遙かなるUTMB

トレランにはまってUTMBまで行ってしまった外科医の日々のトレーニングや備忘録

Lake biwa 100 DNF

当日は雨予報だった。夕方まで雨の予定。

結局信越終わってから足に3回注射して、一度だけ比叡山まで走っただけになってしまった。歩くのは痛くなくなったけれど、ちょっと小走り(たとえば信号が点滅するとか)が気になって変な走り方になってしまうくらいまでしか治らなかった。

朝4時に起きて、食事して5時頃家をでる。大津駅からバスが出ているので、そこまで電車で行く。同じ電車で井口さんにであい、さらに大津駅のあたりを歩いていると、雨の中傘もささずに短パンで歩く変なひとも発見。チャンプ西村さんだった。

バスにのって1時間少しで会場に到着。走ると20時間くらいかかるところを1時間とは。

会場で丹羽薫さんに出会う。「大槻さん!最近の調子すごいですね。優勝するんじゃない?」って言われてしまう。いや足がとか言い訳しながら準備をすすめる。

成美さんやパイセンにも出会う。

今日は雨で寒そうだし、ゆっくり行こうと思っているので、下は真面目に重いレインを最初から着ることにした。

雨が強いため、本部からスタートが9時、10時、11時、12時を選べるとの連絡が来た。関門の時間は後ろの方は変わらない。雨でどろどろになるだろうから、やはり9時を選択する。ほとんどの選手が9時を選択したようだ。

スタートして少しロードを降るとすぐに舗装された登りにはいり、ほどなく登山道に進入する。少し渋滞しているけれど、我慢してゆっくり行く。脈拍も125までにするつもりにしている。しばらく亮太君と一緒になった。彼の練習は最近すごくて、毎日30kmを続けている。ハライドまでは一緒だったけれど、そこからスピードを上げた亮太君はそのまま優勝してしまった。おめでとう!

今回こんな予定一応作ってました

WはウイダーインゼリーでMはモルテン100

M320はモルテン320ですね

スタートして10kmくらいまでは平地換算でkm5.5でそこからはkm6で計算した表になってます。ハライドまで登って、一旦くだり、そこから御在所になるんですが、御在所到着がすでに30分遅れの11時だった。奥信濃とか信越はスタートから10kmはkm5くらいのペースだったから、全然余裕とおもっていたのに、まさかの遅さ。まあ予定と違うことはよくあることなので、自販機でアクエリアスを一本買って、進むことに。スキー場を登り、ロードを下り、鎌ヶ岳に向かいます。一度降ってガーって登るけれど、このあたりはまだ動きやすく、ほどなく鎌ヶ岳に到着。この辺は岡見さんとか江口さんと一緒になりました。ここから最初のエイドの安楽峠までは細かいアプダウンを繰り返しながら標高を下げていきます、標高図でみるとなんとなくだらだら下がっていく感じだけれど、ずっと登りか下りでそれも斜度は全部20%以上と急斜面。下もずるずるで全然スピードが出ない感じです。途中今回3位になった長尾さんとしばらく並走。そこにパイセンも合流。you tuberでもある長尾さんはgo proをもって走っているけれど、鈴鹿は危なくて撮れないとぼやいている。

安楽峠についたのは15時前。やっぱり1時間弱遅れているけれど、それほどどんどん遅れる感じではなくないほっとした。小さなおにぎりとバナナをいただく。ジェルも一ついただき後にした。

鈴鹿の中で、安楽峠から鈴鹿峠の約6kmが最も楽な区間だった。登りはある程度あるものの、下りが比較的走れる区間で感覚的にはあっというまに鈴鹿峠に到着した。鈴鹿峠のエイドはトレイルから少しだけ離れたところに設置されている。カレーがあると勘違いしていたけれど、おにぎりと味噌汁をいただいた。長尾さんは少しゆっくりしてからいきますと。パイセンと一緒になり余野公園を目指す。パイセンとは久しぶりで話が弾んで本当に楽しかった。この区間はひたすら急登、急降下でもっとも時間がかかったパートかもしれない。地面もどろどろで滑る滑る。比較的前の方なのでまだマシだったかもしれないけれど。しばらくして長尾さんがおいついてきてしばらく一緒だったけれど、寒くなってきたので先に行きますと長尾さんは行ってしまった。徐々に闇が迫ってくる。ゆっくり行っているのに、登りがキツくなってくる。まだ40kmも行ってないのに、累積は4000mを超えている。まあゆっくりでも4000も登れば足は疲れるよねってパイセンと慰めあう。西村さんは10時スタートらしい。1時間差なので、鈴鹿の間で抜かれる可能性が高い。後ろからライトが見える。西村さんか?パイセンが下りで遅れ出す。おいついてきたのは植田さんだった。3人で最後の下りを降りて、余野公園に到着した。下のロードがkm6を切っていることにほっとしている自分がいる。気がつけば雨もあがっている。

エイドは室内に用意されていてとても暖かい。デポバッグをもらい、とりあえずレインを脱いでデポにしまった。そして軽量レインをバックパックに入れる。靴下も脱いで泥だらけの足をタオルで拭いて、シューズも履き替えた。ここからはパルサーにする。カレーをもらった。美味しいと思ったけれど、がつがつ食べれなくて、少し食べ切るのに時間がかかった。次々と他の選手がエイドを後にするのに焦る。パイセンも行ってしまった。食事ががつがつ摂れない時はゆっくり行ったほうが良いと今書きながら思っているけれど、その時はすこし焦っていた。順位も17位くらいと思いのほか悪い。驚くべきことに成美さんが総合2位で1時間も前にいると聞かされたこともあるかもしれない。こんな序盤に、1時間も差がつくとは。。。

上は長袖のシャツに着替え、エイドを後にした。ここからはロードが中心の走れるコースになる。しばらくすると、コースを間違えたパイセンと植田さんに出会い、一緒になる。このコースはロストしやすい。複数でいくと安心感がある。植田さんが先頭で快調に走ってくれる。すこしだけペースが早い気もするけれど、それほどきつくはなく一緒に行った。気がつくと、パイセンは離れてしまった。またもうひとり一緒にいた小田さんも少し離れ、植田さんと2人で進むことになった。二人で前を追う感じになって、前にライトが見えると自然にペースアップしてしまう。結構登りがきついと思いながらついていく感じになってしまった。少しずつだけれど、前を捉えて信楽の手前の3回のアップダウンを超えてエイドに到着した。もう23時前で予定より3時間遅れ。なんて無謀な予定を作ったんだろう笑。そういえばエイドの時間もとってなかった。このエイドは親子丼がもらえる。目の前で調理してくれてご飯にかけてくれる。一口目はすごい美味しかったけれど、やはりがつがつは食べれなかった。なんとか完食してジェルをもらってエイドを後にした。

ここからのコースは緩いアップダウンがある走れるコースだった。峠走みたいな感じだが、傾斜も5-6%くらいと緩い。2,3分頑張ると走れなくなって歩くというのを植田さんと繰り返す。植田さんが走ると仕方なくついていく。今から思うと、この部分ちょっと頑張りすぎた。2人でいくと良いこともあるけれど、自分のペースで行けないという悪い部分もある。トレイルにはいり、竹内さんにであう。腰を痛めたということだった。少しして、気分が少し悪くなってきた。このままだったらもたないなあと重い、植田さんにゆっくり行きますと声をかけて別れることにした。霧でわかりにくい山道をゆっくり進む。下に入り、トレイルと川が一緒になって滑りやすいところを通る。めちゃくちゃ危なくてゆっくり進む。いままで忘れていた足の痛みが、ひとりになると感じるようになってきた。下の一歩一歩で痛みが走る。このまま歩いてもゴールまでいけるけれど、すごい足が悪化しそうな気がした。ロードまでおりてくると、ゆっくりきたせいか、気持ち悪さはかなり良くなってしまった。ゆっくり走り、田上枝公園のエイドの明かりを目指す。結論はあっというまに出てしまった。今回はもうやめよう。それが正しいかどうかわからないけれど、その時はすくなくともNegativeな気分だったことは間違いない。エイドに結構元気についたけれど、やめてしまった。ストーブがあり長時間そこで座る。1時間以上経っただろうか。パイセンが現れる。もう全然足が動かないと言いながら彼はゴールだけを見据えている感じだった。握手してありがとうって行って、送り出した。

頑張っている人をみたらだんだん自分がダメに思えてくる。仮眠して、家に帰って、2晩かけて多くのランナーがゴールするのを見るとさらに落ち込んでくる。SNSでみんながゴールを報告している。終わった瞬間はもうマイルはいいかなと思ったけれど、1日たったらまた前を向いている自分がいる。僕のレベルでマイルはちょっとでも頑張ったらダメみたいだ。走りたくないと思ったら歩けば良い。今はそう思えるけれどレース中もそう思えるようにならないと

 

いまいちなレース報告を読んでいただきありがとうございました。

目標の平均心拍は運動強度60%で110にしていた。難しいなあ

93.5km D6083m 田上枝公園で終了DNF

足の痛みはやっぱりひどくなってしまったが、腫れはそれほどひどくはない。やっぱりやめて正解だったのかも。