遙かなるUTMB

トレランにはまってUTMBまで行ってしまった外科医の日々のトレーニングや備忘録

隠岐島ウルトラマラソン100km その2

bungo1103.hatenablog.com

受付をして、Miyabiさんに宿泊。

豪華な夕食を神庭先生と堪能して9時半頃に就寝。

そして3:30に起床。

朝ご飯まで出していただける。着替えて、スタート地点までMiyabiさんが送迎までしてくれた。いたせりつくせり。

紹介される有力ランナー(嘘)

みんなで記念写真

左から 岡山の松原さん、そして吉田さん、私、神庭先生、松尾さん、上岡さん

とりあえず、スポーツ羊羹1本摂取してスタートを待つ。

昨日、途中まで吉田さんとトップを争う夢を見たなあ。

はい、スタート。

吉田さんのフォームめっちゃ綺麗で、接地時間短かー。絶対km4切ってるし。。。あっというまに見えなくなりました。僕はおニューのVapor fly。なんか昔のと違って弾まない気がするのはきのせいか?

平地の心拍は130までの予定。坂は135まで。なんか全然スピード出ない。やはりつかれてるのか。登りがきつくて、ずこずこ抜かれる。下はしかたなくスピードを上げて抜く感じ。そんなことしていると、登りで颯爽と抜いていくHasetsneシャツのランナーが。お、大河原さんだ。下で追いつき話かける。コロナになってから練習あまりできていないとのこと。

とにかく前半は、登りになると止まりそうな速度になって、2倍以上の速さで追い抜かれるのと、下になってしかたなく飛ばすという繰り返し。若そうなゼッケン1001番のランナーが坂道になるとすごい勢いで抜かしていく。すごいゼッケンですねと話しかけると、1番に申し込んだんですよって言われた。きっと年齢順なんやけどなって思いながら、そうなんかなあと聞き流す。ひたすら我慢をしていると30kmくらいするとみんなの登りが少しゆっくりになって、登りでもあまり離されなくなってきた。このあたりで4,5番手あたり。

40kくらいになると、風が強くなる。時折吹く暴風で動けなくなったりする。

フルの通過は3時間20分くらい。そして48kmには大きなエイドとデポを置けるところがある。エイドの入り口に小さな坂があるのだけれどかなり急坂できつい。坂をくだりエイドに入る。デポに入れておいた「おいエナ」とマグオン1個、スポーツ羊羹4本をしまう。割と疲れている。両鼠径部も痛い。飛ばしすぎたんやろうか。脈拍はたいしたことないのに。。。ちょっとだけやめようかと思うけれど、流石にそこまでは真剣に思わなかった。

エイドを抜けてしばらくいくと100mくらいの登りがあって、選手とすれ違えるところがある。およそ1km離れていることになるけれど1001番のランナーは発見。あとはわからなかった。とにかく走っていると少しずつ2,3位が見えてきた。多分65kmくらいのエイド。3位は上岡さんでエイド周囲の写真を撮っている。うわー余裕そうや。こっちは全くその元気はない。

二人ともエイドに長居しているから、近くまでは追いつくけれど、エイドをでるとまた離れていく。そうこうしているうちに、2位のひとは結構な速でで見えなくなり、上岡さんにエイドで追いついた。「追いつかれちゃいました」ていわれたけど、こちもへとへとだった。松原くんは元気そうでしたよって教えてもらった。ということは僕と700mくらいしか離れていないことになる。いよいよ66kmくらいから始まる急登3本。特に一本目がきつい。ロードレースではありえないことに歩いてしまう。もう全然足が動かない。下も速度はどんどんおちる。上岡さんよりは前に出たけれど、しばらくの間、2人の距離はほとんど離れることなく進んでいった。2本目の坂を登ったところくらいで、このままでは9時間も切れないような気がしてきた。ちょっと頑張るのをやめて、ゆっくりジョギングしようと考え直して、補給をとって、しばらくジョギングで行くことにした。たぶんそれほどペースは落ちていないけれど、リズムが戻って、そこまでつらくはなくなって、たんたんと進めるようになってきた。3本目の登りをクリアすれば、しばらく平坦なロードが続く。

海沿いのコースになり、直射日光が降り注ぎ、体感は暑いけれど、エイドで水をかぶりながら走る。87kmくらいのところに軽い登りがあって、トンネルで超える。トンネルを抜けてふと後ろをみるとトンネルの中で走っている人がいるように見える。うん、見間違いか?また振り返る。やっぱりいるような気がする。今総合3位だ。まだ13kmもある。これはかなりきつい。見間違いであってほしい。自然に少しペースがあがり、87-90kmの登りも頑張って全部走る。エイドの時間も短くする。そしていよいよ空港への登り。

まだ10kもある。最初はゆっくりの登りが続く。もう20回くらい後ろをみただろうか。視界の範囲では見えない。少しずつ標高をあげて、空港の下をくぐるトンネルまでやってきた。あと6kmくらいだろうか。トンネルをぬけてしばらくして振り向くと、やはりトンネルのなかに人がいる。距離およそ400m。がんばって走ってきたためか、登りでは本当に足が動かない。とまた振り返る。オレンジ色のユニ。

やっぱり松原くんだ。絶対早い。空港のこのコースは登りが3箇所ある。くだりに入るとそれほど差がちちまらないことに気づく。そして本当に最後の登り。これがきつい。歩いてしまう。松原くんとの距離は2,300mしかない。歩いているのは向こうから見える。しかたなく少しでも走る。なんとか頂上に達した。もう脚は棒みたいになって人の脚みたいになっている。とにかくここから下はぶっ飛ばさないといけない。残り4km、必死で逃げる、下にはいるとなんとなく少し差がついたようにも思えた。残り2km橋をわたり、松原くんは視界から消えた。朝とおったトンネルをもう一度とおり、いよいよゴールへと向かう坂道へ。まあこれがきつい。歩く速度みたいな速度で走り続け、笑顔でゴール。総合3位。年代別でも3位

13kmのデッドヒートはきつすぎた。

 

左から4位の松原さん、優勝7時間40分の吉田さん、わたし、そして5位で上岡さん

着替えるだけ着替えて、すぐにフェリー。最終フェリー間に合いました。疲れきっている。

これどおみてもたいしたことないでしょう。フラットコース

でも実際はこれ(距離はトンネルでのGPSエラーで長くでてます)

累積1784m

補給 スポーツ羊羹8本 マグオン1個 おいエナ1個 エイドのジェル 1500kcakくらいか

心拍はさがりぎみだけどまあまあ最後まで耐えた感じ。

やっぱり8時間きるのは難しいんやなあ。。。

Nagi peaks → 奥信濃100 → 隠岐島100の3週連続やっとおわりました。次は信越かな