遙かなるUTMB

トレランにはまってUTMBまで行ってしまった外科医の日々のトレーニングや備忘録

別府大分毎日マラソン 2020

恒例の別府大分行ってきました

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別府大分毎日マラソン 2019

別府大分マラソン2018

別府大分毎日マラソン2017

2016年頃からなんとか50分を切りたいと思いながら51,2分をうろちょろしていて、最近は足の手術をしてから痛くて走れなくなって、年齢もあるし50分なんて考えてもいませんでした。僕をランナーにしてくれた岩城大先輩に誘われて去年の福知山マラソンに行ってきましたが、案の定、後半撃沈して3時間3分くらいでした。成果がなかったわけではなく、前半それほど問題なく4分そこそこで走れて、記録の割には手応えがあったレースでした。衝撃だったのは大先輩の履いていたzoom flyをちょっと履かせてもらったことでした。これはあかんやろ、っていうくらいぴょんぴょん跳ねるシューズでタイムを金で買ったらあかんやろ、って思ってたのが急に欲しくなったんですよね。そして箱根駅伝高校駅伝コースレコードだらけ。店で履いてみたら、フカフカで右足の手術した部分もあまり痛くないということで思い切って買っちゃいました。

 

良い靴を買うと、これで記録が出なかったら恥ずかしいということもあり、練習も熱が入って、12月、1月と結構頑張って走りました。

 

はじめて使用したのは正月あけに急遽代走で走った宝ヶ池3周の駅伝。土でコースもグネグネだけど、4.5kmのコースを16分40秒という平凡なタイム(5km換算で18分30秒)

もっと速く走れると思っていただけに、ちょっとがっくり

全然どれくらいで走れるのか予想もできずに2日前まで来て、3,4km刺激をいれておこうかと、普通のシューズでかなり全力で走って時計を確認すると、km4:15。GPSが壊れているのかと思いました。家でコースの距離まで測って確認してもGPSは間違っていない。これは相当やばいのではとおもいつつ前日に別府入り。

宿泊はグリーンリッチホテル。予約が遅くて14000円もしたのに、チェックインのときに、隣でチェックインしていた人は4500円ですって言われていた、このボッタクリホテルめ、絶対もう泊まるもんかと怒りがふつふつと湧きあがりましたが、心を切り替えて食事。知り合いとイタリアン。

11時頃就寝して8時起床。この値段で食事もなし。コンビニのおにぎり3つとばなな2本摂取。10時半ころにタクシーで会場に向かい10:45頃到着

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快晴で暖かくて、風もあまりなく、絶好の天気。寒いのは苦手だし今日これで記録でなかったら終わりやなって思う。シューズ履いて、軽くアップ。脚はちょっと重いけど、レースになったら速くはしれるやろって言い聞かす。温かいしアップは500mほど走ってあっというまに終了した。今回はシューズ以外にもお金かけました

30分前にmaurten320を摂取

そしてmaurten100を4本ポケットに

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滋賀一の宣伝もかねて。

頑張ったけれど体重はベストよりは2kgほど重い。

そしてあっというまに荷物をあずけて整列。

12時にスタートだけど、後ろの方は号砲が聞こえないからスタートのタイミングがみんなわからない。さあどんなペースで走れるのかなって楽しみになる。

500mくらい走って時計をみると4'25くらいのペースらしい。まあ最初だし仕方ないかと思うけど、だいぶ遅いなあってがっかりする。1kmのラップは4分9秒。最初ゆっくりだからまあまあのペースやなあ、って安心する。心拍は136くらい。落ち着いている。滋賀一終わってから、よくわからないけれど最近ますます心拍が上がらなくなっている。加齢のせいか心臓の病気なのか原因はわからないけれど、去年よりも10拍程度遅くなっている。福知山も平均心拍は140だった。

1kmを過ぎて、だいぶ集団もばらけて走りやすくなってきて、ふと時計を見るとペースは3'50を指している。これはGPSが壊れているのか、興奮しているのか、こんなペースで走ってよいのか心配になる。こんなペースで最近走ったことがないし、ましてやフルマラソンでこんなペースは初めてだ。脈拍は139-140あたりで安定しているし、特にきついわけでもない。km4くらいに落とすべきか迷ったけれど、シューズを信じてこのまま行くことにした。最初の5kmは19'55 (時計では19'28)、GPSよりも別大のコースは少しだけ長い。この靴凄いなあ、って思いながらペースはほぼ3'50を刻む。10km通過 が39'36 (19'41)。脈拍が141以上にならないようにだけ注意しながら走る。折り返したらすぐに後ろを走る椛島先生に出会う。こっちもかなり速いのに椛島先生えらい飛ばしているなあって思う。山中先生もちらっと見える。15kmもかわらず通過(19'35)、そして20kmも何事もなく通過(19'39)。ここで1つ目のmaurten投入。食べやすくて意外に美味しい。次の5kmでまた食べるのが楽しみになった。ハーフが1:23:06 2倍したら46分。これはもしかして45分切り?なんて考えてしまう。うみたまごを通過して海沿いを進む。微妙に登っている気もして、なんとなく少し疲れている感じがする。3'50を刻もうとすると心拍が142,3に上がってしまうがもう気にしないことにする。25kmのラップは19'29そして28kmくらいからやっぱり脚が重くなってきた。30kmのラップは19'41だけれど、ペースは3'55くらいに微妙に落ちてくる。結構落ちるのが早くてがっかりするけど、頑張って保つと撃沈しそうだから、無理せず少しずつ落ちるのはやむなしだ。30kmの通過が1'58でこれまでに最速だ。maurtenは5kmごとに取り続ける。特に腹痛も起きない。効果はわからないけれど。のこり10kmになってからとうとうラップが落ち始めた4'05とか、37kmあたりで4'11まで落ちる。右の鼠径部が少しずつ痛くなってきて、バネがなくなってきた。35kmのラップが20'14だったけど通過は2'18'14だった。ゴール予測タイムが計算できない。ずるずるこのままのペースでも自己ベストできそうだしずるずる行こうかと思ってしまったけど、何故か川内選手の顔が頭に浮かんできて、ちゃんと頑張ることにした。幸い、35kmの折返しから追い風だった。必死でペースを上げると、なんとか4分ちょっとのペースに戻ってきた。バネがないからピッチだけがどんどんあがる。前の人を一人ずつ抜くことだけに集中してしかめ面で走っていく。40kmにたどりついた。ラップは20'29だったけど、走っているときはもう時計は確認しなかった。41km、なんとか4分くらいで走れている。またスピードを落としたくなる誘惑に負けそうになるけど、必死で前を追いかけた。川沿いの道に入る坂がきつい。競技場までも遠い。最後の一周も長い。あと400mで無情にも47分はきれないことがわかった。年齢が47だから本当は47切りたかった。2'47'40

やっと50分きれた。お金で買ったタイムかもしれないけど、やっぱり嬉しい。

偉い先生方とたらふく焼き肉をたべて、飲みながら帰りました

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酔いつぶれて記憶がありません

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心拍は35-37kmくらいで落ちたけど、心を入れ替えてそのあと頑張ったのがわかります

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ケイデンスは最後バネがなくなってストライドが小さくなっただけ最後上がっています。粘りの走り

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ペースはこんな感じ。

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あーやっぱり嬉しい!