4:45です(5時スタート)。焦りながらスタート5分前に到着して、ドロップを置いてスタート地点につくと、成美さんを発見。京都の穂高さんにも会いました。前の方は、有名な招待選手がずらり。もうなるようにしかならないなあと思いながら、あっというまにスタートです。

一応、レース前に予定たててみたんですよね。最初の8kmまではkm4.5のペースでそのあとはkm5のペースでって(平地換算で)。そうしたらこんなタイムスケジュールになったんですよね。100kmD4200mで11時間19分って速すぎやろうって思いながら、成美さんに勝つにはこれくらいかなあと思ってたわけです。補給は前半はモルテンを水に溶かして使い、後半は主にジェルを使おうかなと思ってました。

スタートすると、すごい勢いで先頭は出ていくのかなあと思っていたのですが、思いのほか速くなく、当然すこしずつ離れていくわけですけど、ゆるやかなスタートで安心しました。成美さんと、おもったよりすごいスタートじゃないねとか話しながらスタート。

最初はゲレンデを登り、すぐに降ってジャンプ台、しばらく水平なトレイルを抜けて❷で一度急な登りがあって、その後少しずつ高度を上げながら高社山に向かいます。下りにはいると足が痛くてゆっくりになって成美さんは少しずつ離れていってしまいました。無理に追いかける気にもならずそのまま自重。途中で大阪の中川さんに話しかけられしばらく一緒のペースになりました。❸くらいから登りはきつくなり、高社山に登る前にスキー場の横のロードの登りがあるのですが、20%くらいのすごい斜度。上には女性ランナーが一人。そしてさらに上の方に、走っている成美さんを発見。この斜度で走るのかとちょっと衝撃をうける。もちろん全歩きで、少しずつ前を拾っていく。だいたい30番くらいかなあ。ロードが終わり、いよいよ本格的にトレイルに入り、少しずつ前を抜きながら登っていくと、成美さんが近づいてきてちょっとほっとしました。そして山頂の手前でおいついてしばらく一緒のペースに。❹の山頂からの下りは結構つるつるでラグのないパルサーは全然ブレーキが効かなく、一度急なコースを滑落。どろだらけになりながら、痛いのを堪えて降りていく。このあたり成美さん、中川さんともう一人と4人くらいで進んでいってましたが、降って❺のあたりの林道になったころから僕と成美さんが前に出る展開に。そして第一エイド(19km)。到着は7:18でまったく計画どおり。なんかすごいけれど、こんなんで最後まで持つのかなあと漠然とした不安に襲われました。成美さんはエイドにもよらずにそのまま走り去っていき、僕はモルテンを水に溶かしてエイドを出ます。しばらくいくと成美さんにおいつき、なぜかわからないけれど僕が前にでて一人旅。そしてしばらく走ると、前に一人のランナーが。次のエイドで気づきましたが、奥宮さんでした。ちょうと同じくらいのペースで出発したスキー場に戻ってきて、デポに入れておいたジェルやモルテンをザックにしまい、足があまりにも痛いので、ロキソニンを飲むことを決意。実はレースでロキソニンを飲むのは初めてなのですが、もう仕方ないです。そして予想外の11位でスタート地点を通過。いよいよ、カヤの平への長い登りへと向かいます。

その2に続く

奥信濃100 (2022) その2 - 遙かなるUTMB