遙かなるUTMB

トレランにはまってUTMBまで行ってしまった外科医の日々のトレーニングや備忘録

別府大分毎日マラソン 2020

恒例の別府大分行ってきました

以前の記事はこちらから

別府大分毎日マラソン 2019

別府大分マラソン2018

別府大分毎日マラソン2017

2016年頃からなんとか50分を切りたいと思いながら51,2分をうろちょろしていて、最近は足の手術をしてから痛くて走れなくなって、年齢もあるし50分なんて考えてもいませんでした。僕をランナーにしてくれた岩城大先輩に誘われて去年の福知山マラソンに行ってきましたが、案の定、後半撃沈して3時間3分くらいでした。成果がなかったわけではなく、前半それほど問題なく4分そこそこで走れて、記録の割には手応えがあったレースでした。衝撃だったのは大先輩の履いていたzoom flyをちょっと履かせてもらったことでした。これはあかんやろ、っていうくらいぴょんぴょん跳ねるシューズでタイムを金で買ったらあかんやろ、って思ってたのが急に欲しくなったんですよね。そして箱根駅伝高校駅伝コースレコードだらけ。店で履いてみたら、フカフカで右足の手術した部分もあまり痛くないということで思い切って買っちゃいました。

 

良い靴を買うと、これで記録が出なかったら恥ずかしいということもあり、練習も熱が入って、12月、1月と結構頑張って走りました。

 

はじめて使用したのは正月あけに急遽代走で走った宝ヶ池3周の駅伝。土でコースもグネグネだけど、4.5kmのコースを16分40秒という平凡なタイム(5km換算で18分30秒)

もっと速く走れると思っていただけに、ちょっとがっくり

全然どれくらいで走れるのか予想もできずに2日前まで来て、3,4km刺激をいれておこうかと、普通のシューズでかなり全力で走って時計を確認すると、km4:15。GPSが壊れているのかと思いました。家でコースの距離まで測って確認してもGPSは間違っていない。これは相当やばいのではとおもいつつ前日に別府入り。

宿泊はグリーンリッチホテル。予約が遅くて14000円もしたのに、チェックインのときに、隣でチェックインしていた人は4500円ですって言われていた、このボッタクリホテルめ、絶対もう泊まるもんかと怒りがふつふつと湧きあがりましたが、心を切り替えて食事。知り合いとイタリアン。

11時頃就寝して8時起床。この値段で食事もなし。コンビニのおにぎり3つとばなな2本摂取。10時半ころにタクシーで会場に向かい10:45頃到着

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快晴で暖かくて、風もあまりなく、絶好の天気。寒いのは苦手だし今日これで記録でなかったら終わりやなって思う。シューズ履いて、軽くアップ。脚はちょっと重いけど、レースになったら速くはしれるやろって言い聞かす。温かいしアップは500mほど走ってあっというまに終了した。今回はシューズ以外にもお金かけました

30分前にmaurten320を摂取

そしてmaurten100を4本ポケットに

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滋賀一の宣伝もかねて。

頑張ったけれど体重はベストよりは2kgほど重い。

そしてあっというまに荷物をあずけて整列。

12時にスタートだけど、後ろの方は号砲が聞こえないからスタートのタイミングがみんなわからない。さあどんなペースで走れるのかなって楽しみになる。

500mくらい走って時計をみると4'25くらいのペースらしい。まあ最初だし仕方ないかと思うけど、だいぶ遅いなあってがっかりする。1kmのラップは4分9秒。最初ゆっくりだからまあまあのペースやなあ、って安心する。心拍は136くらい。落ち着いている。滋賀一終わってから、よくわからないけれど最近ますます心拍が上がらなくなっている。加齢のせいか心臓の病気なのか原因はわからないけれど、去年よりも10拍程度遅くなっている。福知山も平均心拍は140だった。

1kmを過ぎて、だいぶ集団もばらけて走りやすくなってきて、ふと時計を見るとペースは3'50を指している。これはGPSが壊れているのか、興奮しているのか、こんなペースで走ってよいのか心配になる。こんなペースで最近走ったことがないし、ましてやフルマラソンでこんなペースは初めてだ。脈拍は139-140あたりで安定しているし、特にきついわけでもない。km4くらいに落とすべきか迷ったけれど、シューズを信じてこのまま行くことにした。最初の5kmは19'55 (時計では19'28)、GPSよりも別大のコースは少しだけ長い。この靴凄いなあ、って思いながらペースはほぼ3'50を刻む。10km通過 が39'36 (19'41)。脈拍が141以上にならないようにだけ注意しながら走る。折り返したらすぐに後ろを走る椛島先生に出会う。こっちもかなり速いのに椛島先生えらい飛ばしているなあって思う。山中先生もちらっと見える。15kmもかわらず通過(19'35)、そして20kmも何事もなく通過(19'39)。ここで1つ目のmaurten投入。食べやすくて意外に美味しい。次の5kmでまた食べるのが楽しみになった。ハーフが1:23:06 2倍したら46分。これはもしかして45分切り?なんて考えてしまう。うみたまごを通過して海沿いを進む。微妙に登っている気もして、なんとなく少し疲れている感じがする。3'50を刻もうとすると心拍が142,3に上がってしまうがもう気にしないことにする。25kmのラップは19'29そして28kmくらいからやっぱり脚が重くなってきた。30kmのラップは19'41だけれど、ペースは3'55くらいに微妙に落ちてくる。結構落ちるのが早くてがっかりするけど、頑張って保つと撃沈しそうだから、無理せず少しずつ落ちるのはやむなしだ。30kmの通過が1'58でこれまでに最速だ。maurtenは5kmごとに取り続ける。特に腹痛も起きない。効果はわからないけれど。のこり10kmになってからとうとうラップが落ち始めた4'05とか、37kmあたりで4'11まで落ちる。右の鼠径部が少しずつ痛くなってきて、バネがなくなってきた。35kmのラップが20'14だったけど通過は2'18'14だった。ゴール予測タイムが計算できない。ずるずるこのままのペースでも自己ベストできそうだしずるずる行こうかと思ってしまったけど、何故か川内選手の顔が頭に浮かんできて、ちゃんと頑張ることにした。幸い、35kmの折返しから追い風だった。必死でペースを上げると、なんとか4分ちょっとのペースに戻ってきた。バネがないからピッチだけがどんどんあがる。前の人を一人ずつ抜くことだけに集中してしかめ面で走っていく。40kmにたどりついた。ラップは20'29だったけど、走っているときはもう時計は確認しなかった。41km、なんとか4分くらいで走れている。またスピードを落としたくなる誘惑に負けそうになるけど、必死で前を追いかけた。川沿いの道に入る坂がきつい。競技場までも遠い。最後の一周も長い。あと400mで無情にも47分はきれないことがわかった。年齢が47だから本当は47切りたかった。2'47'40

やっと50分きれた。お金で買ったタイムかもしれないけど、やっぱり嬉しい。

偉い先生方とたらふく焼き肉をたべて、飲みながら帰りました

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酔いつぶれて記憶がありません

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心拍は35-37kmくらいで落ちたけど、心を入れ替えてそのあと頑張ったのがわかります

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ケイデンスは最後バネがなくなってストライドが小さくなっただけ最後上がっています。粘りの走り

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ペースはこんな感じ。

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あーやっぱり嬉しい!

 

 

第5回年末恒例京都一周+松尾山

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします

bungo1103.hatenablog.com

bungo1103.hatenablog.com

ときて昨年も行いました

f:id:bungo1103:20200104003229p:plain今年参加してくれたのは

左から しょーやん(数々の100mileレースで上位の常連、潜在能力は凄まじい)

タイガくん(最近走り始めたもとSalomon契約選手)

パイセン(説明はいらないか)

そして初参加の登倉さん(数々の大会でTop10の常連)

藤中さん(最近sub50, UTMFも完走)

近藤さん(もとteam-inov8. フルは2:40くらい)

薄井さん(同僚、最近2:50、急激に走力upしている)

タケさん(信越100mileでtop10に入らず最近ぴりっとしない)

井上Takaさん(inov8アスリート、下りの天才)

向井成美さん(フェアリーロング優勝、丹後ウルトラ2連勝など)

ことしはズーミンが山にこもってしまったのでこれませんでした

7時過ぎに京都駅を出発して、例年通り最初からダッシュかましてみます。

去年はいくらダッシュしてもだれもついてこないのでゆっくりペースになりましたが、今年はパイセンがいるので余裕でついてきてくれる。最初からまずまずハイペースでトレイルにはいり、あっという間に将軍塚の駐車場である第一エイドに到着

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このあたりはみんな余裕っぽい。天気は雨がしとしと降っている程度。

さあ、蹴上におりて大文字を超えていきます。

山頂も景色0

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火床では多少の眺め

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北白川のエイドをぬけていよいよ大原まで比叡山系に入っていきます

先も長いし、きつい上りは歩きを混ぜて、ケーブル比叡に到着したころから、TAKEさんがやや遅れぎみ(彼は2日前に50km走っている。まあしょーやんもTAKAさんもだけれど)。みぞれが降りしきり気温がどんどん下がっていく。あまりにもの寒さに、どんどんスピードがあがり、スキー場までの林道はかなりのハイペース、ここからも大原までどんどんスピードはあがり、近藤さん、TAKEさん、向井さんは後方に下がってしまう。タイガ君は息が上がっている感じもするけれど、全然平気そうについてくる。さすが!大原到着は2年前の異常に速かったときよりも更に速く到着したが、あまりにもの寒さでみんな消耗している。ここでゆっくり昼休憩を30分ほど取ることにした。

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ここで江口さんが合流。

さあ、鞍馬までさらにスピードを上げる。ロードは4分15-30くらい。すこしグループがまばらになっていき、薬王坂に入ると、薄井くんと登倉さんが先頭に躍り出た。かなり速い。そのあとをパイセンと私で追う。藤中さんは途中まで走ってたけど途中で失速。薄井君はこの上りでSTRAVAレコードを獲得していた。鞍馬に到着したけどだれもとまらない。先頭グループは7,8人にいつのまにか絞られてしまった。下りのロードはkm4まであがる。夜泣峠で藤中さんが来ていないことに気づく。先頭は薄井くん、登倉さん、パイセン、しょーやん、TAKAさん、江口さんと私。さすがに江口さんは途中からで楽そうでずるい。夜泣きを超えて山幸橋までも相当飛ばす。このイベントは自分が主催しているから、みんなに楽しんでもらえるために大会よりも緊張するし、全力で飛ばす。氷室までの盗人峠をがんばって、結構いっぱいいっぱいになってしまった。

氷室ではエイドがある

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エイドで補給しても後ろはこない。結局近藤さんはインフルエンザあけでここでリタイア。藤中さんもフルあけでここでリタイヤとなってしまった。後続組はTAKEさんとタイガくんと向井さん。

氷室の上りは薄井くんと登倉さんが先頭をさらっていってさらにスピードがあがる。ここでこの二人とパイセンと私が先頭グループとなってあとの3人と一時的にはぐれてしまう。さすがにばらばらになりすぎなので、ここからすこしペースがおちて、沢の池でまた合流。高雄、清滝はすこしゆっくり。本日サポートしてくれた新家さんが、清滝から合流するのでしばし清滝で休憩

例年の写真撮影ポイント(先頭組)

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後方組

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そして新家さんも合流して

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保津峡に到着

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駅から川沿いに戻り、松尾山への急登が始まる

これはきつかった。

松尾山の比較的平坦なトレイルにはいっても何故か走れない。ちょっとの登りでもあるいてしまい、後ろのぱいせんに文さんほとんど登ってないですよ!って言われる。ハンガーノックっぽい。あわてて食料を頬張ってしばらくするとなんとか回復してきた。

暗くなってきてどんどん走ると、とうとう嵐山の渡月橋が見えてきた

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結構きつかったので、かなり嬉しい

気がついたらまたメンバーが減っていた

写真は新家さん(余裕)しょーやんと登倉さんはいつのまにか遅れている

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そして、飛ばしに飛ばしてロードにおりて、風呂の前でゴールと思った瞬間にしょーやんに抜かれた。へとへとで薄井くんに聞いたら「今日は余裕でした」っていう返事。あーだいぶ強くなってる。。。腹立たしいけど。

温泉入って例年通り王将に

皆様ありがとうございました

次回もよろしくお願いいたします

先のメンバーのみですが。。。

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信越五岳トレイルレース2019 TAKEさんのペース配分編

今後のために、レース展開の備忘録

かってにTAKEさんレース解析編です

優勝した伊藤さんとの対比です

黄色と青は実際にチェックポイントに到着した時刻

その右の5.0とかいう数値はペース(分/km)です

ただ実際の距離をタイムで割り算しているのではなく、登りと下りを加味した仮想距離をタイムで割っています

伊藤さんのほうは、ずっと5から5.7とイーブンペースで最後だけラストスパート

TAKEさんは笹ヶ峰までは5-6.4くらいまでなのに、ここから7-8という落ち込み

最後だけやっぱりスパート

伊藤さんの相変わらずレース運びの素晴らしさだけが光っています。

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伊藤さんのペースがほぼ一定と考えると、

バンフからアパリゾート

国立妙高から池ノ平

瑪瑙山のある戸隠スキー場から飯綱山登山口まで

の3区間は時間がかかる区間のようですね

いずれも途中に大きな急な登りがあり、その区間はある程度歩く必要があるからだと思います。

ご参考までに

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信越五岳トレイルレース2019 ペーサー

半年か1年前か忘れたけど、どういうきっかけかも忘れたけど、ライバルのTAKEさんから信越のペーサーを頼まれた。昔は遅かったけど、今はすっかり速くなってしまったTAKEさんは100マイルの経験も随分豊富になってきて、石川さんの大ファンである。石川さんの主催するレースで10以内入賞をもぎ取って、石川さんから表彰されるのがTAKEさんの夢だ。あんまりTAKEさんのこと書くと怒られそうだから、これくらいに。。

 

信越のペーサーは申込みがいる。当日朝に受付してたら、申込みしてなかった人が来ていて、だめです!って言われていた。今後、ペーサーをしようと思っている方は必ず申し込みがいることを忘れないで!

 

信越はone wayのレースだからスタートとゴールが違う。ペーサーは黒姫合流だけど、いかんせん動線がよくわからない。

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選手は18:30スタートで、ペーサー合流はトップ選手でも朝7時頃になる。黒姫は広大な駐車場があるから車で来ることは可能だが、ホームページには車を置いておいてはいけないと書かれている。今回、僕とTAKEさんは、黒姫ライジングサンホテル(有料の仮眠所と書いてあるけど、ベッド2つと和室もある広い部屋だった)に予約を入れていた。ホテルは快適だった。風呂も広く、ホテルの従業員のかたがたも非常に親切である。おまけに大会翌日の朝食も美味しかった。

 

今回、スタートに間に合いたかったので、土曜日のお昼に京都を出発して、高速で延々6時間(高速代9000円くらい)で斑尾高原スキー場のレストランハイジ(左の丸)に到着する。駐車場は完備されているが、夜は暗くなるので、必ずライトを持っていかなければ、暗くなるともはや車まで戻るすべはない。

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斑尾高原スキー場は昔スキー好きだった頃に10回以上来た大好きなスキー場だ。バブルの頃でスキーのリフト待ちがえげつなかったw。

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さてスタートが近づくと、コースの両側にすごい人の応援ができる。殆どは、次の日の110kmの選手かな。

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TAKEさんは怪我もなく、順調にできることはしたようだ!

さあスタート。自分のレースじゃないのに緊張してきたあ。

スタートして12,3分で選手はスキー場を100mほど登ったところを通過する

多くの人が上まで上がって、その間を選手は通過する

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応援で声がかれてしまった。TAKEさんは70番くらいか。いい位置で通過。呼びかけてしっかりハイタッチ!。

このあと、地図の右のまるのレストランバンフが1つ目のサポートポイントだ。

チーム山本山のしょーやんと、サポートしてくれた、きよしさんや、吉岡さんと再開してみんなでわいわいとバンフでまつ。2時間15分くらいで先頭の選手が到着。すごい速い。次はだれかと思ったら、なんとパイセン(中根くん)、正確にはいちごぱいせん(IPS)。パイセン汗だく、、飛ばしすぎちゃうかなあとかみんなで話す。次々と有名選手が通っていき、48番目に、TAKEさんが到着。みんなで「監督!」って叫ぶ。滋賀一から彼は監督になってしまったようだ。託されていた、補給食をわたして送り出す。次はアパリゾートがアシストポイントだけど、運転やなんやかんやでかなり疲れてきている。とりあえず、夕食とチェックインをと思い、しょーやんたちと別れて、車でホテルに向かう。途中、「なうまんぞう」で有名な野尻湖をとおり、セブンイレブンを発見。なんと、カップ麺しか残っていなかった。しかたなく、カップヌードル大盛りと焼き鯖と、アーモンドを買う。ホテルにお湯がなかったら困るからと、車で食べてしまった。なんとなくわびしかった。ホテルに到着して、部屋についたら、お湯も沸かせて冷蔵庫も完備されていた。終わったあとの祝杯用にビールを買っておいて冷蔵庫に入れようとしたら、すでに500x2本用意されていた。TAKEさん用意周到やな。。

さあ、アパリゾートにいくかどうか迷いながら、大浴場で温まったら、すっかい応援に行く気がなくなってしまったというか疲れて動けなくなってしまた。「TAKEさんごめん!、寝とかんとばっちりペーサーできへんから」と口に出して謝って、寝た。

突然、電話がなる。TAKEさんだった。AM1:30

「ぶんさんすみません、ちょっと予定より遅れていて、もうすぐあぱにつきます」

「ごめん、疲れてホテルで寝てた」

「全然いいですよ」と優しいTAKEさんは落ち込みながらも許してくれた。

悪いことしたなあって思って、しばらく寝付けなかった。順位は少しずつ上ってきている。

次は5時頃に目が覚める。順位が気になる。少しずつあがってきて20番台に突入している。予定通り。もう少し寝ようかどうか迷ったけど、だんだん興奮してきて眠れなくなったから起き出す。買っておいた、焼鯖寿司を食べて、とりあえず黒姫のポイントに受付をしにいった。まだほとんど人がいないけど、ちょうどアメリカから参戦の藤岡さんが到着されていた。藤岡さんみたいな強いひとでも少ししんどそうに見えた。TAKEさんはあと1時間以上はかかりそうなので、一旦ホテルに帰って(5分くらい)もう一度最後の準備。ペーサーもゴール地点までの荷物は搬送してくれる。万全の準備をして黒姫のポイントに戻ると、しょーやんが来ていた。彼もペーサーとして来ている。TAKEさんのdrop bagを探して見つけておく。ペーサーはこのエイドは使うことができない。ペーサーはおよそ60km走ることになるけど、10kmごとくらいにエイドがあるし、ペースはそれほど速くないはずだから、水分は600mlボトルを1つだけ用意していた。暑かったけど、水分はこれで問題なかった。あと食べ物はコンビニで買ったくるみ餅を4本と、同じくコンビニで買ったチョコバーみたいなやつ1本。くるみ餅は100円で、エネモチとほぼ同じ味(パラチノースとか入ってないけど)。安くて良い。結局、TAKEさんがエネルギー切れで、エイドごとに僕の持っている食料ほとんどあげてしまったけど。そしてとうとうTAKEさんが黒姫に到着。なんとぱいせんと一緒に16位で来た。

手前のエイドから黒姫まで、トップ選手3人が1:40のところを1:45できている。これはtop10行けるんじゃないか!

いってきま~す

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ここから林道の上りが5kmくらい続く。しょーやんには事前にここは走ったほうがいいといわれていたので、2人で走る。TAKEさんは100kmの走ってきたとは思えないほど快調な足取りで進んでいく。これまでのレースの感じや体調など、とりとめのないことを話しながら進んでいく。次のエイドは笹ヶ峰グリーンハウスだ。自分のドリンクを補給して、TAKEさんのドリンクを1000ml補給する。エイドは豪華でもっぱらOSJの私には新鮮だった。エイドをぬけて牧場地帯にはいる。結構ふかふかで上りはあるきになってきた。ひとり歩いている選手がいる。だいぶ疲れているかんじで、順位は14位になった。TAKEさんも少しお疲れで、のぼりになると、「ぶんさんすみません、歩いていいですか?」って言ってくる。僕はしょーやんと違って優しいから、そのたびにちょっと歩く。でもまあ、次の木まで行ったら走るぞ!ってなんとか励ましながら進む。

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歩いてばかりのTAKEさん

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下りは走れる。

なんか水力発電所みたいな急登をのぼって、キャンプ場みたいなところを通って、とりあえず、ほとんど走れるコース。そしていよいよ大橋林道のエイドに到着。ここで外池さんに出会う。彼はロードもめっぽう速いウルトラランナー。御岳100マイルで知り合いになった(負けた)。かなり疲れてそうで、お先にエイドをあとにする。これで13位だ。TAKEさん、行けるよ!って励ますけど、登りは歩きが多くなってきた。だいぶTAKEさんはグロッキーになってるけど、食べれますっていうからとりあえず食べ物をいっぱい食べてもらう。前との差は20分でずっと変わらない。TAKEさんから「次のエイドまでどれくらいですかね」としばしば聞かれるようになった。走ったことないんやからわからんやろとか、前に110km走ってるのになんで覚えてへんね、とかちょっと思うけど、優しく、適当な距離を教える。あと2kmくらいでエイドで、10位の鬼塚さんまで行けるで!って教えてたら、途中のスタッフにあとエイドまで4.8kmって言われる。TAKEさんにごめん、距離もうちょっとやねとか一応謝る。ここからTAKEさん、さらに撃沈。もうだめですわとか弱音を吐きまくる。まあとにかく食べさす。走って先にいってもついてこないから、横でゆっくり走りながら、ゆっくりでいいから一歩一歩走ろうとか、すごい楽しいことしてるんやで!とかほんまに楽しもう!とか、とにかく励ます。なんやかんやしているうちになんとか戸隠エイドに到着した。ここで吉岡さんに出会う。お蕎麦持ってきてくれた。吉岡さんは去年ペーサーしていて、ここのそばを5杯食べたと行っているけどそんな時間はない。前との差はやはり20分。縮まらない。10位との差は少しずひろがり、かなり厳しくなってきている。

ここからは瑪瑙山に登って降りるだけである。たった400m登るだけ。TAKEさんにもうあと一山やし頑張ろう!って声をかける。UTMBに比べたら全然楽やろう!っていうと、まあそうですね、って言ってくれる。じゃあコルシカのときと比べてどお?ってきくと、コルシカより全然しんどいですと言っている。食事もとれるし、吐いてるわけでないのに、何言ってんね!とちょっと諭して頑張らせる。瑪瑙山の登りは全然たいしたことないのに、これ上まで登るんですか?とか言っている。なんとか上までついて、下りに入ったら、なんとか走れますと。なんとなく下りは回復してきて、ぶんさんちょっと回復しましたって言ってくれる。途中でのんだ川の水がすごい美味しかった。TAKEさんも飲んで生き返ったように元気になってきている。50mほどの登り返しを登って、さらに下りでスピードを上げる。最後のwater aidに到着する。前との差を聞くと13分って言われる。ちょっと詰めている。TAKEさん、前を追いかけよう!って言って走り出す。あんまりスピードを上げるとエネルギーが切れるしスピードが難しい。だいたい5分半くらいで走る。あと8kmしかない。13分縮めるのは厳しいかもしれないけどやるしかない。ほぼ平坦な林道が6kmほど続く。最初の2kmは走れたけど、またTAKEさんは弱音を吐き出した。4kmほど進んだときに、突然後ろから風のように抜かれた。物部さん。「ごめんなさい」って言われて抜かれた。ふたりともショックを受ける。だいぶ後ろとは離れていたのに。2,3分して、TAKEさんが急に走り出した。抜かれたのがショックだったのか、なにかわからないけど、km4分50くらいまでペースはあがる。こっちもちょっとしんどいくらい。TAKEさんすごいよ。あと1kmほどになって、TAKEさんに「よく頑張ったよ、ナイスレースやったね」って声をかける。心からそう思った。10位は無理だったけど、チャレンジしたし。最後は涙のゴール(今回はTAKEさんだけ)

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もらい泣きしそうになったけど、あんまり泣くと滋賀1みたいに涙もろいとかいわれるからやめておく

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TAKEさん おつかれ!

 

ゴール後、バスで黒姫方面に向かうが、道の駅でした降りれないと言われる。ホテルに電話したら迎えにきれくれるということだけど、バスの運転手さんが近くを通るからそこでおろしてくれた(イレギュラーです)1kmほど歩いてホテルに到着。

カップヌードル食って、ビールのんだらTAKEさんは一瞬で寝てしまった。

TAKEさん 長い旅をお疲れ様!楽しかったです。

来年もし出たときはペーサーよろしく!

TAKEさんの戦いを詳しく知りた人はこちらをよろしく

 

tkfm913.blogspot.com

 

次回はペース配分解析編です

http://bungo1103.hatenablog.com

 



 

 

OSJ ONTAKE 100mile 2019

去年は台風で中止となったONTAKEに行ってきましたよ

POWER SPORTS | パワースポーツ「2019 OSJトレイルランニングレースシリーズ第6戦 OSJ ONTAKE100」

モルトン病の手術をしてから傷がいたくてロードが走れないし、滋賀一周ラウンドトレイル終わってから疲れているし、Fiary trailもいまいちだったし、さらにその疲れまで取れていないしと、完走できるんかいなと思ってましたが、あまり累積標高もないし、2年前もぐだぐだになったけど7位だったしと、どこかでこのレースをなめていた自分がいた気がします。

結果

119kmあたり第4関門でDNF

今回も午前中仕事して、16時半ころ到着しました。

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受付をすまして、藤中さんと再開。車のなかでごろごろしていると少し小雨がふってきました。天気予報は雨、それも1時から4時ころまで時間8mmの土砂降り予報。

今回は練習もしていないし、本当にゆっくり行こうって思ってました。

で、わざわざコース図みて、ヤマレコでルート作って、GPXをダウンロードして登りくだりも換算して、86kmのエイドまでは平地換算でkm5.5 それ以降はkm6で行こうって思って作ったのが下の予定表。

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いくつか間違いもあるのですが、このタイムで行っていたら準優勝でしたw

まあ、こういうの作ってタイムどおりに行かないとドツボにはまるな、、、ていうのが今の率直な思いです。

レース1時間前に焼鯖寿司たべて会場に行きました

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HOKAの野田くん。

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淺野先輩(残念ながら最後の最後でリタイアとのこと)

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きっとゴールまであえないからと今乗りに乗っている亮さんと(UTMF19位からの彩の国優勝、前回ONTAKE3位)

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千波で負けた登倉さん

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こんなにいました!さあ出発だ。

まずはロードが数km続く。予定通りkm5.5で合わせながら走ると、大部分の選手に抜かれてしまった。調子の良い頃だったら、このペースなら脈拍110とかだけど、今日はすでに128とか。荷物があるとかとか、大会だから、ってのもあるが、脈拍が高いのに少し焦る。いままでの経験から脈拍は125-130くらいに抑えるのが良いことはわかってましたが、(レースペースの求め方 〜ハーフマラソンからウルトラマラソンまで〜 - 遙かなるUTMB)

ちょっと登るだけで130を超えてしまう。

それでもロード区間はなんとか130くらいまでで行けていたけれど、いよいよ林道に入り、本格的に登りだすと、あっという間に心拍は140近くまで上昇する。いきなり歩いてみたりするものの、それでも130を大きく超える始末。それでもかなりゆっくりで、どんどん抜かれる。だめだ、心と身体の不一致がひどすぎる。Fairyのときにも感じたアンバランス。気持ちではすごい遅いのに、心拍はあがっているという不一致。

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最初1400mをこえるくらいまで登るのだが、予定の1:30近くになっても標高が上がらないのに焦って、途中から少しペースアップ。ものの見事に心拍数が上がっている。これでも体感的には130-135くらいだったのだが。。。そのあとの下りでもそれなりに上がっている。結局頂上には1:38で到着したので、予想よりもいきなり8分遅れ。予想するとこういうのが良くない。結局くだりを飛ばして、ごぼう抜き。最初のエイドは 予測2時間30分のところを、2時間33分で到着。5分も速く降りている。下りで飛ばすとあとで来るんだな。

エイドでは大瀬さんに水をいただいて、隣の選手が、もう水がないですというと大瀬さんが「速いもの勝ち。これがOSJクオリティー」ていうのを聞いて吹き出して、エイドを出発した。雨が強くなって、気温がさがり、幸いにも水分補給はあまりいらなかった。ここからは、真っ暗で見えないけれど、有名な滝の近くを通過し、ロードで次のエイドまで登り続ける。雨と風がどんどん強くなって寒くなってきたので、レインを着用。すでに疲れてきて、ゆるい上りも歩いたり走ったり。そして、予定の4時間15分を15分すぎた4時間30分で38kmのエイドに到着した。やっぱり設定が悪かったかと思って、もう設定はみないことに。エイドではおにぎりをいただいたが、すでにあまり欲しくない感じで胃腸の感じもいまいちだった。エイドの方が、86kmのデポバックまで食べ物がないからしっかり食べていってよ!って感じのことを言ってられて、疲れていて「すー」と流してたが、実際には114kmのそうめんエイドまで食べ物はなかった(さすがOSJ)。今回、86kmまでは自作大麦クッキーにしたのだが、やっぱりレース中はあまり食べれなかった。もう大麦クッキーはやめよう。

約40kmで15分の遅れだから、どんなに良くても1時間遅れの19時間くらいかかることがわかったので、もうタイムのことを考えるのはやめて時計もあまり見ないようにした。流石にあまりにもゆっくり入ったので、ここからの比較的平坦なコースではどんどん抜くことができた。抜いていると精神的には楽だけど、ちょっと調子にのって走りすぎたかもしれない。52kmの関門あたりでだいぶ疲れてきて、ここからよくわからない折返しコース。距離を160kmにするために作ったコースっぽい。この折返しが意外に長くて往復で4km。当然のように折り返しで合う選手にトップ選手はおらず、4km以上離されていることを自覚。そしてとうとう100kmの選手に追いつかれる(当たり前だが)。100kmの1,2位はびっくりするほど速くて(あとで聞くとfull 2:14らいしい)登りを普通にすごい速さで走っている。たぶんこの折返しのあとに登倉さんに追いついて、一旦は先に行かれたけど、下りで追いついてからは別れてしまった。空が白み始めて少し気分が楽になる。それからだいぶあけて5番てくらいの選手にナイスランです!って声をかけたら、なんと福井さんだった(たぶん5位入賞)。鏑木さんも走っていて7番手くらいだった。身体はだるく、非常に眠たく、クッキーも全然食べたくなくて、食べれず、早く86kmのデポまで行きたいと思うけど全然すすまない。74kmのエイドにほんのすこしだけコーラがあって一息する。その後も上りはまったく走れず、眠気におそわれる。低血糖っぽい。食べたら治りそうな気がしてやっとのおもいで86kmデポに到着した。すでに11時間あまりが経過していて予定より1時間半のおくれ。ということはこのペースでゴールすると3時間の遅れで最低でも21時間かかる。だんだん絶望感に襲われる。こんなにしんどかったっけ?おんたけって。前回も5,60kmくらいでしんどかって腹痛もあって下りは走れなくなったけど登りは結構走れた。デポが100kmでそこからラスト一山だったけど、今回はデポから3回もがっつり登らされる。椅子がおいてあって、座ってうなだれていたら、大瀬さんがいて「どうしたんですか」って言われる。「いや、練習不足で」とか言っていると「がっつり食べたら元気になりますよ」って言われて、おもわず、持参したウイダーin ゼリーを3袋、綾鷹を飲んで、10分くらいでエイドをあとにした。エイドで、100kmの岡見さんに出会う。ここから第1ループになるけれど、知らない選手でループを終わってきた選手に追いつかれる。20km離されたことになる。少なくとも2時間差。まともや絶望感に襲われる。同じくらいの順位で東京からきた方がいて、完走も結構厳しいという話をした。下りを走れないと時間的にも完走が厳しい。ここから10km下って10km登ってデポに戻ってくる。足もいたいけどなんとかそろそろ走っていると急に気持ち悪くなって、つったっていたら岡見さんに大丈夫ですか?って言われて。。。返事もできずに固まっていると、いきなり嘔吐。3回も嘔吐、せっかくたべたウイダーが全部出てしまった。もったいない。でもちょっとは吸収されたのか、はいたら元気になって、割と快調にくだれるようになった。途中で2人のマイラーに抜かれる。抜かれてしばらくして、その一人が三浦翔さんであることがわかって、追いついて話しようと思ったけど追いつけなかった。その時は後ろから追いつかれたようなきがしていたけど、そうではなくて、ループ終わって一周離れていたようだ。彼は18時間で2位(おめでとう!)長い下りを終えると、ループのチェックをされる。ここからは幽霊トンネルをぬける長い長いゆるい上りのロードが続く。少し元気になって歩いたり走ったりしながら進む。幽霊トンネルは真っ暗でライトをださずに奥に小さな出口からの僅かな光を頼りにすすむ。遠くの出口がすごい上の方にみえて、30度くらいの斜度があるような錯覚を起こすけれど、実際は5度くらいか。面白いなあって思いながら進んでいき、トンネルを抜けたところで東京からきた選手に追いついた。下りが走れたから、なんとしてでも完走するって話した覚えがある。なんとしてでも完走って思ってたよ。このときは。

長いロードを終えると、長い林道が6km。おんたけのいやなところは、300m登るのに6kmとかかかるところ、山の急登なら2kmで終わる。走れれば大丈夫だけど走れないとだいぶ厳しい。あまり走れなくなって、ほぼ歩きになってしまった。デポにようやく帰ってきたら100kmのランナーで溢れていた。座るところもない。突然「ブログ読んでます!」って言われて、鈴木さんってかたに声をかけてもらった。

鈴木さんは元気そうだけど、僕はだいぶ疲れた顔をしている。

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2回目もデポバッグを渡してもらえて、ジェルをつめてそれほど経たずにエイドをあとにした。下りはなんとかkm6くらいで進んでいって114kmのエイドステーションに到着。すでに15時間(3時間遅れ)

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ここでそうめんがもらえるはずだけど、そうめんは売り切れでなかった。バナナをいただいて、今回は塩を持ってくるのをわすれたので、そうめんのつゆをもらう。めちゃくちゃ塩辛い。当たりまえか。走ってエイドまできたのに、全然走れなくなってエイドをあとにする。だらだらしたロードののぼり、平坦になっても走れない。歩いていても、100kmの選手の歩行にどんどん抜かれる。どんどん気分がわるくなって、今日2回目の嘔吐。そうめんのつゆが悪かったのか。こんなに塩分濃度が高いものをいれたらだめなのかも。立ちすくんでいたら鈴木さんに「だいじょうぶですか」と心配される。はじめて会ったのに、情けないところを見られて恥ずかしい。15時間30が経過している。まだあと44kmもある。滋賀一周の最終日と同じだけある。このときは全部歩いていも8時間以上かかったはず。今考えると累積は全然滋賀一周のほうがあるから全部歩きでも間に合ったかもしれないけど、このときは全部歩いても制限時間に間に合わない気がしていた。やめようかと思って、エイドに引き返そうかと思ったときに、東京のランナーにであって、次の関門でもどうしてもだめならやめれますよって言われて、次の関門まで歩くことにした。関門で16時間残り42km。ゴール制限は24時間。ふつうなら余裕だけど、今の状態なら下りも走れないし、補給も受け付けない。潔くやめることにした。この悔しさを次のレースで晴らしたい。関門の車は限られているからしばらく車で待つように言われる。待っている間、ひたすら関門を通過する選手をみるのがつらい。マイルのかたも何人か通っていく。30分以上まって、ようやく、手前のエイドまで送ってもらえることになった。手前のエイドでもう一度リタイアを告げて、さらに30分バスを待つように言われて、まっていると、いきなり亮さんに出会う。全然わけがわからなくて、最後のループを終わってあとはゴールに行くのかなって思うけど、そうではなくて今、エイドに到着したらしい。混乱するけれど、僕よりも1時間も遅れてエイドに到着したようだ。頭の中で?????回る。聞くと、2番手で走っていて15kmのロストしたらしい。それですっかり心が折れてしまったとのことだ。あと6時間45分でゴールまでいけるのか亮さんは考え込んでいる。

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そこに奥に見えるリタイヤバスが到着。亮さんに「じゃあ、僕はバスにのって先に行ってるわ」とバスに乗り込むと、程なくして亮さんもバスに乗ってきた。

2人そろってDNF

収容された2人

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帰ってきて、2人で温泉いって、そば食べに行って、大盛り頼んだら3人前あって。

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こんな大盛りみたことがない。

亮さんと会えたのは1.5年ぶりくらいかな。お互いリタイアで、楽しい時間が過ごせたのが良かったところかな、それと早く家に帰れたこと。

さらに帰りは恵那峡恵那峡チキンカツカレー

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これが全体の標高と心拍

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心拍計こわれてるんと違うかなって思ったけど壊れていたのは僕の頭だった。

鍛えなおして、来年はリベンジかな

 

その他思ったこと

1. やっぱり腹筋が痛くなった。ロードの下りでは腹筋に力は入っていないけど、林道ではすごい力が入る。多分脚が不安定で、体幹でコントロールしているらしい。御岳でしか使わないかもしれないけど、体幹の重要性はあとからわかる。2年前も同じこと行っていたなあ。。。

2. 大麦クッキーはやめた

3. 直前に鯖寿司食べるのはやめたほうが良いのかもしれない。よく考えると、練習ではほとんど直前に食べないし(たべてもおにぎり1,2個)、それで胃腸の調子が悪くなったことはないし(負荷も違うけど)、今度はあまり食べずにレースにでてみよう

4. トレイル始めた頃は、補給はドリンクに溶かしたクラスタデキストリンだけだった。はじめてジェル使ったのは2回目の氷ノ山。ジェルとったら逆にハンガーノックになってジェルの恐ろしさを体感。たしかに、ジェルをとってない頃は吐き気を感じたりすることもあまりなかった気がする(年齢も若いけど)でもなぜかそのころからジェルなど補給をすこしずつ使うようになった(クラスタデキストリンがまずいから)。もう一度クラスタデキストリンに戻ってみようかな。

5. 塩分はやっぱり腸溶カプセルで摂取しよう。今回は持ってくるのを忘れたけど。

6. 塩分を取らなかったら、薄い尿がたくさん出た。前回みたいにミオグロビン尿ってことはなかったけど、これは体内のナトリウム不足ってことだ。やはり適度に塩分は必要。

7. 前回の心拍と比べてそれほど高いわけではなかった。でも明らかなスピードは遅かった。今回は86kmのデポで、ばてばてだったけど、前回は100kmのデポでバテていた。コースも6kmほど短いからバテてから進まないといけない距離が、20kmほど長くなっていたのもDNFの理由かも。なんにしても走る練習ができてなかった。

8. おんたけを制するためには、ゆるい登りを長く走る練習と腹筋が必要。

 

 

 

Fairy Trail 2019 Super Long

梅雨レースの代表格 フェアリートレイルに行ってきました。以前Longコースで雨の中、総合6位になった相性の良い?レース。

fairytrail-takashima.com

受付は前日 ついでに後輩に教えてもらったピザ屋さん

Casa di kudosに行きました

casa-di-kudos.business.site

かなり美味しかったですね。比良縦走とかしたら使えるかも。。

そして当日

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京都から車で1時間

朝4時起床して家を出発。コンビニでおにぎり2つ買って食べながら向かう。雨は降っているけどまだそれほど強くはない。申込みが遅くて第2駐車場だったからシャトルバスでスタート地点まで送迎がある。この駐車場、雨だと沼地と変わるので、出場予定の人はできるだけ早く申し込んで第一駐車場を確保すべきかと思う。

スタート会場は体育館があって非常に快適だ。早速、上山君に出会う。トイレに行ったら大杉さんが前にいた。何回も優勝していて、どれくらいで走るんですか?って聞いたら6時間半くらいかなって!じゃあ、僕は7時間半から8時間くらいかなとおおよその目安。

 

今回の装備は

S-lab 5l (salomon)

水500ml

はちみつ200g

雨具

その他必携品

気温は高く、スタート前も快適だけど、レースとなると暑さが心配になる。

レース前はみんなと写真をとってほのぼのしている

椛島先生と

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久しぶりにレースで会った前川さん

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チーム滋賀一

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チームONKNと

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そして優勝候補の上山君

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レースの標高図はこんな感じ

累積は3700mくらい

下の案内図との大きな違いは第3エイドを超えてからの登りの角度。全然違うやん

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スタートしてすぐにトップ集団はすごい勢いで舗装路を登っていく。前川さんも前の方にいる。第一駐車場まで行くと今度は舗装路を下っていく。km4'30くらいなのに脈拍があがっている。金曜日に飲みに行ってから土曜に一日中下痢だったからかもしれない。。

同じペースで女性ランナーが一人。背は高くないけど明らかに強そう。バックパックが開いてたので、声をかけて走りながら締めてあげる。あとで知ったけど向井さん。川をわたって山へと入っていく。脈拍が150とかなってしまうので少しペースを抑えたら向井さんは先に行ってしまって、なんと最後まで追いつくことはなかった(涙)

それほど速くない気がするのに、脈拍は高く、滝のように汗がでる。今日の作戦は白倉から頑張ろう!って思ってたけど、思ったより全然スピードが出なくてつい脈拍をあげてしまう。舗装路も多くて右足も痛い。スタートして10kちょっとくらいだろうか、第1エイドに到着した。ここでアクエリアスを500ml一気のみして舗装路を進む。前半は確かに舗装路が多くて大杉さんが6時間半てのもなんとなくわかる気もする。脈拍が145とか高いままだけど、これ以上ゆっくり行けない気がしてもんもんとした気分で進んでいく。第2エイドで八草王(安東さん)に追いつく。アクエリを入れてもらっている間に食事とってください!って言われる。こんにゃくとか肉とかで美味しいんだけどカロリーになるものはなかった(笑)。それほど長居せずにエイドを出発した。

 レース中に何人かに「ブログ読んでます」とか声をかけてもらって元気がでる。安東さんともうひとり(すみません名前がわからない)と3人で経が岳への上りにはいる。安東さんはいっぱいいっぱいですとか言ってるけど、本当のところはわからない。僕は結構いっぱいいっぱいだった。なんとなく先頭で半分くらい登ったけど、ちょっと頑張りすぎている気がして、後ろ2人に先行ってもらう。がしがし登り続けたらレースが終わってしまう気がしてきた。まだ累積1000mしか行ってないのにこのざまとは。。。ペースを落として我慢してゆっくり行く。我慢していたらすこしずつペースが戻ってきて、安東さんにも追いついた。程なく経が岳についたけど、まだ足に力が入らなくて下りがおぼつかない。ひたすら我慢して、ゆっくりでも小刻みにはしっていると第3エイドの小川への下りくらいからだいぶ足に力がはいるようになった。ここの下りで片岡さんに追いついた。エイドに到着した頃にはだいぶ空腹で、塩昆布とバナナをたくさん補給、おまけにアクエリを500ml一気飲みしてエイドをあとにした。たくさん食べて走れる気がしなくて、ちょっと歩いたけど1分くらいして試しに走ってみたら意外に走れる。ここからは白倉までの上りだけど、これが谷筋で川沿いに上がっていく。何回も川を渡って、一度は滑って川にドボンしてしまったけど、身体が冷えて急に元気になった。このあたりから雨と風がきつくなってくる。暑いから恵みの天気だけど、警報とかでてレースが中止にならないことを祈っていた。それほど頑張っているつもりはないのに、元気になって急に前との距離が近づいてくる。白倉までの登りだけで、4,5人捉えることができたけど順位は全然わからない。レースの案内図ではこの登りはたいしたことのない斜度だけど実際はかなり急斜面だった。レース中はどこが白倉岳かわからなかった(笑)。白倉からの下りはかなりの急斜面を降りることになる。天気が荒れて、下りはかなりツルツルになっている。ロングコースと合流するから余計にコースが荒れていたけど、足の調子は良くなって下りも結構なスピードで降りてきて、いよいよ第4エイドの栃生に到着した。

 栃生でもバナナとオレンジをたくさん食べて、塩昆布も補給して、コーラも飲んでってしてたら、後ろからスーパーロングの選手がどんどんやってくる。結構下り飛ばしたから引き離したつもりだったのに、意外にみんな速い。ここからは滋賀一周ラウンドトレイル1日目の逆走だからよく知ったコースだけど、また急に走れる気がなくなった。後ろから一人すごい勢いで走って抜かされた。名前がわからないけど、その選手とは最終的に5分ほど離されることになる。全然走れなくてひたすら我慢して歩いて登る。後ろばかり気になる。前を追いかけろって!確かイクワタ峠まで4kmくらいはあったはずだ。コースをちゃんと覚えていなくて、イクワタまで登ったらあとは降りるだけと思いながら(大きな勘違いだが)ひたすら我慢して登っていた。標高を上げるとどんどん植生が変わって雄大な景色になっていくけど天気が悪い。やっとのおもいでイクワタ峠に到着して下りに入った途端にズルってころんだ。ショートとロングとすごい数が通ったためか、異常にコースが荒れている。これはどうやって降りるねっていうくらい荒れていて何回も転びながら降りていく。急な斜面を降りていくとエイドがあった。エイドの場所も覚えていなかったからエイドを見つけて嬉しい驚き。あとどれくらいですかって聞いたら、13kmくらいと言われる。10kmくらいかと思っていたからすこしショックを受けるが、まあ仕方ない。実はこのあと、蛇谷ヶ峰にまで登るのだけど、これも地図をちゃんと見ていなくて登りで精神的にやられてしまった。おまけにもう一人に抜かれてしまう。抜かれるレースはだめだなあ。。頑張っておいつかないとだめだろうって自分にはっばをかけるも登りはやっぱり走れない。とうとう蛇ケ谷峰について下りになったときに、亮さん(ひゃっほい太郎)が彩の国で優勝したときに、最後の下りを全力で走った、って書いてあったのを思い出して、自分も精一杯のことはやろう!って、全力で下りを飛ばしてみた。意外に走れる。このあたりはそれほどぬかるんでなくて、ショートとロングの選手を抜かすときは声をかけてゆっくり行くけどそれ以外はかっ飛ばした。そしてずいぶん下ったときに前川さんに追いついた。先に行かせていただいてさらにかっ飛ばしてスキー場に降りてきた。前川さんを引き離したつもりだったのに、10秒くらいで前川さんもエイドにやってきた。コースが全然頭に入ってないからまた残り距離を聞くと7kmと言われる。まだそんなにあるんかと落胆する。水分だけ補給してエイドを出ると前川さんもすぐについてきた。舗装路の下りで、前川さんは圧倒的にロードが速いから先に行きます?って言ってみたけど前にはでてこない。ロードを下って林道にはいり、緩やかな林道を頑張って走ると、またトレイルの登りに入った。前川さん引き離したかなって思って後ろ見たらすぐ後ろにいた。しぶといなあ!って内心思う。前川さんはスーパーロング2回目らしく、ちょっと登ったらあとは下りであっというまです。とか教えてくれる。わりと急登でぜんぶ歩き。いよいよ上りが終わって、しばらくトレイルの下り。もう思いっきり飛ばす。ロードに出て、km3分台くらいの体感ペースで飛ばしまくっていよいよゴール前、チームONKNの松本さんが涼しい顔で立っている。追いつけなかったしすごい離されたんだなあって思いながらハイタッチ(実は滋賀一の捻挫がまだ完治していなくて栃生でやめたとのこと)。ゴール5m手前でふと後ろをみたら前川さんが10mくらい後ろにいる!というわけで、2人一緒にゴールした。

 

結果8時間42分51秒 17位

疲れて体育館でゴロッとしてたら、向井さんに「あ!」って言われて、知り合いになった。女子優勝で3分位負けてしまった。マラソンの記録も一緒くらいだけど、ズーミンと丹羽さんと高村さん以外に負けるのはまだ悔しい。。

早く足が痛くなくなったらもうちょっと練習しよう。。。練習したい。。。

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上山くん3位おめでとう(ロストしてなかったら。。。)

優勝の大杉さんは表彰式までに帰ってしまったらしい。。

もう一つ最大の驚きは、前の日に90kmのレースにでていた土井さんが6位。90km走った人に負けるくらい大きな差。悲しいけどそれくらい土井さんはすごい。

今年のUTMBで最後にしますって言っておられた。頑張ってください!!!

 

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栃生からの登りから脈拍が落ちてしまった。最後は頑張ったけど。

滋賀一周にでて、ダメージが大きくて、あまり走ってなくて、結局走力はすごい落ちてしまったけど、また少しずつがんばろうと思う。

 

レースペースの求め方 〜ハーフマラソンからウルトラマラソンまで〜

以前、こんな記事を書いたことがあって、やっぱりウルトラでも超ウルトラでもある程度イーブンペースが良いのではという話

bungo1103.hatenablog.com

でも実際のペースがどうやって決めたら良いのかというのは難しいところです

こんな論文があって、相当難しい数式やらなんやらで中身は読んでないのですが、競技時間と強度の適切な関係というグラフがあって

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縦軸が%VO2max、横軸が競技時間です。一番左がフルマラソンくらいと考えたら、3時間で%VO2が85%。%VO2が85%というのは、その時の脈拍数が最大脈拍数を100%として安静時脈拍数を0%としたときに85%という値ということです

 

ちなみに僕の場合、最大173, 最低40として85%というのは(173 - 40) * 0.85 +40

で153となり、たしかにフルマラソンくらいです。最近多分加齢で最大脈拍数が下がってきているのでもう少し少ないですが。

そこで最近3年位でまずまず最後まで頑張ったレースの脈拍とタイム(分)の関係をグラフにしてみました。レースはロードもトレイルもバラバラです

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割ときれいな線に乗っていて、上は縦軸が%VO2max,下は縦軸が平均脈拍数です

これでみると、例えば5時間くらいのレースなら300分でおよそ145の脈拍で行けば良いことがわかります。約10時間のレースだと600分で135くらい。20時間のレースとなると最初から120くらいで行けば良いことがわかります。最後の20時間のときは最初もっと飛ばしていて最後落ちてきているので、最初からゆっくりいけばもう少し高い値でも行けるのかもしれません。僕の場合は上の研究のグラフよりは長くなっても強度が高いままで行けるような結果となりました。

例えば100kmのウルトラマラソンを走るとしたらおよそ9時間として137くらいの脈拍でいけば良いことがわかりました。

滋賀1周の初日はおよそ10時間でしたが、この場合は平均脈拍が135となります。実際は123だったからやはりかなりゆっくりペースだったことがわかります。

心拍数を日頃から測定しないとわからないことですが、参考にしてください

ちなみにリストで測定する心拍は僕の場合は殆ど不正確で全くあてになりません。きちっと測るときはどうしても胸部ベルトが必要です。

 

滋賀ラウンドトレイル 2019 あとがき

レース全体の成績と総括

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しょーやんと滋賀一周したけど、左上の高島トレイルは僕が今回走れなかった区間

そして右下の鈴鹿区間がしょーやんが走れなかった区間

それ以外の青い区間は全部2人で走った(別々に走った区間もあるけど)区間

しょーやんが全コース完走できなかったけど、チームとしてなんとか完走できて総合優勝もできた

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Stage1は最初ということもあって、飛ばすこともなく良いペースで最後まで楽しめた。そして2,3Stageとフレッシュじゃなくなってきたしょーやんがすごく頑張ってくれて、第4Stageでは、また一緒に走ったけど、フレッシュマンに最後は持っていかれた。相手がフレッシュであっても2位は悔しいし、第5Stageからはしょーやんの足の具合が悪くなったから一緒には走れなくなったけど、しょーやんが最初に頑張ってくれた分、後半は自分が頑張るぞっていう気持ちになって、第5Stageはおもわず最後まで勝負してしまった。そのつけはかなり大きくて、第6Stageも頑張ったけど2位、第7Stageは最終的には身体が悲鳴を上げて入江さんと同着の4位(実質5位)。最終日はしょーやんが意地の走りを見せてくれて

総合 85時間29分 (2位とは12時間差)

これが速いのか遅いのか見当もつかないけど、やっぱり2人で交互に走れば80時間前後じゃないかな。

 

心拍数の推移

Stage1心拍 平均123

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Stage4 はログが3つに別れてしまって最後のだけ乗せるけど 全体の平均は118

最後は八草王を決めるために上がっている

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Stage5は 平均125 強度としては1日目より少し頑張っている

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Stage6は 平均109とがたっと落ちてしまった。最高でも126だからすでに足はほとんど動いていない。途中まで頑張ったけど、最後宮園さんに離されたのは最後の心拍の落ち込みで明らかだ

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Stage7以降は大人の事情もあって、心拍計はもうつけなかった。つけていてもStage6よりも低い値であることは間違いない。

レース的にはStage5でちーんという感じだった

 

補給と血糖値と課題

Stage1,4,5は、はちみつがだいたい300g程度。そしてエイドでカップ麺とかそうめんっていう感じだった。

Stage1はエイドでの物忘れで後半食べなかったから血糖値は後半下がり気味だったけど、90-100前後で定値安定だった

Stage4,5も同じくほぼ低値安定

Stage6はどうしてもパワーが出ずに血糖値がさがっているのだろうと、頻繁に補給をしたけど、Stageを通して、120-130前後の高値安定だった。けど、脚は動かなかった

Stage6の後半からはちみつを受け付けなくなった(Stage6は無理にとったけど)

Stage7,8はもはやはちみつを欲しくなくなって、もっぱら朝食とエイドの食事だけに頼ってしまった。レース続きで筋肉内のグリコーゲンは枯渇しているし、だんだん速度も遅いから脂肪分解メインで進んでいるんだろうと思うけど、さすがに、朝食とエイドでの僅かな食事では厳しかった。ステージレースだから寝て回復すればStageが進んでも食べられるだろうという考えは見事に打ち砕かれてしまった。弱ってきたときほど、低GIで美味しい(自分が好きな)固形食が良いのかもしれない。これが何かがわからないのが難しいところ。かきの種なのか、ポテチ(身体には悪い)なのか、甘い系のものなのか。。。ただ、つかれてもそうめんとかカップ麺は食べれたので、塩辛い系があっているのかもしれない、となるとやはり柿の種とかポテチ系か。ウイダーinとかも行けそうなきはする(低GIではないけど美味しい)けど重いのが難点。まあステージレースでも飛ばし過ぎはやはり良くないというのが”””身にしみて”””わかった、という点が今回の最も大きな収穫だった。また意外に毎日走れるんだなあってのもわかってことだった。今年に入って月間走行距離は1月109km, 2月105km, 3月107km, 4月 140kmだったから、いきないこの8日間で340km走ったけど、約3ヶ月分を稼いでしまった。

 

雑記

めっちゃ脚が速くなっているんじゃないかなあ、ってのが期待だけど、まだろくに走れない(もう10日経ってるけど)。体重はレース前61kg、レース後64kg (体内の炎症などによる浮腫)実際は340kmで25000mくらい登ってるから20000kcalくらい消費している。昼飯食べてないし、夕食もそれほど食べてないから3kgくらいは脂肪が減っているはずだから57kgくらいにはなっているはず。だから身体に7lの水が溜まっている計算になる。その後の食欲は凄まじくて、むくみが戻ってきても体重は60kgにしかならなかった。残念。。。

 

謝辞

なにも言わずに諦めて送り出してくれた家族

レースを作ってくれた成田さん、近藤さん、そしてトレイルの開拓、撮影などたくさんのスタッフの方々、食事の用意をしてくださったかたがた

チーム山本山のみんな

レースに出たたくさんのライバルたち

最後にこんな凄いレースに誘ってくれたしょーやん

本当にありがとう!

 

 

 

滋賀一周ラウンドトレイル Stage 8 (Final stage)

朝にカップ麺2個を食べれたのが自分でも驚きだったけど、食べれたから行くか!みたいになってしまった。どうせ走れないからコンタクトじゃなくてメガネ。

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近藤さん撮影

畠山さん、大地くんと!

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近藤さん撮影

赤木さん昨日3位、めっちゃ元気そう!

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近藤さん撮影

大好きになった入江さん(笑)入江さんとはStage4からずっと一緒だけど、ホント強くて元気!

そしてスタート前

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近藤さん撮影

阪田さんと吉岡さんも来てくれた!

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今日のコースは約44km。累積も+2200m程度ある。これまでのステージから考えたらたいしたことないけど、それでも結構あると思いません?

スタートしてしょーやんはなんとか走れている。しょーやんのほうが速そうだったから彼にGPSを持ってもらった。阪田さんはしょーやんについていっている。つきすぎてレース中失格にしますって怒られたらしい(笑)最初頑張って走ったけどそれでもほぼ最終ランナーになってしまった。最終かと思っていたらもうひとりいるって言われた。僕には吉岡さんがついてきてくれている。ほんと感謝だ!

制限が10時間だから1km13.6分以内で行かなくてはいけない。

きつい登りではきっと1km18-20分くらいになってしまう。時速6km(早歩きで)1km 10分だから13.6分というのは単純に歩いているだけでは少し厳しいかもしれない。だから登りは全部歩いて、下りは少しだけ走るということにして最初の何kmか吉岡さんにタイムを見てもらったらだいたい1km8-9分くらいでいけていたので最後までこれで行くことにした。後ろには人生初めてかもしれないスイーパーつき。吉岡さんは30分立ったら僕から離れて30分くらいスイーパーの人と話をしていてまた戻ってきてくれる。

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近藤さん撮影

なんかおじいちゃんの遠足みたいだ。スイーパーのかたは道はあまり知らないようで、僕が間違えたらずっとついてくる。そういうルールなのかもしれないけど

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近藤さん撮影

最初のwater aidが9.2kmにあった。ここまで1時間半。思ったより順調にこれてホッとした。ちかさん、陽子さん、多田さん、みんなが楽しそうに応援してくれるからゆっくりでもずっと楽しく来れている。エイドではのりさんから禁断のコーラをもらう

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近藤さん撮影

このへんから湖南アルプスに入るけど、やっぱりトレイルに入ると歩きでも楽しい。

ちょっとした水場に魚がいたりするのを楽しんでいて、急登があって、スイーパーがすぐについてきていないのをみつけて、まいちゃおうとちょとだけスピードアップ、してみたら、しばらくして吉岡さんは来たけど、これ以降スイーパーに会うことはなかった(笑)。湖南アルプスを越えて降りてくるとロードに出る。スーパーがあって冷えたものが飲みたいです!と吉岡さんに頼んだら、冷えた綾鷹を買ってきてくれた。エイドがあってここまで4時間30分。関門は6:35だったので余裕で突破できた。もうゴールまでは関門はない。しょーやんは1時間ほど前についたとのこと

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近藤さん撮影

同じチームでも1時間も差をつけたれたらかなり悔しい(笑)後半なんとかおいつけないかとか考えてしまう。

エイドではそうめんを2杯いただいて、冷たいフルーツも頂いて、お茶もたらふく飲んで補充完了!今はしょーやんを抜くことを目標にしてるけど、そんなことしたら、また気持ち悪くなって完走できないかもしれないからただただ我慢して歩く。瀬田川の横でヤンキーがバイクの空ぶかししていたから、吉岡さんにしばいてもらうように頼むけど、「相手が目を合わせてくれませんでした!」って(笑)

立木観音からまた山を暫く登る。登りは結構楽に登れるけど、昨日くらいから手術した右足が腫れてきてやっぱり痛くて下りはつらい。しばらくして高速道路をまたぐところで、シガウマラの田代さんと遭遇。ここから岩間神社まではかなりの急登だったけどまだ足はもってくれている。岩間神社を抜けてもエイドがなくて心配していたら、少し行ったところに今日最後のエイドがあった。多田さんと陽子さんが待っていてくれた。2人で盛り上げてくれて、さあ、最後の音羽山

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おじいちゃんに寄り添う吉岡さん!

一回だいぶ降りてから音羽山に登る。

こっちから登ったことはなくて、実は結構ギザギザしている

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急登が多くて、田代さんに抜かされて、もうひとり追いつかれそうになって、こんなことではあかんやろう!って思ってスピードを上げると田代さんに追いついた。ここで何かが弾けて、走り出した。もう走ってもゴールまでいける!

しょ~やんがゴールしたという知らせも飛び込んできた。くそ、追いつかなかった!

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8時間過ぎから急激なスピードアップ。

数人の選手をあっという間に捕らえて吉岡さんもおいてきて。。。

思ったより音羽山は遠くて、それはそれほど長くは続かなかったけど明らかにペースは速くなってとうとう音羽山に到着。下りはもう足が痛すぎてゆっくりしか行けなかったけど。吉岡さんもどうしたんですかって追いついてくれて、2人で「かねよの鰻」(わかりますか?音羽山おりたところにあります)を食べに行ってからゴールしようかって話もしたけど、鰻食べている写真送ったらしょーやん本気で怒りそうだからやめにした。

国道を渡って登り返しにあやさんがいてくれた。思えば1日目に「横断歩道をちゃんとわたってください」とこっぴどく怒られてからのう8日もたった。どんどんスタッフと選手の関係も密になってきて大会で会うのは今日が最後と思うとほろっとくる。「こんな時間に来るとは思いませんでした」って言われて「すごいでしょう!」って自慢する。最後に山の中でこっそり吉岡さんとハグする。とうとう、1日目で遠った道まで降りてきた。もう一周してるからゴールでいいよって思うけど、ゴールは大津港。日赤の横を通って、人が多いロードを走る。ここ2日ほどゴールするたびに涙をだしてたから、今日は笑顔でゴールだって決めていた。みんなが迎えてくれて笑顔でハイタッチ。しょーやんがゴールに痛い足でやってきてもう何も言わずに抱き合ってまた涙が溢れてくる。笑顔なんて無理だ。

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近藤さん撮影

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近藤さん撮影

チーム山本山最高でしょ!

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滋賀一周ラウンドトレイル Stage 7

昨晩は歩くのも疲れていたけど、朝起きたら駆け足くらいはできそうだった。

朝ごはんはカップ麺1個とおにぎり2個

今日は鈴鹿の後半から信楽という全長約70kmのコースであり、ゴール関門が翌朝8:00に設定されている恐ろしいコースだ。幸いにも天気は良いけど暑くなりそう。

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このギザギザ具合、、、恐ろしすぎる

朝からなんと阪田さんが応援ランに来てくれた。三重縦走300km終わったばかりなのに(笑)

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最勝寺さん撮影

やるきまんまんの大地。いい顔してる!彼のチームは昨日のアクシデントがあったけど、やっぱりこの状態でも大地から3時間以内でゴールしようと思っていた。

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スタートとともに、みんな走っていく。全然走れない。。。真ん中より後ろをただ歩く。阪田さん、一緒に行ってくれるんじゃなかったの?彼も走り去ってしまった(笑)

しばらくいったところで優しい阪田さんは待っていてくれて、そこから900mまで直登るし、70mほど下る。阪田さんも疲れているからここでお別れして、御在所までの登りを開始した途端、ルートを間違って、チーム10分くらいに先をいかれた。全然抜かす元気がなく、女性2人のあとを黙々とついていく。あまりにもついていってたから途中でとうぞ!っと道を譲られて、しかたなく一人旅となった。国見峠について、だらだら進むと御在所岳。なんか舗装路もあって観光地っぽい。ここから武平峠までの急坂を降りていたとき、岩でパンツの右側がスパッと切れた。

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最勝寺さん撮影

セクシーとか言ってる場合じゃないけど、写真で見るとかなり怪しい。。

さらにこのあと転倒して右のポケットに入っていたスマホの画面が割れるし、だいぶ手をすりむいた。と思ったら、若岡さんい追いついた。やっぱりだいぶ足が痛いとのこと。

ここでサプライズ

我らがチームの監督、山本山登場

ここまでスタートから2時間。監督によると予想どおりのタイムだそうだ

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近藤さん撮影


鎌ヶ岳まで一緒に行ってくれたし、持っていた安全ピンでパンツの修理をしてくれた。

ここからは本当に大変なコースだった

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近藤さん撮影

 

どこ登るね?とかどこから降りたら良いん?みたいなところばかり、何回かコース取りを間違えて命の危険を感じることもある.

第1エイドは安楽峠だけどなんと監督と会ってから、17km先で5時間かかっている。ものすごいコースだ。ものすごく時間もかかって、だいたい10km進むのに3時間超えている。だんだんメンタルがやられてきて、悪い方向に考え出したときに、なんと前方から監督がやってきてくれた。あと30分くらいでエイドだからと。監督のペースは見事で、一定の距離を保ちながら特に急ぐ様子もなくたんたんと走ってくれる。あっというまに元気が回復してペースも速くなる。チームとかペーサーがどれだけ大切か身にしみる瞬間だった。さらに阪田師匠も合流してくれてさらに元気がでる。阪田師匠は全然ペーサーとしては失格で、急登を勝手に走っていったりとにかく一人で元気だ。なんで300kmも走って、こんな坂走れるかわらかんと思って、試してみたけど10mで嫌になった。

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最勝寺さん撮影

 

なんやかんやしていたら安楽峠のエイドに到着した。ここまで本当に長かった。

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最勝寺さん撮影

ここから鈴鹿峠まで5km程しかないけど、だいぶかかるからと言われて、水を1000ml背負った。また一人になると少しさみしくなってくる。気持ちよく走っていると急に道から外れていることに気がついた。慌てて戻ると見にくい分岐。しばらく登るとどこかの頂にたった。ほっとして携帯みていたら後ろから人が。。。

誰っとおもったら赤木さんさんだった。同じところでロストしていたらしい。

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ここから同じペースで走っていると鈴鹿峠のエイドの手前でまた監督が現れてくれた。エイドでうどんをもらったような。。。まだ元気だったからそれほど休まずエイドを出る。赤木さんも一緒に行きますか?と聞くと、もうちょっと休んでから行きますとのことでまた一人となる。

ここから柘植まで12kmと言われる。実はこのコース反対向きに山本監督と走ったことがある。

伊賀遠征 - 遙かなるUTMB

このときも結構なコースだなあと思ったけど、疲れた身体にはかなりきついコースだった。でもコースを知っているからなんとなく気持ちは楽かも。

監督が高畑山までついてきてくれたけど、「つきました」とか「ここです」とか何回も聞いて全部間違いで、結構何回も登り返してやっとついた。

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監督撮影

ここで一旦監督とお別れして、一人で走る。

しばらく一緒だったからなんか寂しくなるけどたまに道を間違えるから気をつけながら進む。

前は入江さんとランボーズのたぶん池田さん、そして大地くんだけとなった。

そしてだいぶ日が落ちかけてきて、柘植に向けて山を降り始めた。この区間も12kmで3時間30分かかっている。疲れているのもあるけど凄いコースだ。エイドの手前で監督が自転車で迎えにきてくれていた。

柘植のエイドで入江さんに追いついた。ここからは比較的フラットだけど26kmもある。エイドで、そうめんやそば、カップ麺などを食べて寒いからとみんなにダウンとかをむりやり着させられる。

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自転車の監督 近藤さん撮影

入江さんが先に出て、5分後くらいにエイドを出発した

寒くなるかもしれないので、ここでmilleのあみあみを着用

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近藤さん撮影

このときはなんとか2位になろうとか思っていた。

しばらくロードなんだけど、近藤さんがロードを走らすわけないと思い込んで、道に迷う。見かねたスタッフが教えてくれた(笑)

ここからロードと林道を行ったり来たりしながらの東海自然歩道を進む。一部わかりにくいところがあるのと、このレース初めてナイトランとなったのもあり、たまに間違いながらも順調に進む。すすめどすすめど入江さんには追いつかず、順調に伊勢廻寺のwater aidに到着した。お味噌汁を頂き、行こうかと思ったらトイレに行っていた入江さんとばったりあった。これまで数日間ずっと抜きつ抜かれつだったこともあり、スピードもほぼ同じだから、今日は一緒にゴールまで行きましょう!ってことになり、一緒に走り出したらあっというまにロストした(笑)

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ここからの3つの登りが結構曲者だった。

1つ目はロードで登り、途中から通行禁止って書いてあるトレイルに入る。

しばらく走ると、急に嘔気がしてきた。結構やばいかもしれない。と思っていたら入江さんがちょっとゆっくり行きますって言い出した。いや、僕もスピード落としたかったんですということで、2人とも少しゆっくりになる。

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近藤さん撮影 このあと。。。

そしてそれは突然来た。嘔吐。なにも出ないけど数回吐く。数回なにもないけど吐くと少し楽になってまた動けるけど、待ってくれている入江さんにすみませんと謝る。先に行ってもらおうかと思ったけど、入江さんは待ってくれている。頑張ってまた登りは歩き、下りは走れる範囲ではしる。ここでライトが見えて声をかけると赤木さん。すごいスピードと元気のよさで追いついてきた。頑張れるだけ行きますと凄いスピードで行ってしまった。入江さんと僕はまたとぼとぼ進んでいく。

2つ目の登りのあとは、どこ通ったらいいのかわからないような道を通らされた。また吐く。吐くたびに入江さんはまってくれている。申し訳なさすぎて、何回も謝ってしまう。とうとう高速道路まで降りてきて、あとのぼりは一つとなった。

もはや全然足に力が入らず、ポールに全体重をかけて階段を1段ずつ登る。そこに多田さんが迎えてに来てくれた。もうちょっとだと勇気をくれる。ちかさんも来てくれた。履物が悪くてついてこれるか心配だったらしいけど、もはや歩くより遅い速度になっている。小さな登り返しが終わって下って線路を超えるとそこがゴールだった。入江さんが「ゴールタイム同じタイムにしてください!」ってスタッフに言っている。入江さんと抱き合って感謝して、しょーやんと抱き合ってまた涙を流して、椅子に座って、二宮さんに毛布をかけられて、いちごを2つ食べたかな。。

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時間的にはその日のうちには帰ってくることができた。

身体はぼろぼろだった。ホテルまでの車の中では目をつむると延々とトレイルをアップダウンしてくる感覚に襲われる。ホテルの部屋に入るのもやっとのおもいで、部屋に入った途端布団の上に倒れ込んでしまった。風呂にはいることも食事をとることもできなかった。ただただ倒れ込んだまま動けなかった。重力が10倍くらいに感じる。布団に全体重が押し付けられ、寝返りもできない。しょ~やんたちはカレーを食べてくるって出ていって、横にはポカリだけが残された。ポカリも飲むと吐きそうで、少しずつ飲む。しょ~やんたちが帰ってきて、布団ごと動かされたけど自分ではまったく動けない。靴下も着ているものもそのまま倒れ込んでいる。電気が消されてみんな寝てしまった。苦しくて冷や汗がでて、やっと上に着ていた上着を脱げたのが夜中の3時だった。そして靴下を脱ぐことができたのは朝の4時半だった。5時頃にみんなが起き出して、僕の汚いままの姿と顔をみて、しょ~やんは自分が行くしかないと思ったようだ。しょ~やんの足も良くはないし、最後のステージはどちらかが完走しなくてはいけない。持っていたカップ麺を2つ食べることができた。なんとかそのまま着替えてポールをもつ。スタッフにも本当に走るの?って聞かれる始末だけど、走らないっていう選択肢はその時はなかった。

いよいよ最終ステージだ

滋賀一周ラウンドトレイル Stage 8 (Final stage) - 遙かなるUTMB

滋賀一周ラウンドトレイル Stage 6

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いきなりだけど、第4ステージが終わった段階でのチーム戦の成績。人数も走り方もばらばらだし、僕としょーやんとの間で優勝しようということをちゃんと話したことは一度もなかったけど、僕も、たぶんしょーやんも総合優勝を狙っている。本当は全部二人で走って総合優勝が一番格好良いけど、それは無理になった。現時点で、ライバルはチームONKNとシガウマラ。特にONKNは一人2回ずつしか走らないし、全員がかなり速い。現在6時間差で、ステージ5では1時間の差をつけることができたから7時間差だ。ステージ7にはフレッシュな大地君がくるから3時間程度の差をつけられてもおかしくはない。だから今日は最大でも1時間までの差で終わりたいとか考えていた。

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今日からいよいよ鈴鹿山系に入ってくる。今まで2回ほどお邪魔して、阪田さんに連れて行ってもらったけど、一日かけて35kmとかだった記憶がある。

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最勝寺さん撮影

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最勝寺さん撮影

疲れが溜まってきてスタートのことはよく覚えていない。朝はまだ寒かったようだ。チームONKNは松本さんだ。しょーやんに彼は結構速いよって教えてもらった。4人位がさっと前にでてのこのことついていくけどあっというまに一人旅。あまり人が通っていないトレイルをただただ進む。途中できれいな山(霊仙山)が出てきて当然登るのだと思って登ってたらルートから外れていた。あとでコース案内読んだらちゃんと登らないって書いてある(笑)

左の山に登り約1000m付近まで行ってから下降していく。このあたりのことを全然覚えていない。たまに道を間違えながら、あまりはっきりしないルートを進んでいた。17.5km地点の谷が五僧峠のエイドだけど、その一つ手前の谷におりて急登に差し掛かったときに、前の選手が見えた。松本さん(ONKN)。足を捻ったと言われてみたら足首がぱんぱんに腫れている。少し診察したら外果に強い圧痛があったから、これは少なくとも外果骨折してるなあって思って本部に連絡しようと思ったけど電波が通じない。どうしようかと思ったけど、次のエイドで連絡するから待っておくように話して松本さんとは一旦別れることになった。水も食料もあるとのことでひとまず安心する。エイドにつくと近藤さんがいたのでことの顛末をはなして救助にむかってもらった。結局骨折ではなくて本当に良かった。そんなかんなで興奮していてエイドにはちかさんが来てくれていたのだけど、何を食べたのかはあまり覚えていない。この時点で前の入江さんとは25分差だった模様。

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五僧峠を超えるとアップダウンを繰り返しながら、三国岳に到着。昨日までBushido履いていて走りやすかったけど、左かかとに靴ずれができて足が痛い。テープをほしいとサポートに連絡した。ちなみに今日はTrailroc270、全然Get a gripしてくれない(笑)。

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最勝寺さん撮影

疲れながら、足が重いままだらだらと進むと鞍掛峠に到着。ここはエイドがあったけど、車は通れず近くから山を上ってきてくれている。うどんもごちそうになった気がする。このあたりから比較的いれいな登山道にはいって迷うことはなくなった気がする。どんどん登って、御池岳の手前の鈴北峠に到着。やっと少し元気になってくる

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このあと御池岳を通り、一度降りてから上り下りを繰り返して藤原岳に到着した。確かここで上宮さんがエイド出してくれてたような。。。人がたくさんいて、前との差を聞くと、トップとは25分だけど、2位とは5分と教えてもらう。ここから400mほど降りて、急登急降下を繰り返すうちに足が動くようになってきてまた走れるようになってきた。連日走れるようになるのに20-30kmもかかる。後半しかはしれないのはなんでかわからないけど、走れるからまあいいや!暫く行くと入江さんに追いついた。次下ったらもうエイドと教えて貰うけど、下ってもエイドはなかった。そのかわり竜ヶ岳への登り。写真はないけど、景色がきれいで結構飛ばす。上まで飛ばして、下をみると走ってくる入江さんが見えた。見つからないように、どんどん飛ばして激下りに入る。下りきると最後のエイド、石榑峠に到着した。

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近藤さん撮影

石榑ではしょーやん、ちかさんが待っていてくれて、でも何を食べたかは覚えていない。天気も良くてすごく暑い。近藤さんとアヤさんがスタッフでいてくれて、エイドをでるとしばらく撮影しながら一緒に歩いてくれた。前とは15分差くらいらしい。少しずつ詰まっているし、最後捉えられるかなあって考える。トップは宮園さん、昨日はなんとか追いついたし、彼も疲れているはずだからとか考える。しょーやんは、あとは釈迦岳登って、鳩をすぎたらおりるだけとか教えてくれた。

さあ、最後がんばるぞ!

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近藤さん撮影

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実際は15kmもあって、釈迦岳につくまでにこれでもかというほどの小さい登り返しがある。全然きつくて進まない。

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こんなきれいなところもあるけれど、

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やっとのおもいで釈迦岳にたどりついた

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しょーやんに泣き言をいっている

ここからも、猫岳とか通って、そのあと激下り。このあたりからかすかに嘔気もあり、下りの力もなくなって、飛ばせなくなってしまった。ひたすら激坂を歩く。いつの間にか身体は追い込まれているみたいだ。

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最勝寺さん撮影

川沿いの下りをくだると、最勝寺さんが写真を撮っていてくれた。あと2kmと教えてもらう。しばらくすると林道に出て、ゆるいロードに出た。かなり限界で、無事に帰ってきてホッとしたら、自然に涙がでてきた。と思ったら人影が現れて、あわてて涙をふいたらちかさんだった。一緒にゴールまで走ってくれた。お風呂に入れる21時までに十分帰ってこれた。ゴールではしょ~やんが待っていてくれて、やっぱりまた涙が出てしまった。

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しょーやん走りたかっただろうな、っと思うと涙がなかなか止まらない(笑)
風呂に入って、サポートに来てくれている多田さんに風呂の中で気がついた。風呂を出たら、陽子さんにも初めて会えた。走ってる途中でラーメン食べに行きたいとか言ってたから、今日はみんながラーメンに連れて行ってくれた。トップは宮園さん。すごく元気で35分差をつけられた。最後の区間でだいぶ離されたことになる、宮園さんは強い!

ちなみにラーメンは大盛りを頼んだんだけど、疲れすぎて食べるのにだいぶ時間もかかったし、食べるのもやっとだった。今日は大部屋で全員が同じ部屋。朝まで電気がついている厳しい環境だけど、明日はこのレースで最も厳しいStage 7だ。しょーやんの足は相変わらず腫れていて明日も明らかなに無理そうだった。明日までに疲れが少しでも取れるように祈りながら眠りについた。

摂取

はちみつ300g

第1エイド そうめん

water aidでうどん

第2エイド たぶんそうめん あやたか

滋賀一周ラウンドトレイル Stage 7 - 遙かなるUTMB

滋賀一周ラウンドトレイル Stage 5

Stage5は八草峠スタートになったので宿の出発が4:45となった。起床が4時前とつらい。しょーやんの足は限界に来ていて、一緒に走ることは難しそうだった。しょーやんの全コース完走とチーム総合優勝の両方を実現するために、別々で走ることを選択した。

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今日のコースから鈴鹿にかけての3日間は相当厳しいコースとなる。赤い部分だけれど八草峠から滋賀第2峰の金糞岳、第3峰のブンゲン、そして最も高い伊吹山に登る。

スタートして最初はトップだったけれど、脚が重くてあっというまに4人くらいに抜かれてしまった。比較的不明瞭な道を金糞岳まで登る。先頭はランボーズの池田さんとStage3で2位だった宮園さん。続いて八草王、さらにチーム入江と阪田の入江さん。入江さんはUTMF完走してからの参加でStage4から参加されている。そしてやっと私。

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改めてみると顔がちょっと疲れている。天気はまだ曇り。小さいアップダウンを繰り返し、鳥越峠、新穂峠と超えていく。どこかにwater aidがあったと思うけどちょっと覚えていない。そしてだいぶ疲れたところで、本日サポートの川合さんが前からきてくれた。初めて会うから最初はだれかわからなかった。そしてしばらく行くと奥伊吹スキー場のエイドに到着した。

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ランボーズの池田さんが靴を抜いでいる。同じチームの宮園さんが前にいっているんだろうなあって想像する。エイドで、川合さんにウイダーインゼリーを2つもらい出発した。砂地なスキー場の急登をのぼる。脚が重すぎて全く走れず歩きっぱなし。やっとのおもいでブンゲンに到着した。暫く行くと、八草王がまた道に迷っている。道迷い王だなあと思いながら、しばらく一緒にいくと、近藤さんを含めた撮影部隊がドローンなどで撮影している笹刈山(整備班命名)に到着した

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顔むくんでる。。。

笹をかった急な斜面で八草王が先にどうぞというので、じゃあと全力で駆け抜けた。追いつかれないように精一杯引き離す。ここまで約25km。なんとなく少し脚が動くようになってきて走れるようになってきた。国見岳を通過

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そして、激下りを降りたところに国見峠のwater aidがある。かなり自覚的には脚もかるく軽快に降りていき、前との差をきいてみたら、2位とは5分くらい、トップとは15分くらいと聞かされた。前半は30分くらい差があったからだいぶ近づいてきた。近づくとどうしても追いつきたくなるのは悪い癖というかステージレースでは良くないと思うけどどうしようもない。どんどんスピードをあげて、とうとう入江さんに追いついくことができた。

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天気も良くてすばらしい景色が広がってきていよいよ伊吹山への急登が始まる。岩が増えてきて走れないけどひょいひょいと岩の上を渡ることが多くなってきた。頑張って登ると伊吹山のドライブウエイが見えてきて手を降ってくれている人が。。。

なんと若岡さんが、スタッフをしてくれている。写真も撮っていただき、前との差を聞くとちょうど5分と。どんどん追いついているのに、迎えの車が来ない。この区間は歩行禁止区間で、約1kmを車で送迎してもらう。待つこと5分。またしても前との差は10分になった。大人気ないから5分も待ってたことをスタッフに言ってしまった(すみません)。伊吹はwater aidだから、サポートからの差し入れとかはもらえない。川合さんが山頂まで並走してくれた。人が多くて、あるきが多くなる。山頂について、普通の登山道を下るのだけど、GPSのログどおりに行ったら山頂をぐるっと1周して同じところに戻ってきた。何をしているのか。。。気を取り直して、登山道を降りていく。岩が多く、一般の登山客も多くゆっくりになってしまう。途中、何人かのトレイルランナーから、がんばってとか写真撮っていいですか?って応援してもらう。

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そして下の方に走っている人を発見。5合目付近で追いつくと宮園さんだった。ここから長浜のほうへルートが分かれるのだけど、どこから行けばよいのか宮園さんとしばし迷う。道をみつけてこっちですよと宮園さんを呼び、急いでトレイルをはしる。小さいアップダウンを繰り返して、走れるトレイルになった。もう必死で逃げる。約4km程度を必死で走り、ロードに出た。地図はあまり見てなかったからもうすぐゴールだと思いこんでいたのが痛かった。

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この最後の小さな2山。

ロードに出て林道をすすみロードを渡ると、まず凄い急登を登らされた。超えたらまた林道。林道でかなり登らされて、一気に急降下、続いて里山の登山道に入るがかなりの急登。もう終わりかと思って少し降りたら、もう一回あった。とうとう最後の下りを終えて、ロードに出る。ロードを下りノリさんが迎えてくれる。長久寺にゴールだけど、ゴールには一人だけスタッフがいるだけのちょっとさみしいゴールだった。カップ麺がおいてあって、食べてよいか尋ねるとどうぞどうぞ食べてくださいと。と思ったらお湯を沸かすものはまったくなかった。宮園さんがあっという間にやってきた。わずか3分差。かなり離した気がしたのに危なかった

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のりさんの車で今日の宿泊地に連れて行ってもらった。

西さんと上宮さんと

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しょーやんも最後まで頑張って夜中にゴールしてくれた。起きてようかと思ったけど無理だった。吉岡さんが迎えに行ってくれて僕は寝てしまった。しょーやんは明日からの鈴鹿をはしることは不可能となった。しょーやんの全コース完走の夢は途絶えたけどチームの夢はまだ続いている。

伊吹でのしょーやん

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摂取量

はちみつ300g

ウイダーinゼリー2個

 

滋賀一周ラウンドトレイル Stage 6 - 遙かなるUTMB


 

 

 

滋賀一周ラウンドトレイル Stage 4

前日の夜7:29に余呉駅に到着。駅周辺は真っ暗でタクシーとか交通機関はなかった。きよしさんに迎えにきてもらい、本日の宿舎、「ウッディパル余呉」に到着。ラッキーなことにしょーやんと2人部屋だった。食堂で、しょーやんと夕食を食べる。何人かの選手が食堂にいたけれど、1日目を走ってすぐに帰ってきたから全然知り合いになっていなくて、疎外感を感じる。しょーやんもまだあまりみんなと話していないということだった。夕食は山食音(山食音 | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING)が提供で本当に美味しい。Stage3が35kmと短かったから、明日は48kmくらいと少し長くなったけど、長浜の高山キャンプ場まで行くコース(青い部分は)使われなくなり、八草峠で終了となった。翌日のステージも八草峠からスタートだ。

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しょーやんは足の裏が痛いといっている。見せてもらうと、土踏まずの部分が両足とも擦れてはれている。持ってきたテープをはって9時半ころには就寝した。

翌日は5時頃おきる。朝はおにぎりと夕食の残りが振る舞われて、レースに戻ってこれたことでワクワクしている自分がいる。

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AYAさん撮影 今日も雨だ

そして6時にレースがスタートした。はじめは国境スキー場の前の国道をしばらく北上する。3日も走っているのにしょーやんは普通に走っている。今の所、総合トップだけど、第2位のチームONKNは毎日メンバーを変えて戦ってくる。今日は安東さん。スタートでいろいろ話をして、今6時間差だからとかいう話をしていたら、大地さんから「突っ込め」といわれましたとのこと。言葉通り、すごい速さで彼は走っていく。みるみる姿は見えなくなり。トレイルに入った頃には姿はなかった。送電線の整備路らしき道を進んでいく。脈拍は130を超えている。しょーやんに速すぎるよって声をかけて少しスピードを落とした。道は少しわかりにくいけれど、2人ともsuuntoの時計にルートを入れていてそれを見ながら進む。しょーやんは僅かなトレイルを探すのが速い。しばらくいくと、安東さんが道に迷っているのに出くわした。しばらく一緒に行くことになる。山をおりると、新道野のウオーターエイドに到着。水分を補給して出発する。小雨が降り続いている。ここからは本格的な余呉トレイル、三方が岳とか行市山を超えていく

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しばらくすると、安東さんはLineで大地くんから飛び出すように司令をうけたといって前に出ていった。道はそれほど明瞭でなく、しょーやんと2人で喋りながら進む。林道には大量の倒木があり、非常に通りにくい。結構な急登でも足跡があまりないことに気づくようになった。たまに足跡があるけれど、しょーやんはこれは鹿ですという。たしかに2本の線がある。そのうち先頭のしょーやんが蜘蛛の巣が多いと言い出した。やっぱり安東さんはまたロストかもしれない。。。柳ヶ瀬のエイドの手前で後ろから安東さんが現れて、「迷ってました」と笑っている。また一緒になって、柳ケ瀬のエイドにトップで到着した。

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公式fb

エイドではきよしさんが待っていてくれて、わたしておいたカップ麺を食べる。

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先に2人でエイドをぬけて安東さんは少し遅れてくる。気がついたら道を間違っていた。安東さんも間違っている。また一緒になって道を戻って正しい道に戻る。ここから神社にはいり、いきなり神社の裏山に突入。めちゃくちゃ急で、両手もつかわないと登れない。すこしルートをそれながらも登っていくが地図上ではこんな凄い登り!

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なんとか新谷山を越えていく。しょーやんは足が痛くて下りのスピードが落ちてきた。登りも少しゆっくりになっているけれど、安東さんはロストを恐れてか、前に行こうとはしない。みどりがめちゃくちゃきれい!

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余呉の菅並のエイドを3人で出て、また安東さんをけしかけてしまった。安東さんもじゃあ行きますと林道を突っ走って行く。あっという間に見えなくなったときに、ルートを間違えていることに気づく。安東さんはもう見えない。あわてて戻ると、林道の脇にトレイルへの急登のルートを発見。またしても安東さんを謀らずも出し抜いてしまった。ここからは横山岳への急登がはじまる。高度200mから1100mまで登る。この登りがわずか3kmくらいしかないというすごい傾斜だ。

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900mくらいまで来たときに、なんと安東さんに追いつかれた。2人とももう追いつかれるとは思っていなかったので、少しショックをうける。安東さんは強い。横山岳につくと下りはよく使われている普通の登山道だった。しょーやんのペースはかなりゆっくりだけど、安東さんは前にでることはなかった。くだってロードを八草峠まで登ることになる。安東さんがまえに出ないから下ってロードにでたら、八草峠まで競争しようという話になる。一番になったら「八草王」の称号がもらえる。

安東さんは遅いペースでも本当に前に出てこなかった。さすがにロストし過ぎで怖くなってるのかもしれない。ロードに出て、じゃあ行きますと安東さん。凄い良い走りをしていてあっという間に見えなくなる。ぼくらも後ろから追いかける。この区間がどれくらいあるのか事前にちゃんとみてなくて、地図で確認すると、8km程度で450m登ることになっている。2人で氷ノ山の最後やと意見が一致する。しょーやんがかなりきつそうに見えるから歩く?と聞くけど絶対歩きませんと。しばらく走っていると前から車が。。スタッフの車だった。一旦通り過ぎて後ろからまたやってきた。道を開けると前でマラソンの中継車みたいに撮影が始まった。車の速度が良い感じで撮影されていることもあり、走り続けなければいけなくなって、リズムが出てくる。撮影は2kmほど続き、2人は走り続けた

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AYAさん撮影

やがて車は先頭の安東さんのほうに移動し、また2人だけとなった。しばらく走っていたけど、傾斜が急になり、とうとうしょーやんは歩き始めた。地図アプリであと2kmくらいって教える。適当に教えていたら、とうとうしょーやんはgoogle mapであとどれくらいか自分で調べだした。きつい峠走を終えて、とうとうゴールに到着。スタッフの車が4台ほど止まり、テントが設営されている。八草王は安東さんの名前となった。4分差をつけられてゴール。4分ならがんばったと思う。ゴールでカップ麺をごちそうになり、あまりの美味しさに感動していたら、吉岡さんがサポートとして車で迎えに来てくれた。後続もぞくぞくとゴールしてくる。3番手はランボーズ縦走部の池田さん、そしてそのあとチーム10分くらいの久津間さん。みんな強い。ゴール地点からキャンプ場まで1時間もかかる。荷物をキャンプ場まで取りに行ってから吉岡さんと姉川温泉に入り、すっかりリフレッシュして夕食となった。しょーやんの足は最後にがんばったためかかなり悪化している。

明日からはいよいよ伊吹山を超えていく

 

摂取 はちみつ250g

エイドでカップ麺1つ 300kcal

滋賀一周ラウンドトレイル Stage 5 - 遙かなるUTMB

 

 

滋賀一周ラウンドトレイル Stage 3

悪天候のため7:00スタート

距離も国境までの36kmに変更となりました

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今日もしょーやんが一人で頑張っています

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そして13時頃 トップでゴール

しょーやん 速すぎだよ。。。

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滋賀一周ラウンドトレイル Stage 4 - 遙かなるUTMB

滋賀一周ラウンドトレイル Stage2

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今日はしょーやんが一人で頑張ってくれています

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まだ途中ですが、昨日の20分差をひっくり返してトップに躍り出ています!

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駒ケ岳



しょーやん頑張って!

 

しょーやん18時前にトップでゴールです

お疲れ様でした

天候が悪化してくるので残りの選手がかなり心配です

 

 

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速報:Stage3の区間悪天候が予測されるため、黄色の部分がStage4へと変更になりました!Stage 4が長くなります

滋賀一周ラウンドトレイル Stage 3 - 遙かなるUTMB